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妄想アパートメントライフ

宝くじで一攫千金か、どこかの石油王と友だちになって出資してもらえたら、こんなアパートを建てて大家さんになって暮らしたいという妄想の話をします。

人生の折り返し地点を走る独身アラフォーオタク。先々老いた時にひとりで大丈夫かとか、人並みに不安はあります。孤独死他人事じゃないです。実家暮らしも永遠ではないこともわかっています。

そこで子どもの頃から鍛えてきた妄想力で現実逃避です。

定期的に検査通院しているので、病院が徒歩圏内にあって、足腰動く限りは遠征・旅行したいので、遠方へ出かけるのに便利な駅近だとなおよし。本屋さんもほしい。絶対ほしい。マスト。ここまでは結構現実的な話。

入居者の条件はただひとつ、「他人の好きを尊重できるオタクであること」。

母校の高校が府内全域からオタクが集まってきたようなクラス(学科)で。みんなそれぞれ自分の好きなものを好きと堂々と言える、自担を上げるために他を下げるようなことは絶対しない、優しくて自由でおおらかな雰囲気がとてもよかった思い出があって。あの教室の空気が今も私の理想であり原点です。

で、夢のアパート妄想話。

一階に銭湯(大浴場&サウナ)。大家兼番台係です。山陰DNAを持つ民なので、冷蔵庫には白バラコーヒーと白バラフルーツと木次ミルクコーヒー常備。アイスも入れたい。

二階には食堂。小上がりスペース付きで、推しの円盤上映会や試合中継観戦ができるように、壁にはスクリーンをつけちゃう。なんかいいスピーカーとかつけちゃう。己の欲望をぶち込んだスペース。

食堂と銭湯は入居者以外にも開放して、微収入確保。私は料理が全くできない民なので、料理オタクを雇って野菜嫌いな私でも食べられる健康食を作ってもらいたいし、毎週金曜日はカレーにしてほしい(わがまま&無茶振り)。皿洗いと番台とお風呂掃除をやる大家さんになるよ。お湯はちゃんと毎日替えるよ。

そして一階にはプチ図書室併設。入居者が自室に収納しきれない書籍を引き受けるスペース。雑誌、写真集、パンフレットに図録……。床が抜ける寸前くらい紙の束持ってるでしょ、オタク。私は日々オカンに小言言われるくらいには持ってる。でもたぶんオタク比で大した量じゃない。大事なブツを丁寧に保管閲覧させていただきます。

ばあちゃんになっても即売会出たい!本作りたい!という熱いオタクも歓迎。締切前は小上がりスペースで入居者監視の元、原稿に励んでください。私が時々確認します。「進捗いかがですか?」と。売り子もやるよ。

世話好きではないけど、時々お節介が顔を出すので、そこそこの距離感で節度ある大家さんになれそうなんやけどな(自画自賛かよ)。

三階以上は入居者個室スペース。プライベート空間は大事。窓からお日様が降り注ぐ明るい部屋がいいね。片づけ苦手だから荷物が増えないように、それこそ20㎡ワンルームで充分だな。

私が何も用事がないとずっと引きこもってしまうタイプなので、適度に外に出る理由ができるような住まいがいいなと。お風呂掃除毎日しなきゃいけないのも、なまけなくていい。食堂で入居者の生存確認もできるのもいいな。

屋上にはこじんまりした神社を。現実は神頼みしたくなる毎日。心の拠り所は必要。アパートそんな高層ビルとかじゃないから、どこからともなくネコちゃんが立ち寄ってくれたらいいなぁ。妄想だからいいよね。