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「四畳半タイムマシーンブルース」の淡い緑

はじめての投稿は、まずは最近見た大好きな映画について話そうと思う。

「四畳半タイムマシーンブルース」は森見登美彦の「四畳半神話大系」と
上田誠の「サマータイムマシン・ブルース」の悪魔的融合作品。

もともと四畳半神話大系が大好き、というか声優浅沼晋太郎を推すうえで
外すことのできない作品だった。
それを見たからにはこの、森見登美彦ワールド的言い回し満載の作品も
見なければいけない、という使命感に駆られていた。

2020年8月12日。

この動画が投稿された日、まさか映画化するなんて思いもしなかった。



『ここに断言する。未だかつて有意義な夏を過ごしたことがないと』

から始まったこの映画。

この時点で私の心は小躍りを始める。
これだこれだ。この情報を一気に詰め込んでくるような早口と
小難しい言葉の羅列。これぞまさに四畳半の世界観、と。
もう楽しみだった気持ちの元をとったようにさえ感じられらる。
「四畳半神話大系」と同じキャラクターだけど、違う世界線。
それでもやっぱりたしかに変わらない四畳半の世界観が広がっていて
嬉しくもあり懐かしくもあった。

壊れたクーラーのリモコンを巡って、タイムマシーンに乗り込みいざ昨日へ!
リモコンをかけたタイムトラベルかと思えば、話は宇宙消滅の話まで。
つくづく大層な話にするんだから、とニヤケながら進んでいく話を楽しんでいた。


アニメの明石さんもそりゃあ可愛かったけど、映画の明石さんは
とにかく可愛い!
さらに表情豊かになっていて、明石さんが作った映画
『幕末軟弱者列伝』の撮影が終わり下鴨幽水荘の廊下に置かれたソファに
座った明石さんのあの表情を見た時、心の底からこの映画は良いと思った。
こんな表情もするのか、こんな魅力的な雰囲気が出るのか、明石さんの
表情の変化を見逃さないようにするので一生懸命だった部分もある。


ちなみにこれが『幕末軟弱者列伝〜サムライウォーズ〜』


SF、というには大きすぎるかもしれないが、それでも
過去と未来、そして現在を行き来する話なために
少しばかり分かりづらい部分があるかもしれないけれど
それもほとんど気にすることなく見ることができた。

四畳半神話大系のキャラたちが、サマータイムマシン・ブルースを
演じている、という感じなために少しばかり受けるキャラの
印象が違うので城ヶ崎先輩などはなんだかアニメよりも
格好良いなという印象を受けたのは、少し衝撃だった。笑

「四畳半神話大系」を見ていても見ていなくても楽しむことが
できる作品になっていると思う。
小説にもなっているし、ディズニー+でもやっているから
結末などはあまり多く書かなくてもわかる人も多いと思うので
割愛させてもらうとする、なぜなら

成就した恋ほど、語るに値しないものはないのだから。



2週目の入場者特典、短編小説と副音声コメンタリーを
聞くためにもう明日もう2回目を見に行こうと思っているところ。

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