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助けを求める勇気ーEMCOと白旗運動

先程、セランゴールとKLでEMCO(エリア集中ロックダウン)発令というニュースが…8pm以降は外出禁止令も出ています。

日本人も多くすむエリアで、先日の“無期限ロックダウン“のインパクトが大きな余韻を残す状態で、これは……なんとも言葉になりません。

「諦めないで」 助け合いの白旗運動

また、今回のロックダウンで自殺者が増えている現状に「行き詰まったら家の前に白旗を掲げよう、人生を諦めないで」という、相互扶助の運動 #Bendera Putih(白旗運動) が、マレーシア人男性のTwitter投稿から始まりました。

(上記紙面より)
マレーシアでは、「#benderaputih」と題して、食料や生活必需品を必要としている人たちに、家の外に白い旗を掲げることを呼びかける運動が、ソーシャルメディアで盛んに行われています。

「困っている人、食べ物がない人は、家の前で白い旗を上げてください。大切な人の心を傷つけるような行動はしないでください。

「嘆願する必要もない、恥じる必要もありません。ただ、旗を掲げてください」

この運動に賛同した多くの店舗、レストラン、NGOや個人が、助けを申し出ています。

(上記紙面より)
多くのレストラン・ミニマート・NGOなどが、「#KitaJagaKita」、「#RakyatJagaRakyat」、「#BenderaPutih」というタグを使い、食料や必需品を必要としているマレーシア人を支援している。

99スピードマートは、昨日のFacebook投稿で、食料や必需品に困っている人々に支援の手を差し伸べた。

「もし99スピードマートの近くで、白い旗を持って支援を必要としている人を見かけたら、この方法で支援をお願いします。"家の住所と(白い旗を持った)家の写真を、私たちのWhatsApp(010-500 0099)に送るか、99スピードマートのFacebookアカウントに直接、プライベートメッセージでメッセージを送ってください。」

助けを求めるのは、簡単ではない

9歳〜17歳の3人の子どもの為、プライドを捨てて息子の制服シャツを白旗として掲げた、シングルファーザー。

(上記紙面より)
54歳の自営業トラック運転手は、9歳から17歳までの子供たちのために、生活必需品、特に食料を得るために、プライドを捨てて「白旗」を掲げなければならなかったと語った。

「MCOは6月28日までだと思っていたので、ロックダウンが延長されたとき、途方に暮れた。働かなかった1週目と2週目は、わずかな貯金で家計をまかなうことができたが、3週目からは食料が不足し、インスタントラーメンのほかに卵と醤油をかけたご飯しか食べられなかった」

「プライドを捨てるのは、簡単ではなかった。けれど、子供たちのために古い制服を門の外に張り出した。白旗を掲げたのは子どもたちの為で、人の優しさに甘えるためではない、という事をわかって欲しい」

そう、助けを求めるのって、実はとても難しい…年間自殺者数3万人と言われる祖国日本を見ていても、それを痛感します。私も同じ状況だとしたら、白旗をあげるまでには時間がかかるかもしれません…。

この9年間で人種を超えて助け合う人々を幾度となく目にし、これぞマレーシアの素晴らしさだと、この国に住まわせてもらえる事に誇らしい気持ちになっていたけれど。今回はもう、ただただ涙が溢れて止まりません。

日本人も助けを求めよう

在住日本人の皆さんも、必要な時には勇気を出して助けを求めて欲しい。一時帰国で英気を養うのも方法だし、友人や家族に話せない時はこんなヘルプもあります。

ここは友人数名が相談員としてボランティア活動していて、私も相談員の登録をさせていただきたいと思っています。

白旗を掲げた人々の勇気に敬意を表し、ペナンで助けてられた9年間の恩返しをしていきます。そして、マレーシアはここから必ず立ち上がると信じています。

↓寄付したいけど方法が分からない、という方の為にまとめました。


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多様性のマレーシア🇲🇾ペナン島から「マルチリンガル教育」「グローバル視点の生き方」「子どもの好奇心・主体性・思考力」をキーワードにお届けする…

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