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マレーシア、Sinovac→Pfizer、EU渡航可否のワクチン、登校再開について

今週末はワクチンと学校関連で大きなニュースが二つ入ってきました。(トップ画像はNSTより)

●Sinovacは間も無く終了し、Pizerへ移行

下記はNSTの記事。Sinovacはまもなく終了し、現在未接種で今後ワクチン接種を受ける人はPfizerとなる。Pfizerワクチンは2,220万人をオーダー済みと。

●EUへの渡航が制限されるワクチン?

変異株が猛威を奮っていることで、ワクチン種別による様々な憶測が飛び交っています。

『AZやSinovacを接種済の人が、特定国への渡航が許可されないのでは?』という説について、調べてみました。

7月7日、マレーシア政府は在マレーシアEU大使に説明を求め、アンフェアであると主張しています。

(上記記事より)
EUが『欧州医薬品庁(EMA)が承認したワクチンのみ認める』とした件で、マレーシアはEU大使を通じてEUに説明を求め、また製薬会社のアストラゼネカにも説明を求める。

EMAは政府機関ではあるが、EU諸国への渡航のルールを決定してはいない。マ国民は過剰反応しないように。

●EU渡航は可能(ただし一部除外あり)

上記に対する返答が、同日中に駐マレーシアEU連合代表部から声明として出されている、Shengen Visa Info の記事です。

(上記記事より)

「WHO承認のワクチン接種者は、EMA未承認でも欧州入国が認められる」と駐マEU連合代表部が7月7日に発表。

WHO承認は AZ, Pfizer, Janssen, Moderna、AZ/CoviShield, AZ/AZD1222 (SIIとSK Bio製造), Siopharm, Sinovac※但しAZ(韓国SK BioscienceとタイSiam Bioscience)は対象外

WHOの承認しているワクチンならEU入国を認めるとしながらも、上記のように一部対象外のワクチン(製造国)も設けている、という状況のようです。

留学・渡航予定のある人は、事前の情報収集も必要になってきます。(※但しこれに対しては文末に個人的意見を記載)

●9月1日から学校の対面授業が再開

マレーシア教育省が『8月31日まではPdPR(家庭学習)を継続し、9月1日から対面授業再開』と発表。

但しリスク状況を見ながらの判断。昨日までに教師の61.30%、学校スタッフの46.33%がワクチン接種を終えた為とのこと。

ただし後追いで下記の条件が発表されました。9月1日から一斉に、というわけではなく、フェーズごとに登校学年を設けるようです。

フェーズ2のエリア:受験生のみ対面式
フェーズ3のエリア:段階的に全生徒が対面式

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●登校再開、保護者の反応

9月1日から段階的に学校が再開されるという発表に、保護者たちは様々な反応を示しています。こちらは東マレーシア・サバ州市民の声を集めた記事。

(上記紙面より)

【保護者の声】
・教職員がワクチンを接種していれば学校を再開することには賛成
・教育省は、学校でCovid-19の陽性者が出た場合の標準的な対処法を明確に示すべきだ
・政府は、子供を学校に通わせないことを選択した親たちに、代替手段を認めるべきだ
・教師が全員ワクチンを接種していても、生徒には感染の可能性がある
・デルタ株の存在を考えると、子供を人前にさらすのは不安がある

【生徒の声】
・症例の多い現段階で学校が再開されることを懸念している
・ワクチン接種で初めて、生徒たちが学校に戻ることが安全と考えている

相対的に、まだ不安を持つ人が多い印象です。

また、ペナン州知事は「8月中にペナン州のフェーズ3入りを目指す」と公言しており、実現すれば上記の「段階的に対面式へ」の対象に入ることに。

前回、登校再開の2週間後から感染が拡大し始めたんですけどね…またワクチンは100%の解決策ではないので、全学年での登校再開は注視していきます。

●ワクチンについて、個人的な意見

ワクチンについて飛び交う憶測に、正直うんざりしています。

また公衆衛生の観点からワクチンの必要性は理解していますが、個人で種類選択が不可な国も多く、ワクチン理由で留学や渡航が制限される事はあってはならないと思うのです。

特に学びたい意欲のある若者が虐げられるのは認めがたいので、積極的に情報収集し、シェアしていきます。

上記EUの様に、まだ不確定要素は多いはず。一部の情報だけで悲観的にならず、時には粘り強く交渉し、静かに戦う覚悟も必要です。

・噂に一喜一憂しない
・冷静に正しい情報を集める
・最悪を想定して、最善を尽くす

上記は、この『ワクチン情報戦』への個人的なスタンス。

書いていない行間を勝手に読む「妄想」と、事実に基づいた「予測」とは全く別なので、そこを取り違えないように冷静な判断を心がけています。

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