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マレーシア教育移住|インター校の理想と現実

留学エージェントの重要な役割の一つは「理想と現実のギャップを埋める」ことだと思ってます。

最近はブログやTwitterで生の情報も得られるし、オンライン相談でも現実をとことんお伝えしているので、「物価3分の1」等の話を信じて来る方はほとんどいません。ただ学校に対しては理想を捨てきれず、実際移住してから現実とのギャップに戸惑う人がいるのも事実です。

加点方式なら完璧なのか?

インター校に「理想の学校」のイメージを持つ方が多いのは、いま出来ている部分にフォーカスする「加点方式」だからでは?と前回のnoteに書きました。

同時に、このようにも書きました。

インター校は私立で高い学費を払っているにも関わらず「箱は提供するけど、付いてこれなければ自己責任」な世界です。英語力は学校外での努力が必要だし、先生たちも結構ドライ。受け身でいては何一つ得られないのです。

「加点方式」のインター校と「減点方式」の日本教育

・箱は提供するけど、付いてこれなければ自己責任
受け身でいては何一つ得られない

今日はこの部分を掘り下げて書いてみます。加点方式は素晴らしいけれど、日本人が求める「手厚いサポート」があるかと言えば、それは違うと思うからです。

インターの理想と現実

まず、日本人の考える「理想のインター校」、こんな期待があるようです。

①EAL /ESLなど英語サポートがある学校に任せておけば安心
②インターに入りさえすれば自然とバイリンガルになれる
③褒める教育で教師が親身に寄り添う「手厚いサポート」がある

正直言って、これ全て現実とはかけ離れています。一つずつ解説します。

①英語サポートがあれば安心?

ほとんどのインターで、EAL /ESLを設けています。ただし、世界中から集まる生徒の背景はバラバラ、英語力にも大きく幅があり、お子さん一人ずつにカスタマイズはなかなか難しいし、アドバイスやケアが欲しければ積極的に学校へ働きかける必要があります。

また、インターは語学学校ではなく「英語 ”で” 全ての教科を学ぶ学校」であり、学校内で足りない部分は家庭でなんとかするのが基本。

どの学校でも、英語力が足りないお子さんには、放課後に家庭教師をつけたり塾へ通うことを推奨しています。手取り足取り見てはくれません。

②インターに入れば自然とバイリンガルになれる?

では、英語が堪能ではない親御さんに伺います。あなたが『全ての業務を英語で行う外資系の会社に入る』ことを想像してください。

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