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Tableau Prepの作業を変えるTips集 3

Prep Tips (5) : ネイティブ機能の利用

<初心者> 

Tableau Prepを利用する際、そのパワフルな機能を最大限に活かし、データ前処理のパフォーマンスを向上させることは、効率的な分析のために非常に重要です。
この目的ため、Tableau Prepのネイティブ機能を積極的に使うことをお勧めします。

ネイティブ機能の活用で効率的な作業を

Tableau Prepのネイティブ機能は、Tableau Prepが持つパフォーマンスを最大限に引き出し、よりスムーズで効率的なデータ処理が実現出来るよう、アプリ側でチューニングがされていると考えられます。データの読み込み、変換、結合などの処理を最適化し、高速化します。これにより、大規模なデータセットでも迅速に前処理を実施出来ることが期待されます。

直感的な操作

分かりやすいユーザーインターフェースを通じて、複雑なデータ変換も簡単に行えます。コードを書く必要がないため、データ科学の専門知識がないユーザーでも効率的に作業できます。

例1) カスタム分割で「,」を分割文字に全てのフィールドを取り出す
例2) FIXED LODの計算式を作成する例

エラーの削減

自動化されたデータクリーニング機能や、簡易な操作で実施できるデータの結合・分割、関数計算などは、手作業によるエラーを減らし、データの品質を保ちます。

まとめ

Tableau Prepのネイティブ機能を積極的に活用することで、データの前処理と分析の効率を大幅に向上させることができます。
バージンアップに伴い、多くの機能がネイティブ化されています。有効な活用をお勧めします。

Prep Tips (6) : ネイティブ処理を利用して、関数の内容をコピペして複数の処理を1行にする

<中級者〜上級者> 

上記の通り、Tableau Prepを活用する際、ネイティブ関数を駆使してデータ変換や処理を行うことは、データ分析の効率と精度を高める重要なステップです。特に、複数の関数を組み合わせて1行にまとめるテクニックは、作業の効率化に大きく貢献します。
ここでは、ネイティブ機能で作られた関数をコピペを利用した方法について解説します。

ネイティブ関数の効率的な活用法1

Tableau Prepでは、データの前処理や加工に多岐にわたるネイティブ関数が用意されています。
これらの関数を組み合わせることで、複雑なデータ変換も1行の式で実現可能になります。これにより、フロー実行時の処理速度が向上するなどの効果が期待出来ます。

実施例1

TRIM関数で不要な空白を削除し、その結果をUPPER関数で大文字に変換する場合、以下のように1行で記述できます。
UPPER(TRIM([フィールド名]))

この式はまずTRIM関数でフィールドの前後の空白を削除し、次にUPPER関数でその結果を大文字に変換します。

空白削除、大文字 変更をネイティブ機能で実行
各項の鉛筆マークを押し、「フィールドの編集」で
表示された計算式をコピペして利用する

実施例2

文字列を複数個のフィールドに分割し、その内 2つのフィールドのみを残す(他のフィールドは削除する)ケースで、ネイティブ関数での文字列分割 作業をコピペで1つの作業に集約することが出来ます。
 *Tips5の例1)などから応用できます

複数フィールドへの文字列分割を1つの作業に

まとめ

文字分割や空白処理と他の関数を組み合わせるなど、複数のステップに分かれる処理を上手く組み合わせて1ステップで処理させると、データ量の多いフローなどで処理速度の向上などが期待出来ます。
応用的な使い方ですが、利用価値あると思います。お試しください。


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