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王様ランキング12巻分まるっと解説!(10分で読めます)

どうもこんにちは。今回は王様ランキングに興味があるけど、サラっと概要だけを知りたいという方のためにざっくり解説していきます。最後まで読んでいただければ、もしもどこかで王様ランキングの話題が出ても蚊帳の外状態になることはありません。

尚、この記事ではとりあえず一区切りとなる原作12巻までを扱います。
もろにネタバレを含みますので、作品を1から楽しみたい人はご注意下さい。

また、簡単に説明するため、細かい話は省いたり、時系列を多少入れ替えるところもありますのでご了承下さい。

では早速解説していきます。

12巻分一気解説!

時代もどこの星かも分かりませんが、とりあえずある世界に、ボッスという巨人が治める国があり、そこにボッジという王子がいました。ボッジは呪いにより耳が聞こえず、耳が聞こえないということは話すこともできず、そして普通の剣も振れないぐらい非力です。巨人の息子のはずなのに背格好も小さいです。

この呪われている事実を知っているのは父親のボッスだけです。というのも、過去にボッスが自分が強くなるために魔神との契約で息子の力と自分の寿命と引き換えに世界最強の力を得たからです。こんな感じの生まれつき激弱で可哀そうなボッジが主人公として物語が進みます。

ボッジは王子様なのに先述の通り、聞こえない、話せない、めちゃくちゃ弱いということでみんなから馬鹿にされています。そんな中、暗殺が得意な影一族のカゲに出会います。どういうわけか、カゲはボッジの話す言葉が理解できるので、まあなんやかんやあって友達になります。

しかし、カゲはボッス王国の一人であるベビンに捕まって国外に追放されてしまいます。

ボッジには腹違いの弟であるダイダがいて、このダイダもボッジをすごく馬鹿にしてます。ちなみにボッジの母親は既に死んでいて、ボッスの後妻のヒリングが王妃としてボッジと実子のダイダを面倒見てます。

ある日ダイダがボッジに木刀での試合を挑みました。ボッジは裏で昔助けたデカイ蛇と訓練してたおかげで脚力と反射神経だけは物凄くてダイダの攻撃を全て躱すのですが攻撃力がなくて全く試合が終わりません。遂には審判である四天王のドーマスから「それは王の剣ではない」と咎められ、仕方なく躱すのをやめた結果ダイダにボコボコにされ、ボッジも根性があって立ち上がってしまうため、結果全身の骨が砕けるまでやられてしまいます。

そしてその夜、実子のダイダばかり贔屓してると思われたヒリングがボッジの元を訪れ、糞マズイポーションをガブ飲みしながらボッジの治療にあたります。実はヒリングはめちゃくちゃ優しい人でダイダもボッジも平等に大好きなのでした。

そんな折、ボッジの父親であるボッスは魔神との契約の際に自分の寿命も渡していたのでそんなに老けていないのに老衰で死んでしまいます。ボッスの遺言では後継者をボッジにしていたのですが、ヒリングがボッジに王は務まらないと考え、国の幹部達と会議をした上で遺言を無視してダイダを王にします。ダイダが王となったことでボッジは一人で大泣きしてしまいます。

そういうことで、ボッジは自分の国にいても意味が無いし、いなくなってしまったカゲを追ったり、外の世界に触れたいこともあり、旅に出たくなりました。ヒリングからは反対を受けましたが、最終的には剣術の教師であるドーマス、一般兵士のホクロを付き添わせ、目的地をヒリングの実家とすることで旅に出る許可をもらい出発します。

実はこの時ドーマスはダイダからボッジを暗殺するよう指示を受けています。ダイダもやり過ぎな感じがありますが、ダイダは昔ボッスから貰ったなんか喋る鏡からのアドバイスを元に動いており、黒幕は鏡です。ボッジ一行は道中色々ありながらも冥府への入り口である通称「地獄の門」という穴に辿り着きます。そこでドーマスが暗殺のためボッジを穴へ突き落としました。

しかしボッジのバックに実はカゲが入っていて、落下途中、壁にロープ付きのボウガンを発射することで穴の途中のヘリに着地し大事には至りませんでした。ここでボッジはカゲと再会し、カゲ曰く冥府の国に凡人を最強にしてくれる人がいるということでそのまま冥府の国に向かうことにします。

冥府の国で凡人を最強にしてくれると言われている、冥府の国の王のデスハーに会ったボッジですが、才能が無いからやめとけと言われ最後はつまみ出されます。実は最強にしてくれる人物はデスハーではなくデスハーの弟のデスパーだと分かったボッジは、デスパーのもとに行き、大量の金貨を渡して修行を付けてもらいます。

修行の前にボッジとデスパーで選んだ武器はレイピア(針の剣)でした。レイピアなら重くないし、力が無くても相手の急所を突けば殺せ、神経を突けば失神させることができるので、優しいボッジにうってつけという理由です。
修行を終えたボッジはカゲと相談しボッス王国に帰ることにします。

ちなみにボッジが冥府の国で修行している間、ボッス王国では色々あって、まずダイダが例の黒幕の鏡に嵌められて体をボッスに乗っ取られました。
この体をボッスに乗っ取られたダイダを以下ダイダボッスとします。ダイダはというと、よくわからない真っ暗な場所で最後まで一人っきりになります。

黒幕の鏡というのは実はミランジョという女性で、とりあえずここではボッスとの義理の親子みたいなものと思って下さい。以下、黒幕の鏡を鏡ミランジョとします。そして鏡ミランジョは次にヒリングを殺害しようと冥府の国から魔獣を連れてきました。ダイダボッスは鏡の行動を許可します。ミランジョはボッスと昔みたいに二人で旅に出たいと思っており、ボッスはミランジョが娘のようにかわいいので、その考えに従っているだけです。

で、魔獣がヒリングを襲おうとするのですが、ボッス王国の四天王の一人であるドルーシーが頑張って魔獣を倒し、ヒリングを守ります。ヒリング暗殺が失敗したので、鏡ミランジョはまた冥府の国に行って今度は強い罪人6名を魔法で脱獄させボッス王国に連れてきます。この罪人6名の内5名はどうでもよくて、内1人のデスハーの末弟で不死身且つ自我を失っているオウケンが敵として後々ヤバイ感じになります。

冥府から連れてこられた罪人6名はとりあえずボッス王国を乗っ取ろうと無抵抗のダイダボッスを牢獄に入れます。そして罪人6名といつの間にか鏡ミランジョが追加で持ってきた魔獣20匹によりボッス王国は大混乱、ヒリングとドルーシーなどは絶体絶命になりますが、ここでボッジとカゲが合流しなんとかなります。

その後ボッジは魔獣達を冥府に帰そうと鏡ミランジョが秘密裏に使っていたボッス王国地下にある冥府への門に向かい、そこで冥府の国のデスハーと再会します。デスハーは罪人を冥府に戻すため鏡ミランジョの秘密ルートを探し当て、そこを使って部下を大量に引き連れボッス王国に来たのでした。

ボッジとデスハーは対峙しますが、まあボッジが結構強いということが分かって、デスハーはとりあえず魔獣を引き連れて退却し、別動隊のデスパー達に罪人連れ戻しミッションを任せることにします。実は冥府の国の狙いは別にあって、鏡ミランジョを倒せば魔神が出てくることを突き止めており、その時にすかさず魔神の首を切り落として、その首との交換条件でオウケンを人間に戻すお願いをしようとしてました。

場面は変わり、また地上に戻ったボッジ。今度はそこらへんをうろついていた不死身のオウケンと対峙しますが、やはり不死身相手だと敵いません。そこからさらに色々あって不死身で狂ったオウケン対ボッジ、カゲ、ボッス王国四天王、デスパーなどなどという図式になりますが、束になってもやっぱりオウケンには敵いません。

そこで遂に牢獄にいたダイダボッスが動きます。まずボッスは何かの力を使ってダイダに自分の記憶を見せます。

この時見せた記憶というのは、ボッスとミランジョの過去の話です。ここはちょっと大事な話なので細かく話します。

ボッスは昔、最強の男になるべく武者修行をしている中で魔法の国の人と一戦交え、手強かったため手加減できず誤って相手を殺してしまいます。
その殺した相手の娘がミランジョです。未亡人となったミランジョ母は凄くやさしかったのでボッスを許し、またボッスは責任を感じめちゃくちゃ良い子だったミランジョの世話をしていこうと決めました。

そんな中、魔法の国は神々との戦争の中同盟国の裏切りに会い、ミランジョは同盟国の人間たちに母親を殺され、自分は顔の皮膚を剥がされ、抵抗できないよう両手を切られ、裸の状態で餓死するまで町中で放置されていたのです。そこに駆け付けたボッスが怒り狂って同盟国の人間達を皆殺しにし、ミランジョを救出、山の魔法使いにめちゃくちゃになったミランジョを担ぎこんでなんとか元に戻します。

とはいえミランジョはその後も茫然自失状態が続き、転落自殺するのですがボッスがなんとかキャッチします。ボッスはミランジョと旅をしながらミランジョのリハビリをし、なんとかミランジョは平静な感じになってきます。
そこで終われば良いのですが、ボッスがまた武者修行をしたくなりミランジョの反対を跳ね除けてよせばいいのに神と戦いワンサイドで半殺しにされます。

完全に自信を失ったボッスを見ているのが嫌なミランジョは、子供の頃に出会った魔神をボッスに紹介します。そこで例のボッジを弱くさせる契約をします。ここから相手探しで巨人の女であるシーナと結婚し、ボッジが生まれたわけです。ボッジが生まれたと同時にボッスはめっちゃ強くなったので、自分を半殺しにした神と再戦しにいき、あっけなく勝ってしまいます。そりゃ魔神と契約したというチートで勝っても楽しくないわけです。

そういうわけでシーナとボッジに非常に申し訳ない気がしたので、武者修行をやめ、ボッジが不自由なく暮らしていける環境を作ろうとしてできた国が、ボッス王国です。

ただ、ここでミランジョは終わりません。魔神との契約で寿命が短くなったボッスのことを考え、ボッスの魂の入れ替え先の体を用意しようとします。
なぜか巨人の女性は生涯で一人しか子供を産めないという設定なので、ボッスには秘密で王妃のシーナを殺し、ボッスを他の人間と再婚させ、子供を産ませます。

その他の人間というのがヒリングで、その子供がダイダです。ミランジョはシーナを殺すため戦争を他国からけしかけさせ、ボッスが不在の際に、シーナに大量の弓矢を降り注がせて殺します。この時、ミランジョも近くにいて自分にも弓矢が当たり死にかけますが、その時に都合よく魔神が現れ、契約して鏡の中に入れてもらって、例の鏡ミランジョになったわけです。ちなみにここら辺の話は、色々あってボッジとデスパーも知っています。

で、話は戻って、ダイダボッスは牢獄から出てオウケンと対峙します。
ダイダボッスは怪力でオウケンを岩の中に閉じ込め、あっさりと試合終了しました。最後はボッジとダイダボッスのタイマンになりましたが、ボッジが強すぎてボッジの完封勝ちになりました。そして観念したダイダボッスと鏡ミランジョの合意のもと、ミランジョの入っている鏡をボッジが割り、ボッスとミランジョの魂が天に昇っていきます。

しかしここですかさず魔神がドロンと現れ、ミランジョの魂は魔神に食われてしまいます。先に述べた通りミランジョはシーナ殺害時に自分も死にかけ、魔神と契約して次に死んだら魂を魔神にあげる代わりに鏡の中で生きる契約をしており、その契約を遂行されたわけです。

と、そこで冥府側関係者デスパーと冥府騎士団の隊長が出てきて魔神の首を切り落とし、それと交換でオウケンを人間に戻すよう魔神にお願いをしようとしますが、体を取り戻したダイダがミランジョを生き返らせてくれと横からお願いをして、結果ミランジョが生き返ります。で、なんとダイダはその場でミランジョと結婚することを宣言します。

元々幼少の頃から色々アドバイスをくれていた鏡ミランジョのことを気になっていたことと、ボッスの記憶を見たことでミランジョのことが好きになっていたようです。その後全会一致でボッジが王様になりますが、一番の友人のカゲが王と一緒にいるのはそぐわないと知らぬ間に出て行ってしまいます。ボッジはカゲが出て行ってしまったことに気が気でなくなり結局王位はダイダに譲りまた旅に出ます。で、すぐにカゲと合流します。

尚、お願いを横取りされた冥府側が可哀そうですが、デスパーはミランジョの過去を知っていて同情しているため、一旦引きます。デスハーにそれを報告するものの、デスハーもまあ納得します。実はこの時デスハー王様ランキング1位になることを打診されており、1位を受け入れることで神の宝物庫に行き、そこでオウケンを生き返らせる方法があると踏んでいたのです。そんな感じで一部は完結という感じです。

13巻はデスハーが神の宝物庫に行くところから開始します。

12巻まででは、例えば王様ランキング協会の真意や、神の存在など色々不明点が多いので、まだまだ先が気になるところです。ぜひぜひ皆さんも王様ランキングのファンになってもらえればと思います。

ではまた!

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