見出し画像

ひたすら走り、ひたすら撮る。

一般ランナーで走る友人を応援しようと、初めてマラソン大会を沿道で観戦した。40Kmあたりでスタンバイ。事前に聞いていたウエアの色とエントリー番号を頭の中でぐるぐるさせながら、目の前を駆け抜けるランナーに拍手を送る。皆さん想像以上に速い!

ほどなくして左腕でガッツポーズをキメながら走ってきた。余裕なのかよ!

想定を超える速さでいつも以上にピントが甘々

友人に限らずランナーのスピード感が想像以上の速さで、テレビ中継で見るのと全然違う! 一般ランナーでこのスピードなら、トップ選手はどんだけ速いん? と若干戸惑いながらあわててシャッターを切る。あっという間に駆け抜けていって、こっちは声をかける余裕もなかった。

ガッツポーズの理由は狙ってた自己ベスト更新を確信していたからなのか。数時間後に「自己ベスト!」とメッセージがきた。やったな、おめでとう!

聴覚障害のランナーと伴走するランナーの歩幅とタイミングがぴったり

あきらかに自分より年長の方がバンバン走ってて、ただただ尊敬のまなざしで拍手を送り、こんなにたくさんの人たちが、3時間4時間ずっと走り続けてる事実に圧倒されっぱなしだった。新幹線で新大阪から東京まで乗って2時間半。そっからさらに1~2時間。そう考えるとどれほどの時間、自分と対話しながら走ってるんだろうと、思い馳せてしまう。

ここ一週間くらいメンタル急降下で、もう何も考えたくないと塞いで閉じていたけど、カラフルなウエアやシューズはキラキラしていて鮮やかで見ているだけで楽しかったし、ボランティアさんたちの「がんばれー!がんばれー!」という声に、自分まで励まされたような気持ちになった。風は冷たかったけど、気持ちはホカホカだった。

左に折れた先がゴール地点の大阪城公園

あとファインダー覗いてる間は撮ることに集中するので、心の雑音が消えて余計なことを考えなかったからそれもよかった。相変わらず下手だし、設定数値の正解もわからないまま撮ったけど、頑張ってる人を撮れてパワーをわけてもらえたような感覚が残った。カメラがあってよかった。

この記事が参加している募集

スポーツ写真展