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2023年2月⇒3月のイラスト成長記録と所感

個人的メモとして今年からスタートしたイラスト成長記録です。

計画スタート⇒2022年9月
最終目標⇒2024年9月までに自力(個人事業)で安定月収10万円達成
中間目票⇒2023年10月末までにイラスト技術力を商業クラスに乗っける

※最終目標の期限については諸事情により1年ほど延びる可能性あり

目標未達成時は外に働きに出るか腹を切る。その時の状況や精神状態次第で判断します。

2月のイラスト


早速2月のイラストから。
2月に結構力を入れて描いたのはここら辺。


この絵は3Dデッサン人形を使用したので俯瞰がうまく描けている

3月のイラスト

3月に力を入れたのがこちら。



この他にA4用紙50枚(裏表で100ページ)に模写とクロッキーなど。
ここに挙げてない絵はTwitterまで。https://twitter.com/sugutaisyoku

2月⇒3月の修行の統括

2月末時点で3月の目標は「人体」「陰影」「服のシワ」を正確に描くことに設定しました。

練習内容は下記の通り。

①3月初旬
 「やさしい人物画」や「箱モル」をひたすら模写してからオリジナルイラストを作成。

②3月中旬
ポップマン氏の絵(https://www.pixiv.net/users/4403712)をひたすら模写研究してからオリジナルイラスト作成をしていました。ということで中旬に描いた絵はポップマン氏の絵柄が色濃く影響しています。氏のイラストはジブリとか新海監督作品のようなアッサリした感じで一般受けが狙えると思い絵柄研究の対象としました。というか僕自身がそもそもよくあるキラキラ目の美少女絵に魅力を感じてないことが分かったというのもあります。

キラキラ目の美少女絵は例えば下のようなやつです。これは僕がAIに描いてもらったもの。




イラスト界隈にいるとこういったキラキラ美少女絵をよく見るので麻痺してくるのですが、この絵柄はオタク界隈で受ける絵であって一般の間口は狭いと思います。

それに大量の絵描きがこの絵柄を目指して日夜練習しているし、しかもAIイラストといったらこのキラキラ美少女をいのいちに出力するので、この絵柄を目指したら勝算が薄いと思います。ただでさえ食えるか分からないイラストの世界で、レッドオーシャンの中のレッドオーシャンに突っ込んでいく感じです。

③3月下旬
ポップマン氏の絵を模写研究することに飽きたので今度はYOUTUBEのヒデチャンネルの有料イラスト集を買って模写研究してからオリジナル絵を描いてました。ヒデチャンネルはアニメーターということもあり癖の無い絵で描きやすいです。ただ、月末近くになると「成長スピード遅いわー」「この練習方法でいいのか?」等々で悩み、モチベーションがダダ下がりして2日間ほど筆を置いてひたすらFALL OUT4をプレイしてました。


とそんな感じで「人体」「陰影」「服のシワ」について成長があったかというと、一言で言えば「全体的に少し成長したが期待した結果は出なかった」という自己評価になります。

2月の時点では、3月末にはあわよくば人体・陰影・服のシワを「ほぼ違和感無し」の状態に持っていきたかったのですが、そうは上手くいかなかったです。

あと模写ばかりしてたので、他人の絵や参考資料を置きながら全力で描くとややそれっぽい絵は描けるのですが(いわゆるキメラ絵)、それでは足りないです。いずれ漫画を描くことを念頭に置いているので、よほど変わった構図やポーズでない限り参考資料無しでささっと描けるようになりたいのです。これが多分難易度インフェルノ。脳内に精密な人体模型を作らないとこのレベルには達しないと分析します。これはもう鬼のように絵が好きで腕が折れるまで描いちゃうような人や、仕事で鞭打たれながらでないと無理かもしれません。それか僕のように貯金で生活していて絵に全振りできても、意味のある練習を最高効率でした上で早くて2~3年は掛かると想像してます。

さらに、そこまでしても食える保証が無いというのがイラスト界隈の怖いところだと思います。例えば僕が前にいた物流業界での現場職でフォークリフト作業員なんかがありますけど、2~3年フォーク運転したら普通はそこそこの技術が身に付いて今後の人生もう食いっぱぐれはないです。それはなぜかというとフォークリフトの運転には正解があるからです。ゲームなんかでもRTAとかTASとかありますけどその類ですね。最高効率の動きが決まってるのです。けどイラスト界隈って正解が無いわけで(技術的な正解はあるのかもしれないですが、多岐に渡るし、比重がそこまで重くない=見た人がどう感じるかの世界)、エンタメやクリエイティブな仕事って沼です。

とにかく現状は他人の絵を参考にするとそれっぽく描けるけど、完全オリジナルになるとガクンとレベルが落ちることが課題です。これの原因は模写を思考停止してやってる時があるからというのが考えられます。ただの手の運動になってしまっている。

ということもあり3月から模写のことを模写研究と言うようにしてます。模写じゃなくて研究をしているんだと自分に言い聞かせてます。ある人体を模写するとして、例えば「左手を突き出していたら肩も引っ張られ、重心が移り、足も自然と前に出るからこのポーズになる」など、こういうことを考えながら観察することを重視したいなと。

それともう一つ大きな課題がパースです。一枚絵だとあまり重要視されてない感がありますけど(といっても一定のレベル以上の人は必ず意識してると思います)、漫画を読むともうそこら中パースだらけです。パース感覚が無い人は漫画描くべからずというレベル。一コマに登場人物が一人だけ、背景も無しなら誤魔化せるのですが、二人以上なら必ずパースを意識しないと違和感が出て、物語を表現する土俵にすら立てないのです。顔漫画は別ですが。

漫画も視野に入れているので、パースもガチっと意識しながら描いていかないとなーと考えてます。

というわけで4月の修行メニューは下記の通りです。

・人物デッサンを安定させる
・陰影表現をごまかし抜きで勉強する
・パースを意識して描く

4月末にまた結果を書きます。

目標への到達度について

一番上にも書いてあるのですが、今の僕は下記の目標に従って動いてます。

最終目標⇒2024年9月までに自力(個人事業)で安定月収10万円達成
中間目票⇒2023年10月末までにイラスト技術力を商業クラスに乗っける

※最終目標の期限については諸事情により1年ほど延びる可能性あり

とりあえずの中間目標の期限まで7カ月となりますが、商業クラスに乗っけられるかは正直なんとも言えないです。7か月間毎日10時間絵に向き合ってれば2000時間ほどになります。去年の9月から同様のペースで絵を描いているので、2023年10月末には合わせて4000時間ほどに達します。この4000時間、勉強すれば資格だと公認会計士が取れると言われる時間です。その時間を投入してすら何とも言えないという感じなので、イラストの収入コスパが悪いと言われる理由が2000時間投入した今になって分かります。

子供の頃からイラストが好きで描きまくってて気付いたらイラストレーターや漫画家になってましたという人は多いですけど(=通常コース)、いい大人になってから「俺はイラストレーター(漫画家)になる!」といってゼロスタートから専業になれた人は稀有のようです。そりゃこのコスパを考えたらそうなると思います。

あと、貯金が尽きた後の生活の保障が無い状態でイラスト修行に全振りするって結構メンタルがヤバイですね。僕は最悪腹を切る方向で考えてるので若干マシですけど、なんとかして寿命まで生きていたいという人にとっては地獄だと思います。僕でさえ、ただ家で絵を描いてるだけなのにいきなり下痢になったり、寝ても中途覚醒しまくりますから。何が言いたいかと言うと、残り2000時間を全力投球できるか、メンタルに左右されると思います。

多分、良いメンタルで2000時間投入したらそこそこのレベルには達していると思います。単純計算できないとは思いますが、画力を数値化して言えば今の倍にはなるわけですから、商業クラスに乗っかると思います。

間違った練習方法をせず、且つ良いメンタルで2000時間絵を描くことがカギになるのかなと分析してます。

もう一つ問題なのが、一定の技術力を取得したとしてどうやってマネタイズするかです。というかマネタイズ手段を考えてから練習した方が効率は良くなるでしょう。極端な話、漫画で攻めていくなら色塗りは最悪できなくても良いですし。ただ漫画のみはいくらなんでも冒険が過ぎるので色塗りもできるようにする必要はありますが。

今のところの考えは、10月末まではあまりマネタイズのことは考えず技術力や表現力向上に全振りしたい感じです。が、やはり頭をよぎるんですよね。仮に今神絵師レベルの技術力が手に入ったらどうするか?ってよく考えるのですが、多分エロ漫画描いてネットで売ります。これがイラストで最大コスパが得られる手段だと考えてます。前述と矛盾するようですが、多分今年の10月末までに売れるエロ漫画を描けるレベルへの到達は無理です。よほどコアなジャンルでない限り、画力お化け達がしのぎを削っているところです。エロ漫画を描くのは相当な技術を身に付けてから、と個人的には考えてます。

色々話がそれましたが、10月末までにはそれなりの絵にはなってるはずです。多分。

イラスト界隈で感じていること

気になるのが下記の点です。

①画力インフレが起こっている
②AIイラストのレベルがヤバくなってる

①は、プロレベルの作業環境がすぐ手に入り、上達のための情報がネットに盛り沢山という状況で、短期間でアホみたいに上手くなる人が続出しているということです。あくまで僕の目で見た感じですが、商業レベルの人がSNSの底辺層にゴロゴロいます。そしてフォロワー数が数万クラスでも専業で食っていけてない人を多数確認しています。夢が無い。

一般的なマーケティング論(クリック率とかそこら辺の話)では3万フォロワーいればマイコンテンツでギリ食える計算になるのですが、そうも上手くいかないようです。やり方によるのでしょうけど。ちなみに数千とか数万フォロワーで十分に食っていけてる人もいて、共通してみんなエロ漫画家でした。エロは強い。けどエロい絵って裸の人体を魅力的に描く技術力が求められるからめちゃくちゃ難しいんですよね。

②は、ちょっと半年前ではいかにもCG的な塗りのキラキラ美少女絵ぐらいしか見なかったのですが、最近は味のある厚塗り風の綺麗なAIイラストが滅茶苦茶出回ってます。神絵師クラスの人が見ると人が描いたものとの違いが分かるようですが、僕には判別できません。あのレベルで仮に連作ができてしまったらイラスト界隈は終了のお知らせになると思います。現段階でも元デザインをAIに食わせれば若干似たようなキャラを出力することができているので、多分1年やそこらで連作技術はできてしまうのではないでしょうか。僕が依頼側だったら、YOUTUBE漫画やブログのアイキャッチ程度だったらもうAIイラストに描かせます。

だって底辺絵師でも1枚数千円、神絵師に頼んだら1枚5万円~するのに、AIイラストだったら月に2000円ぐらい払えばで無限に描いてもらえますからね。どの道①と②の状況から、流行のキラキラ美少女一枚絵だけしか描けないととてもじゃないけど暮らしていけるレベルの稼ぎは厳しくなると思います。高レベルな技術を持ち合わせた上で絵柄によっぽどの特徴があったり、自分にしか作れない世界観や物語性が無いと終わるんじゃないでしょうか。

そういう意味で僕はスーパーレッドオーシャンに突っ込んでいるわけですが、まあそれもそういう運命だったとして受け入れるしかないです。正直今から路線変更するには貯金的に時間が足りませんし、また中途半端になるのも嫌です。



以上

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