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別視点入門ツアー、知ってるようで知らない浅草のミステリーを2時間推理しまくりました【レポ記事】

2023年10月15日に、「まちを楽しむ別視点入門ツアー ~まちのミステリーを推理する編~ in 浅草 」を実施してまいりました!

浅草寺とその周辺の「こんなのあったんだ⁉」「なんだろこれ?」を探しながら約2時間ウォーキング。クイズに答えながら、浅草のミステリーを推理し続けたツアーのレポートです。

ガイドは、珍スポットマニア 松澤 茂信(マニアなツアー代表)

珍スポットマニア 松澤 茂信(マニアなツアー代表)

今回のツアーガイドは、珍スポットマニアの松澤茂信(マニアなツアー代表)。マニア流!まちを楽しむ「別視点」入門著者の1人です。

東京別視点ガイド編集長として、変わった観光地や不思議なサービス・メニューがある飲食店を日本全国&アジア各国1,000か所以上巡り、記事で紹介してきました。今では、現地にお客様をお連れするツアーを行っています。

「まちのミステリーを推理する」にフォーカス

今回のツアーは、2023年3月に発売された書籍『マニア流!まちを楽しむ「別視点」入門』に書かれている方法を使って実際にまちを楽しんでみよう! というものです。

まちを楽しむ8つの方法論
TYPE 1: まちのレアものを掘り当てる
TYPE 2: まちのミステリーを推理する
TYPE 3: まちの歴史に注目する
TYPE 4: DIY的な営みを見つける
TYPE 5: まちの中の美を愛でる
TYPE 6: まちの変化を楽しむ
TYPE 7: 物語を空想する
TYPE 8: まちを舞台にする

『マニア流!まちを楽しむ「別視点」入門』より

本ではまちを楽しむ8つの方法論が紹介されていますが、今回は「まちのミステリーを推理する」に焦点を当てて浅草を散策! まちにあふれる謎を解読していきますよ~。

集合場所、花川戸交番前からみんなで推理開始

集合場所の、花川戸交番前

今回の参加者の方々は、皆さま1度は浅草に来たことがあるとのこと。でも、ちょっと注意を払ってみると、今まで気に留めなかった不思議な場所や謎が見えてくるんです。

というわけで、集合したその場所でさっそくガイドの弊社代表、松澤よりクイズが……! ツアーでは、松澤から出題されるクイズをみんなで考えながら歩きます。正解者には、浅草にちなんだ景品があります。

でもご安心ください! 大事なのは、当たるか当たらないかじゃありません。スルーしないで「なんでだろう?」と考えてみる、仮説を立ててみることがポイントです。参加者の方が見つけたミステリーがあれば、それも一緒に考えてみましょう。

定期的に行うツアーなのでクイズの内容は秘密ですが、ほかにもいろいろ小ネタをお話ししながら進んでいきましたので写真とともにいくつかご紹介します。

神谷バー「デンキブラン」のデンキってなに?

雷門に向かって歩きはじめると見えてくる「神谷バー」。1880年に開店した日本最初のバーです。約100年前からの人気メニュー、"デンキブラン"はブランデーにジン、ワイン、薬草などがブレンドされているカクテル。

"ブラン"はブランデーのブランですが、”デンキ”はなんなんでしょうか。

電気が珍しいものとされていた明治時代、ハイカラなものに”電気〇〇”と名付けていたその流れで付いた名前です。たとえば、「貞子3D」や「山田孝之3D」のようなものですね。

浅草のコインロッカー、よく見るとカンストしてることもしばしば。何が入ってるんでしょう
雷門に到着! こちらで2問目のクイズが出題されていました
赤い提灯に描かれているのは、浅草寺の山号「金竜山」のマーク

浅草地下街の、あの行き止まりの先ってなに?

新仲見世通りから、地下鉄銀座線へとつながる「浅草地下街」におりていきます。浅草に来たことがあっても、銀座線を使っていないと存在をご存じないかもしれません。1955年創業、現存しているなかで日本最古の地下商店街です。

こちらで、4問目のクイズが出題されていました。全員景品ゲットしてましたね~
奥が行き止まりになっている

一番奥の方は行き止まりになっていますが、その先はどうなっているんでしょうか。

こちらの地下街、もともとは地下鉄運行開始のタイミングで浅草寺まで通す予定だったそう。途中まで掘り進めてあるようですが、「参道を通らずに参拝するのは仏さまに失礼」とのことで中止になったまま進展はありません。

手前に見える床屋さんは、意外と新しく2005年オープン。700円から値上げされた

浅草なのに、なんで「志ん橋(新橋)」なの?

浅草に来たら高確率で浅草寺に立ち寄られるかと思いますが、あまり細々と観察することはないかもしれません。たとえば近くの公園のカバ、気になったことあるでしょうか。

千葉の会社がつくっている「カバくん」という遊具。42万円で買える
「こんな大きなわらじを履くものがここを守ってるのか!」と驚かすための魔除け
浅草寺のおみくじは、凶が出まくる
江戸時代、迷子の掲示板の役割をしていた「迷子しらせ」の復元
動揺「鳩ポッポ」は、浅草寺で鳩と戯れている子供の様子が書かれている

本堂にある大きな提灯に書かれている「志ん橋」の文字、目立っているようで、その意味を気にしたことはありませんでした。どういうことなんでしょうか。

カンタンにいうと、「新橋の宣伝」なんです! 浅草寺の大提灯は、奉納した人がそこに書く文字を自由に決められるシステム。宣伝効果の高い浅草寺から、新橋に興味を持ってもらうために新橋の人たちがお金を集めて奉納しました。ちなみに、宝蔵門の提灯は「小舟町」です。

明治時代、境内の力くらべ大会で持ち上げられた、約375kgの力石

次回は1/23(火)! 知ってるようで知らない浅草のミステリーを推理してみませんか?

ツアー中に立ち寄るスポットや、お話した内容をご紹介しましたが少しでも雰囲気感じていただけましたでしょうか。「浅草ツアー」は今後もたくさん開催していきますので、ぜひご参加ください。次回ははじめての平日開催! 1/23(火)です。

撮影・執筆 田口めんたいこ

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