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夫婦に共通の趣味は必要?

「風呂敷広げてそのまんま」は、日々の中で気になったことを、勝手気ままに話を広げて、特に結論もつけないシリーズ。

我が家の場合、夫婦共通の趣味はいらない。ただ、日常に「ありがとう」ということで今のところは充分。

お箸の国の人。ということ以外まったく違う二人です。笑いのツボも違うし、映画の趣味も全く違う。なのに、なぜか一緒にいます。

こんな二人なので、時々「コノママデハ、ダメダ。」と不安になるのです。そんな不安モードの時、夫婦で話しあって共通の趣味を見つけたらどうか、ということになりました。

常に体を動かしていないと死んでしまう、マグロ夫なので、スポーツ一択。お互い球を追うことが好きなので、球技。しかも、気楽に続けられることを一番に考えた結果。どこの公園にも無料で開放されているテニスコートにあやかって、テニスに落ち着きました。

目的を見つけると、一転集中する猪のような夫は、すっかりテニスにはまり、気が付くとジムに入会して、そこのアマチュアリーグに参加するまでに。

マグロ猪な夫とは対照的で、コタツ猫な私は、気楽にできるテニスクラブに入り、そこでのんびり週一テニスを楽しんでいます。

さて、夫婦でテニスが出発点だったはずが、すっかりそれぞれのペースで、別々にテニスをするようになっていました。

そもそも、元海兵隊員だった父親に、小さいときから鍛えられていた夫は、体力お化け。私は、都会のもやしっ子です。同じペースでスポーツができるはずがなかったのです。そこを見誤っていました。

でも、結果としてお互い運動をするようになったし、夫婦で共通の話題ができました。そして、何より大きな収穫は、お互い違うんだってことに気づけたことでした。

物事に対する向き合い方も、体力も、ペースも違います。

それなのに、夫婦はいつも一緒で、同じ時間を共有することが、夫婦円満の秘訣と、決めつけていました。

でも、私たちの場合は、無理にお互いに合わせることができない不器用夫婦です。だから、いつでも夫婦一緒思考に縛られていた時は、二人の距離を縮めようと頑張るほど、二人の距離が広がっていたのです。そこに気づけたので、二人一緒という考えを手放すことができました。

今は、それぞれが自分のペースでテニスを楽しんで、二人とも家では機嫌よく過ごせるようになりました。結果、以前より相手を尊重できるようになったと思います。

今、二人でテニスをすることはありません。夫婦共通でする趣味はなくなりました。でも、お互いを尊重する気もちの余裕が生まれ、「今日も、ありがとう。」という言葉をかけあうようになりました。
今は、それで充分です。

そんな我が家のはなしでした。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。






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