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FF14 グラフィックスアップデートが原因で引退を決意するまでの経緯と感情★9/6追記済



【はじめに】

以下の内容はあくまで自分の気持ちの整理のために作成した文章で、いわゆる「お気持ち」となります。引用部を除き全て個人の感想と見解であり、開発、他者、ならびに自分と異なる意見を否定する意図はございません。
グラフィックスアップデート後の世界を楽しんでいる方々におかれましては、どうか私のような人間に構わずそのまま公式にお金を落とし続けてください。
以下、ネガティブな意見を目にしたくない方は閲覧をご遠慮いただくようお願い申し上げます。また、可能な限り精査しておりますが、内容に間違いがある可能性があります。ご了承下さい。
※一部公式フォーラムより拝借した画像を貼っておりますが(個人を特定できるものを除く)、投稿者本人様より取り下げ希望があれば該当部を削除いたしますのでご連絡下さい。

はじめまして。
7.0と同時にリリースされたグラフィックスアップデート(以下グラアプデ)の影響で愛着のあったプレイヤーキャラクターの顔が変わってしまい、長いことプレイし続けたFF14というゲームから引退を決意したいち光の戦士です。

【自己紹介】

プレイ期間約4年の漆黒デビュー勢。総プレイ時間約4000時間、SS総撮影枚数約5000枚、レポリットイヤリング所持(アート部門)。好きなコンテンツはメインストーリー・ミラプリ・高難易度。プレイヤーキャラクターであるうちの子(以下自キャラ)と、自由度のあるこのゲームのミラプリ(おしゃれ要素)が大好きで、グルポでスクリーンショットを撮るのが日課でした。
目当ての装備を集めるために何時間もかけてダンジョン周回することも珍しくなく、ゲーム内フレンドとSSを撮るためだけに、特に遊びたいコンテンツのないナギ節だろうと継続課金していました。

上記の通り、自分は元々FF14が大好きだったプレイヤーの1人です。14はプレイしたゲームの中で最も息が長い作品であり、人生においていちばん熱中したタイトルと言っても過言ではないでしょう。

それが何故引退するまでに至ったのか。

それまでの経緯と、出来事に伴って自分が感じたことを書いていきます。
長いです。


【ことの始まり】

元々、グラアプデに対しては好意的な目で見ておりました。

2022年2月19日、
第68回 FFXIVプロデューサーレターLIVE(以下PLL)内で、予告されていたアップデートの詳細が発表されます。

アプデの方向性として、「FF14のキャラグラはフォトリアルを目指すのでなく、現行のイメージを保ちながらテクスチャのハイレゾ化とシェーダー対応する」というものが提示されました。この考え方はまさに求めていたもので、大好きな自キャラが印象はそのままに綺麗になること、より美しくなった世界で好きなゲームが遊べることは、素直に嬉しい!とこの時の私は喜びに満ち溢れていました。

続く2023年7月ラスベガスファンフェス。

(ここでも『プレイヤーが使用している自分のキャラクターの印象が大きく変わらないことを大事にして調整している』との記載あり)

2023年10月ロンドンファンフェス開発パネル(3:37:03〜)

2024年1月ファンフェス基調講演 (1:55:21~)

日を追うごとに次々とグラアプデについて情報が解禁されていきます。
ロンドンの回では開発環境や質感の変化についても説明され50分近くの大ボリューム、続く1月の発表も比較画像に一部褐色キャラを使う等「ん?」と思う部分はあれど「グラアプデは7.0(新拡張パック)の目玉コンテンツである」と信じるに値するプレゼンの気合の入りように、期待に胸を膨らませていました。

そう遠くない未来に、大好きだった自キャラの顔が取り返しのつかないほど変わってしまう事とはこの時は夢にも思ってもいません。

【2024/4/13 第80回PLL】

次にグラフィックについて触れられたのはこちらのPLLでした。しかし、取り上げられた内容はというと…草が綺麗になります!マウントが傾きます!地面!花綺麗!
ファンフェスの時から一転し、キャラについては瞳の揺れ以外ノータッチです。長々と続く地面の紹介にうんざりしてSNSを見れば「地面すごい〜!」の賛美が唱えられていて、えっみんな本当にそこ見たいの!?と辟易したことをよく覚えています。率直に言って見ているだけ時間の無駄だと感じましたがなんとか踏ん張り最後まで試聴しました。
風景が綺麗になるのは確かに嬉しいです、しかしプレイヤーがゲーム中最も見るところは地面ではなくキャラなのですから、その部分が知りたかったな~…説明、開発ともに地面に気合入れられてもな~…という気持ちでした。

クリコンといい無人島といい、暁月に入ってから14の開発が作るもの、見せたいものと自分が求めるものはズレていると感じていましたが、この日を境にその予感はさらに強まっていくこととなります。

【ベンチマークリリース、募っていく不安】

【2024/4/14 黄金ベンチマーク1.0リリース】

PLLの翌日、ついにユーザーがグラアプデの適応された自キャラを確認できる最初の日がやってきました。
が、待望だったはずのこのベンチマークでキャラグラに関する要望が続出し、SNS界隈は荒れ、公式フォーラムの「グラフィックアップデートに関する意見・要望・議論」スレ(以下グラスレ)にて瞬く間にフィードバックが貼られていく事となります。

かくいう私も、ベンチマークを起動して最初に感じたのは違和感でした。顔のパーツの形が一目見てわかるほど変わっている。目に光がない、色が変わっている、口の開き方も変…。
装備品の質感の向上・毛先のピクセル感がなくなる、など良くなった部分も確かにあるものの、顔そのものに対する違和感は拭えません。
うーん悪くはないのかも…?まあプロがこだわりをもって作ってくれたものだし、開発は「元のキャラクターの印象を大切に」とまで言ってくれてたことだし、そのうち慣れるか!
と、キャラクリ画面のみでしか詳細を確認できない事もあり、この時点では楽観的に思っていました。違和感はありましたがまだ完全に受け入れられないレベルではなかったため、この段階では旧グラと見比べることもしませんでした。

そんな自分とは対照的に、SNS上では様々な問題が提起されました。突如浮かび上がったほうれい線によって老けたキャラ・ザラザラ感が目立つ肌・主張の激しい人中・ツヤ感のなくなった唇・顔に落ちる謎の影…挙げきれません。特にバズりを見せていた3顔ヴィエラオスの変わりぶりは衝撃的でした。
これら変わった点の中で特に取り上げたいのが「目から光が消えた」「ザラザラの肌」「人中」の3点。
目から生気がなくなった件は、書き込みハイライトという「嘘」の処理を無くし自然の光を取り込もうとしたが光源が足りず、結果ハイライトが消えたと考えられます。ザラザラ肌についてもリアリティを求めて質感を取り込んだ為でしょう。人中は今までデフォルメされていて目立たないものでしたが、グラアプデが適応されてからは主張が激しくなりました。上記の3点はいずれも初期に提示されていた「フォトリアルは目指さない」方向性とは真反対の調整がされています。人中に至ってはモデリングからして旧と違うっぽいしどうなってるの…。
リアルでありながら適度にデフォルメされ、リアル調とアニメ調のちょうどいいところに落とし込んでいた元々の14のキャラグラが、グラアプデによってリアルとアニメ調どっちつかずの中途半端な状態になった。今回のグラアプデで変化したキャラの印象を表すならこんな感じでしょうか。

あの…こんな事になっていたから昨日のPLLでキャラについて一切触れなかったのでしょうか?そう疑いの目で開発を見てしまう自分が嫌でしたが、肌に浮かび上がるサロンパスやララフェルの歯列がおかしいなどバグレベルのものまで散見され、さらに不安が募ります。これ、大丈夫か…?このままリリースするのか…?と心配になるものの、お恥ずかしながらこの時はまだ「対岸の火事」だと思っていました。次のベンチマークが出るまでは。

【2024/4/19 ベンチマークソフトについて公式文書の発表①】

あまりの要望の多さを受け、過去に類を見ない修正版ベンチマークのリリースが決まります。

発表された公式文書の内容を要約すると「不具合の数々は導入漏れが原因でした」とのことです。それならすぐ直りそうだよね!と、まだまだ楽観的に考えている筆者。これから絶望の渦に巻き込まれるとも知らずに。

この辺りの流れについては

上記のnoteが大変参考になるため、当記事では同部分への詳細はできるだけ省き、自分の感情を優先して書いていきます。非常に詳しく説明されているため、まだの方は併せて是非お読みください。

【2024/5/2 ベンチマークソフトについて公式文書の発表②】

待てど暮らせど公式からのリアクションはなく、さすがの自分もそわそわしてきたころの発表でした。公式文書によると『差し替えは、5月23日週の後半を予定しています』とのことですが、5月23日週って何…?23日は木曜日ですけど。月末なら月末であると、そう伝えてくれればいいのにと思いました。

【2024/5/16 第81回PLL】

本PLLはジョブ調整説明回であり、かくいう私もこの時はジョブ話を目当てにしていたので、いきなりキャラグラのことを長々と話されて非常に焦れました。確かにキャラグラの説明してくれるのは嬉しいのですが、タイミングと長さがさあ…。
情報として出された物はミコッテとララフェルの歯についてのみ。前回ベンチで物議を醸していたヴィエラやアウラといった種族については一切触れられずに終わります。そのミコッテも、牙の比較画像では素体であるキャラクリが異なっており、資料としてのクオリティに疑問を覚えました。なぜ同条件で比較しないのでしょう?
フォーラムユーザーですら同条件で揃えようと努めているのに。いくら慌ただしい時期とはいえ、キャラクリを揃えることは難しくないはず。ファンフェスのときの丁寧さは一体どこへ?

また、同PLL(01:31:07)でしれっと修正版ベンチマークのリリース日が30日か31日になるとのアナウンスがされます。PLLを見ていない人にとっては混乱を生むことになりかねない情報の発表の仕方に公式への不信感がじわじわと積もっていきます。

【2024/5/31 ベンチマークソフトについて公式文書の発表③】

31日当日に公式からお出しされたのは修正版ベンチマークではなく「ビルのメンテ」を言い訳としたベンチマークリリース日に関する文書
鈍感・楽観・パッパラピーの自分でも流石に「これは何かがおかしい」と気付きます。

【2024/6/3 黄金ベンチマーク1.1リリース 】

やっとのことでリリースされた修正版ベンチ。
自分のキャラは「改善された部分もあるけど、逆に違いが顕著となった部分もある」というなんとも言えない感じでした。全体的には微妙、ただパーツの一部分に関しては絶対元の方が良かった、アーリーまでに直して欲しい。そんな感じでした。

そして修正版ベンチのはずが、特定種族のみとはいえノーマルマップ(へそ)の消失、傷の細かなディティールの消失、股間に謎のブツなど、素人が一目見ただけで分かるようなレベルの問題点も新たに浮かび上がります。
その他、種族によっては目の形、まつ毛の方向や目の下の隈…といったパーツや種族ごとに異なっていたモデルが統一化され、旧グラに比べて個性がなくなっている点もフォーラムで問題提起されています。ただの導入漏れじゃなかったの?嘘だったん?公式への信頼がノーバフ全まとめタンクのHPのごとく削れていきます。

先に発表された文書内では『できる限りリリースと同時にフルサポートをさせていただくため』とあり、運営開発のサポートを求めてグラスレは更に要望の声で溢れかえりました。が、公式による対応は何もなし。フルサポートをするためにわざわざ月曜日にリリースしたのではなかったのですか?結局開発による「フルサポート」が何だったのかは今でもわかりません。

ユーザーが放置された状況で、いよいよ発売前における公式の情報発信の機会は次のPLLのみとなります。冗談抜きで、ここが最後の希望でした。これだけ要望が来ているのだから、絶対にキャラグラについて言及してくれると信じていました。

【2024/6/14第82回 PLL】

最後までちゃんと見ました。後にプレイする拡張の情報はネタバレを見ているような感覚でできれば見たくありませんでしたが、それでも4時間もの間、キャラグラに対する言及があると信じて、PC前でずっと見守っていました。


結果、何もありませんでした。

うそだろ…………放送が終わった後、愕然としました。え、本当に何もないの?自分の中で運営への信頼がゼロになった瞬間です。

この日、まるで臭いものに蓋をするようにキャラグラに関する話題を徹底的に避けていましたね。
PLLで紹介されたグラ関連のもの、何だったと思いますか?地面と街と岩。以上です。地面は前もやったじゃないですか…。放送中PDのキャラが画面に映った際も、「へそがない」(リンク参照)との指摘のコメントがいくつか流れましたがスルーです。
開発とユーザーの距離が近しいFF14では、配信中のコメントを開発者が拾い密接にやりとりする事は珍しくありません。この点は14ならではのメリットですね。
しかしこの回拾われたコメントはマッチョムキムキというよく分からないギャグくらいだったと記憶しています。もうぜんぜん笑えませんでした。配信の終わり際にはキャラグラに関して言及するコメントも多数見かけますがそれすらスルー。それに目をやったPDが一瞬狼狽しているように見えるのは気のせいですかね?

最初の頃はあれだけ熱弁していたキャラグラについて、まさか一言も触れられずに終わるとは誰もが想像できなかったことと思います。私もです。ユーザーの関心がどこに向いていたのかは開発側だって分かっていたはず。知っていた上でユーザーの要望を無視したのであれば、それは企業のやり方として不誠実だと思うのですがいかがでしょうか。スクエニの新しく掲げられたバリューズのうちひとつは「誠実であろう」であるはずなのに…。


また、同じ回で出されたこちらの画像。

画面内のキャラクターが全員揃いも揃って後ろを向いています。不自然な状況である事がプレイヤーであればすぐに分かりますね。頑なに顔を見せてくれないのはどうしてでしょう?意図的に何かを隠してるとしか思えず、これまでで積もりに積もった不信感から疑いの目しか向けられません。

初期の方向性はどこへやら、変わってしまった自キャラ。
無いに等しいサポートとキャラグラに対する情報発信。
とどめとばかりの完全無視の不誠実3段コンボ。

これまでのように開発を信頼することは、もう無理でした。


こうしてキャラグラに関してはこれ以降音沙汰のないまま、パッチノートのリリース+黄金アーリーアクセス開始の日を迎えます。
もはや「グラが改善されているだろう」「要望を聞いてくれているだろう」という望みはないに等しかったので、アーリー前最終ログイン日は休みを取り1日中SSと動画を撮影していました。後悔したくなかったので必死です。
公式Xの発売日カウントダウンイラストは、私にとって自キャラとの別れのカウントダウンでしかありませんでした。


【2024/6/27 7.0パッチノート正式版が公開】

グラアプデの項目で紹介されていたのは…もうお分かりですね、地面と布です。新たに出されたキャラの顔はポートレートのアウラくらいで、「もしかしたらパッチノートでキャラに触れられているかも…」という1ミリ残っていた期待は容赦なく壊され、自分の中で開発への信頼がゼロを通り越してマイナスに突入しつつあることは確かでした。
ユーザーのフィードバックがどこまで精査されているのか、どれだけ修正が進んでいるのか、そういったアナウンスもありません。どうして何も言ってくれないのですか。
開発が見せたいところと自分が求めているものに致命的にずれが生じています。生じているのはずれどころではないですがね…

同日19時、運営によるパッチノート朗読会が実施されましたが、キャラグラの情報があると期待していなかったため未試聴です。が、どうやらそこで「グラフィックについてどうしても気になる個所があればフィードバックをください」という発言があったようです。

「どこに」「どうやって」「どのような内容で」フィードバックをすれば良いのか詳細もないのに、ユーザーは貴重な時間を使って、対応されるかも定かでない要望を送ることを他でもない開発から求められたのです。
ここから地獄の始まりです。

【2024/6/28 アーリーアクセス開始】


そうして迎えた黄金のレガシーアーリーアクセス。ロドストでグラアプデが適応された自キャラを見て衝撃を受けました。
画質はきれいになっていますが、そこにいたのは限りなく自キャラに寄せられた違う誰かです。慌てて予め撮っておいた旧ロドストキャラグラと新グラを見比べ、あまりの変貌ぶりに言葉を失います。印象も、パーツそのものの形も全然違いました。どうしてベンチでは気づかなかったのでしょう。我ながら盲目でした。
自分が初めて同じ角度で旧グラと新グラを見比べたタイミングであり、ここでやっと理解しました。綿密なバランス調整によって成り立っていた、奇跡のような旧グラの完成度を。

「元の方が好きだった」
「戻してほしい」

本気で思った瞬間です。

ログインしてさらに愕然とします。エモートで見られる表情が別物になっていたのです。これはベンチマークの段階では確認できなかった部分であり、目の具合、瞼、口角の上がり方、口の開き方、眉の位置、角度…。何もかもが旧グラと違っていて、強い落胆を感じている自分がいました。

こうなってしまっては拡張を楽しむどころではありません。遅ればせながらフォーラムに要望を書きこむ決意をします。初めての投稿、こんな場所自分には無縁だと思っていました。そんな何も知らない自分が1歩を踏み出せたのは、間違いなく先人であるフォーラム戦士の方々のおかげです、感謝しています。そんな先人の投稿を参考にしつつトータル4時間くらいかけて資料と文章を作成し、投稿。
結果共感してくださる方こそいれど、キャラグラに関して公式はすでに沈黙しており、すべてが遅すぎたのを実感する事のみとなります。

「これだけ要望が集まっているのだからなんとか対応してくれるだろう」と、楽観視していた過去の自分を恨みました。今私がこうして長文を書いている理由は、まさにこの時の「声を上げていれば何か違っていたかもしれない」という後悔からです。

…そもそもこの時って、4年に1度のお祭りである拡張アーリー期間なんですよね。予約した人のみが遊べるファンにとって貴重な期間であり、本来であればこぞってフレンドとメインクエストを楽しんでいるはずの時間です。その時間を投げうってまで、開発にフィードバックを送っている人が沢山いる状況…これが異常事態でなくてなんだと言うのでしょう。
海外プレイヤーまでわざわざ翻訳して日本のフォーラムに書き込みをされています。皆も私も、それだけ必死だということです。


一応記載しておくとキャラグラに関しては決して全てが悪くなったわけではなく、種族によってはベンチ1.1から修正、改善された部分もありました。ただしいずれもサイレントで、公式から「どこどこがどう直ったよ!」という正式なアナウンスはありません。
「やれることはやった」という開発は仰っていたらしいと聞いていますが、フォーラムへ投稿される要望は全く止まることを知りません。

また、事前に推されていた草や地面は確かに綺麗になっているのですが、そもそもこのゲーム限界までカメラを引いて遊ぶ人がほとんどであり、草や地面が綺麗になったところでその恩恵を常に感じるかと言われればNOなのですよね(「ならキャラも同じだろ!」と思われるかもしれませんが、キャラはたびたびムービーでアップになる上、SS撮影時はぐっと寄るので、元プレイヤーしてそれは絶対に違うと言っておきます)。実際プレイ中に「地面すげえ!」となったのは雨の夜の街くらいでした。そりゃ綺麗になったのは嬉しくはあるんですけどね…。

10年前の新生時、プロデューサーさんはこんな風におっしゃっていたはずです。
「木箱をどんなに綺麗にしてもそれでゲームを買う人はいない。」
これって今回のグラアプデに関しても同じことが言えませんか?
今の時代、「草や地面が綺麗でもゲームは売れない」と思います。

・幻想薬での調整
このグラアプデに伴い、幻想薬(キャラの容姿を変えられる有料アイテム)が1本だけ配布されるのでそれで調整してね!というのが開発側の言い分でしたので、ログインして大量の新規要素が待ち構える中、いの1番に幻想薬を受け取り調整を試みましたが、無理でした。
それもそのはず。このゲームのキャラクリは「パーツ選択式」であり、肝心のパーツもそれぞれ4~6個とお世辞には多いとは言えず、それを変えればとうぜん顔の印象は全く変わってしまう。元から微調整が可能なキャラクリではないのです。元の印象と変わってしまった事を嘆いているのに自ら別人になりにいってどうするんですか。
また、私は顔の微調整や種族を変える目的で幻想薬を使ったことは4年間で1度もなく、ずっと同じキャラでプレイし続けてきました。最初のキャラ作成画面でベストだと思える顔を作ったわけで、パーツを変えてしまえばそれは
「妥協」になります。

14は、自分の好きなキャラクリで濃密なMMORPGをプレイできる事が何にも勝る良い所だと私は考えています。そんな唯一無二の長所を捨て、妥協してまでプレイしたいゲームではないのです。

とまあ、元々使っていたキャラの印象を旧に近づけようと調整するのは無理があるので、これに関しては「さっさと切り替えて別種族を使う」のが最適解なのでしょう。実際、苦渋の決断で別種族に幻想された方はフォーラム上でしょっちゅう見かけます。
でも、こんなやり方ってありますか?開発側のコスト削減のために、ずっと使っていた自キャラとお別れしてね、ということですか?
全くもって受け入れられません。自キャラの顔や種族を変えたところで、それを受け入れられる自信もありません。妥協ができるユーザーにとって、この思いは過ぎたわがままと感じるかもしれませんが、「幻想薬で調整して」という施策がユーザーに寄り添ったものだったかという点については私は「否」と唱えたいです。


ちなみに、キャラクリパーツに関してこんな記述もあります。

――グラフィック強化のタイミングで、キャラクタークリエイトの幅は広がるのでしょうか?
→(略)現段階ではやるともやらないとも言えません。ただ、正直に言うと、工数の掛け算になってしまうので、デザイナーはあまり乗り気ではないですね。』

これを読む限り、スライダー実装はおろかパーツ追加なども今はまだ現実的ではないでしょうね。

そんなこんなで幻想薬での調整も叶わず、ダメージを負ったままフレンドに合わせメインクエストを始めますが、大量のカットシーンで自キャラが映る度に顔面の変わり様をまざまざ見せつけられます(まあ7.0では自キャラよりもウクラマトというNPCの方がよっぽどムービーで目立っているのですが、それはまた別の話)。

私は自キャラとNPCのことが好きなあまり、ムービー中だろうがそうでなかろうがSSを撮りまくるタイプの人間です。6.0のメインシナリオ最中だけで約1000枚ほど撮影しましたが、対して7.0完走までに撮った枚数はフォーラム用の資料を除いてたった30枚前後。こうして数字にすると、いかに自分が新グラに馴染めなかったかが分かりますね。

加えてグラアプデの影響かゲームが重いこと重いこと。FPSも60出ていたのが30~40をうろうろするようになってしまい酔いを感じるほどです。ユーザーの要求スペックを上げておいてこの有様って…と痛む頭でげんなりしました。とりあえず画質の品質を落としたら改善したものの、これではグラアプデの恩恵もあるのかないのかわからず、「そもそもなんでグラアプデなんかしたんだ…」と虚無を感じてしまいました。
新要素である草の揺れも当然オフ。快適性の方がよっぽど重要です。

そしてさらなる凹みポイントとして、普段好んで使用しているミラプリのほぼ全てにグラアプデが適応されていなかった点も挙げられます。

装備のグラフィックスアップデート対応については、種族や装備の種類数が多いこともあり、7.0前に実装された装備は対応されているものとそうでないものが7.0時点では混在していますが、未対応の装備も順次対応していきます。

(第80回PLLより)https://forum.square-enix.com/ffxiv/threads/497665

とのことでしたが、蓋を開けてみればジョブAF・課金服含むオシャレ装備・7.0装備以外ほぼ非対応とはこれいかに。す、少ない…。
全部は確かめていませんが、人気どころのネオイシュ・ニーア・エデンモーンあたりも非対応だったのでおそらく過去ID装備のほとんどが旧グラフィックのままでしょう。開発時間絶対足りてなかったんだろうなあ…。
自分はまさにID装備を好んで着るタイプでしたので、グラアプデの恩恵をほとんど受けられずじまいでしょんぼりしました。ムービー中のNPCは皆綺麗な服を着ているのに、自分だけがジャギジャギ…コーナ、俺と同じなのお前だけだよ。
踏んだり蹴ったりでさらに心の傷が増えていきます。


一方、CS勢も加わったことで更に加速するフォーラムグラスレはベンチからものの3ヶ月経たずに2000投稿を超えます。また、新たに要望を送ることに特化したスレも作られます。
公式より、ジョブ調整とハウジングの光源についてはいずれも7月4日と比較的早い段階で言及がありましたが、アーリーから1ヵ月経とうとしている現在相変わらずキャラグラ対しては何の言及もありません。フォーラムでは次第に「公式から何かしらの声明・リアクションが欲しい」という要望も増えていきます。

なおも伸び続けるフォーラムを拝見していると、グラアプデで変わってしまったのは自キャラだけに留まらない事を知ります。
NPCの印象が変わっている、過去コンテンツのムービーに出てくるNPCがライティングの変化により酷い有様に、

過去フィールドの景観の崩壊、美しかったハウジングエリアの景色も曇り、特定コンテンツの遠景がローポリに、水の表現も脂が浮いたように、
背景のコントラストが上がり目が痛くなるため長時間のプレイに支障をきたす(複数投稿あり)…
などなど、挙げていくとキリがなさそうです。


以下、発売後に調べていくうちにグラアプデについて気になった記述をいくつか挙げていきます。

・キャラクターのポリゴンパーツ共通化について

2023年ロンドンファンフェスティバル動画(4:18:28ごろ)

作業効率改善の一環として作られているもので、顔のポリゴンを全部統一化しました。

とのこと。グラアプデの真の目的はこれであり、顔のモデリングが変わってしまった事もこれが要因なのではないかとまことしやかに囁かれています。獣種族であるロスガルは旧と比べ造形がほぼ変わっておらず、共通化の影響を受けなかったことからもこれが事実であることが推測されます。
開発側のコストカットは確かに良い事ではあるのですが、それでキャラの顔が変わってゲームのモチベが無くなってしまっては元も子もないです。
最初から「グラアプデはパーツ共通化が目的なんです!だから顔が変わるよ!」と言われていればここまで信頼が失墜することはなかった気がします。

・描画トップには新しくFF16の人を当てている

――現在の『FF14』の描画のトップは『FF16』の開発からスライドしていますが――

https://realsound.jp/tech/2024/03/post-1595362.html/amp

グラアプデ後の人中がFF16のキャラと似通っているのは、こちらが原因でしょうかね。別タイトルからスライドしてきた方がチェックをしているのであれば、そりゃ印象は変わってしまいますよね。元々いらっしゃったであろう14のグラフィックに精通していた方に監修してほしかったなあと思うばかりです。

・「第一次 グラフィックスアップデート」の「第一次」について

今回のグラアプデは「第一次」とのことですが、開発は「第一次があるので第二次もやる」とはいちども明言していないことが分かりました。

こちらの記事を読むに、『年月とともにスペックが高くなっていくと、「では第二次をやろうか!」と決断する日が来ると思っている』から第一次って付けたよ〜ということみたいです。

第一があるなら第二もあるやろ〜というユーザー側の勘違いを生みかねない表記をなおも続けるのはどうなの…?と頭を捻ります。実際に第二次がいつかあると勘違いしている方も見かけましたし。

・同じようにグラフィックにテコ入れをした他社ゲームについて

結論から言うと、グラフィックを弄る際はほとんどのところが「旧仕様のキャラクリやグラフィックを残して選択できるようにしている」みたいですね。調べたところSEGAのPSO2:NGSと、黒い砂漠がヒットしました。

グラフィック
新たなオプションが設定に追加され、より美麗なグラフィックが実現!
もちろん既存の設定でもプレイが可能です。

https://www.famitsu.com/news/201808/15162451.html

NGSのキャラクリの自由度すごいな…羨ましくなりました。

私も詳しくはないのですが、開発者側の都合でアバターであるプレイヤーキャラクターの顔を予期せずに変えるという行為にはある程度リスクが存在しそうです。
消費者契約法第4条において開発者は「平均的な予想を超える不当な利益」を得てはならないと定められており、キャラクターの見た目が開発者都合で予期せず損なわれる→過去に購入したアイテムの使用価値失ってしまう→ゲーム開発者が不当な利益を得ている状況 となり、消費者契約法に触れる可能性があるようです。伝聞なので詳しくはわかりませんが。
他社が旧グラを残していたのは、万が一にもユーザーからその事を指摘されないよう、対策としてだったのでしょうかね。真意は不明です。
14?今までの流れを見て分かるように、旧グラなぞ用意されておりません。

【余談】
今この文書いてるの夜中の2時なのですが、なんとリアルタイムでスクエニに送った問い合わせの返答が来ました。こんな遅くまで本当にお疲れ様です。インフォメーションセンターの方、心中お察しいたします。
要件はおおむね上記に関することでしたが、返ってきた返答は「対応は行っておりません」とのこと。グラアプデについてもなにか言及して貰えないかと求めていたものの、やはり個人の問い合わせということで期待していた回答は得られずじまいでした。気力が戻り次第「次のステップ」に進もうと思います。
ちなみに自分の場合は3日で回答が来ました。参考までに。

・某ポリコレコンサル企業とスクエニが提携

謎の圧力を掛けられ記事を消されたくはないので詳しい言及は控えますが、sbといえば伝わりますかね。今回のグラアプデとの関与は不明ですが、軒並みキャラがブサ…いえ、変わった事を踏まえると色々考えてしまいますね。

また、グラアプデとは関係ありませんが、中国企業であるテンセントとも共同プロジェクトを発足させているみたいです。なんというか、大丈夫でしょうかスクエニさん……。

【2024/7/2~ 黄金のレガシー発売後】

あれから、毎日欠かすことのなかったグループポーズに至ってはほとんど起動せずじまい。新装備を求めてID周回?自キャラの顔取り上げられてるのにする意味がありません。頑張って作ったハウジングもライティングが変わり、一目見ただけでわかるほど暗くなってしまいました。
密接にやりとりしていたフレンドのうち数名は、自分と同じようにグラフィックかメインクエストのお粗末さが原因で休止。ですがそれ以外の知り合いはグラの事など気にせず楽しそうに遊んでいます。私の目がおかしくなったのかな。でも画面を見るとやっぱり自分のキャラじゃない違う誰かがいる。
メインストーリーも解釈違いで、苦痛を感じながらなんとかクリアまで漕ぎ着けるも、とうとう最後まで新しい顔に慣れることはありませんでした。それどころか、日に日に旧グラへの渇望が強まるばかりです。

「好きだったはずの開発からお出しされたものがお世辞にも褒められたものではなく、しかも合わなかった」
という所が結局のところ一番悲しいのです。

ボロボロになりながらゲームプレイしていくうちに、好きだった昔の自キャラを見ることはもう2度と叶わない…そんな事実に打ちのめされていきました。今でも過去のSSを見返すと好きだった理想の自キャラがそこにおり、なんとも胸が締め付けられる思いです。そして相変わらず公式からの反応は何ひとつない。

限界でした。今の運営開発にお金を落とすことはもうできない。引退を決意し、継続課金の停止ボタンを押しました。

  • 長年愛していたキャラの顔が何の説明もなく変わってしまい、合わなくなったこと。

  • そんな自キャラを見ているだけでしんどいこと。

  • 発売前から今もなお続く開発の対応の不誠実さに、お金を払う価値を感じなくなったこと。


以上の3点が自分の引退を決意するにあたった大きな理由です。
楽しむためにプレイしたゲームで、こんな辛い気持ちには2度となりたくありません。なので距離を置くこととしたのです。

【2024.7~ 引退決意後】

とまあ、このままやるせない気持ちでいるのもなんだったので、おこがましくもグラアプデが原因で引退した人間がいることを伝える目的も兼ねて、SNSで「グラアプデが合いませんでした、14引退します」と宣言をしました。


すると案の定
「キャラグラごときで引退とか怖〜」
「いなくなるならお気持ちせず静かに消えてね」
「未だにグラアプデでグダグダ言ってる人しつこい」「ここまで来ると病気でしょ」
「あなたがこんなこと言う人だとは思わなかった、悲しい」

などなど、多くはないものの界隈の方々からさまざまな空リプが投げつけられました。多少のフェイクを入れていますが概ね事実です。

少々話が逸れますが、界隈の話をします。

FF14のファン界隈は特徴的で、「同調圧力」が非常に強いです。開発とファンの距離感が近く、彼らに感謝し好きでいることが当たり前。批判意見を少しでも漏らせば周りからお気持ちと自治を投げられるため、表に出すことは許されない空気感。些細な不満すら自由に言うことのできない界隈ははっきり言って異常であり、不健全なものだとすぐ気づきそうなものですが、渦中にいる人々の周りもまた信者なので気付きようがありません。宗教のよう、とはよく言ったものですね。私もハマりたての頃はそちら側の人間でしたので、身に染みているつもりです。

作品や開発への信仰が高まりすぎると、作品と自己の境界が曖昧になって、作品が叩かれた時に「その作品が好きな自分」まで攻撃されていると錯覚してしまうことがあります。もちろん善良なプレイヤーも存在していますが、14界隈に限ってはそういう考えの人が多少なりとも居そうです。結果、不満意見を封殺するような空気の界隈ができあがるのかな~などと思ったりしました。
これはただの妄想ですが。

現在では7.0の出来自体が賛否両論(Steam評価より)となっておりX上でも多少は否定意見が表に出るようになりましたが、「悲しい気持ちになるからネガ意見見たくない」というお気持ちも見かけるので、やはり堂々と不満を言える空気ではなさそうです。ていうかまさに今自分が石ぶん投げられてます。
まあ界隈のことを思うと不満意見が表に出てくる今の状況そのものがだいぶ異常事態だと思いますがね。

私たちは作品のファンであると同時に、お金を出して製品を買っている消費者なわけですから、不満があれば発信することは何もおかしな事ではありません。飲食店で出された食事に虫が入っていたら取り替えてくれと頼みますよね?同じ事です。否定意見や不満も、立派なユーザーの声のひとつです(誹謗中傷は駄目ですが)。
賛も否も、全員の意見が違ってていいし、その上で尊重されるべきでしょう。言うまでもありませんね。


話を戻します。
…とまあこんな場所におりましたので、引退宣言であれこれ言われる覚悟はしていました。それでも、自分の大好きだったものが公式と見ず知らずの他者によって否定され、あまつさえ人格批判された事は想像以上に辛かったです。私だってできることならアップデートされたグラフィックを好きになりたかった。7.0楽しみたかった。手を尽くしたけど無理だったんです。


界隈の話に触れたついでに、グラアプデ擁護派の意見についても少しだけ触れます。

・「違いがわからない」「間違い探しじゃん」という言葉について

フォーラムに投稿される要望は、ひと目で分かるような違いから、観察しないと分からないようなものまで多種に及びます。後者の人たちは決して重箱の隅を突いているのでなく、ましてやカスハラなどでは決してありません。結局自キャラを最も眺めているのは「自分」なわけで、だからこそ小さな違いにも気づくことができ、それらを開発者の望み通りにフィードバックしているに過ぎません。

そもそも、根本の問題はそこではありません。

グラアプデにおいては「どこがどれだけ変わったのか」ではなく、「変わってしまった」こと自体が最大の問題なのです。
造形の差異の大小は関係ありません。


それはなぜか?現場のトップであるPDが直々にそう発言しているからです。

『FF14』ではフォトリアルを目指すのではなく、これまでプレイヤーのみなさんが『新生エオルゼア』から10年間、一緒に歩んできたキャラクターたちの印象が変わらないということを絶対的な前提にしながら、(略)グラフィックスアップデートによって「自分のキャラクターが総合的にパワーアップした!」という印象をいかにして持ってもらうか、が大切です。

https://realsound.jp/tech/2024/03/post-1595362.html

※元々貼っていたYahoo!ニュース記事はリンクが切れていたので修正

そう。元の印象と変わらないことが絶対的な前提なのです。そのために開発側も今まで尽力してくれていたはず。「元々のイメージを大切に」「印象が大きく変わらないことを大切に」2023年ファンフェスの段階でもずっと言われていましたね。それだけにグラスレでも幾度となく持ち出されたフレーズです。

同様によく見かける「変化を受け入れな」という意見に関しても、元々変わらんと言われていたものが変わっている事自体がまずおかしいわけですね。しかしこの意見「変化していることを認めている」わけなので、発表初期から今もなお元の印象に近づけようとしている(かもしれない)開発側の努力を否定しかねないのでは…

私としては上記のフレーズで言質を取って「こう言ってたじゃないか!ならどうして顔を変えたんだ!」ときつく詰め寄りたいわけではありません。開発側としてもPCキャラの印象を変えてしまってはならないという意識が確かにあったはず。にも関わらずお出しされたものが元のグラとかけ離れているため困惑し、元の印象に戻して(近づけて)欲しいと要望を送り続けているだけなのです。ただただ「昔と変わらない印象の自キャラと共に今後も冒険を続けたい」と、そう願っているにすぎません。
それ以上の開発からの謝罪も、ユーザー同士の対立も望んでいないのです。

もしこれを見ている肯定派の方がいらっしゃれば、どうかそこだけは取り違えないでほしい。冒頭にも申し上げた通り、「あくまで私は受け入れられなかった」だけであり、意見は違えどあなた方の感性や好みを否定するつもりはないのです。

そもそもキャラクターの印象の受け取り方って人によって違うわけで、そりゃあ形を変えてしまえば少なからず賛否は生まれますよね。
アプデ後のグラが気に入っている人、自分のように受け入れられなかった人、両者が納得する結末は「旧グラの実装+新旧選択方式にする」しかないのではないのではないかな…と思っています。

【今後について】

キャラデリをするレベルにまでは至っていないので、もしもキャラグラが改善されたら復帰しようとはぼんやり思っていますが、それも正直難しいのかな〜と思っています。今回の事で開発に対する信頼の貯蓄がゼロになってしまったわけなので、万が一グラが直ったからといって開発万歳!ありがとう!課金します!となれる自信は…まだないですね。この界隈にも戻りたくないし。
そもそも今の状況を見ているとグラが戻るなどという希望は持てそうになく、そういう意味での「引退」となります。

更に言えば、課金が切れてしまった以上今後己のキャラグラを確認する方法がありません。チャンスがあるとすればいつ来るかもわからない無料ログイン期間くらいでしょうか?それかわざわざネカフェへ行くか。なんとまあ腰が重い。
ともかく肝心の部分が確認できないのにどうやって戻ればいいのでしょうね。これまで散々ユーザーの要望をスルーしてきた開発のやり方を考えれば「旧グラフィックを実装する」とハッキリ宣言してもらえない限り、信頼することは難しいです。

海外ではすでに顔を旧グラに戻すMODが作られたようです。その熱意と技術力には尊敬しますし、これに頼って復帰する線も考えました。しかし残念ながら、海外と違って規律を重んじる傾向にある日本でMODるとめちゃくちゃ嫌われます。少しでも表に出せば最後、規約違反だろ!とボコボコにされることは想像に難くありません。そんなアングラな手段に頼って、後ろめたさを感じながら1人寂しくプレイするのは遠慮したい。しかもこれ他人から見たら不細工のままですしね。

ああ、
「元々キャラクターの印象を大切にします」という言葉の通りにアプデされていたら。
急ぐ必要なんてなかった。もっとじっくりとユーザーのフィードバックを受けながら長期開発してくれていれば。
16との並行プロジェクトなんてせず、14に人員がもっと割かれていたら。
第82回PLLで、ひと言でもいいのでキャラグラに触れてくれれば。
他作品のように、旧グラフィックを残していてくれたら。
どんな形でもいいので、ユーザーの声がきちんと届いている事が分かれば。

どれか1つでもあれば、引退を踏みとどまれたのかもしれません。

可能性に縋っても現実は変わりませんね。たらればを言っても仕方ないと黄金のラスボスも仰ってましたのでここまでにします。

アーリーからもうすぐで1か月。これを書いている今日も公式からキャラグラに関する声明はなく、今後の展望も一切見えないままです。ずっと開発の声を待ち続けるの、疲れてしまいました。

公式はこのままグラアプデに触れないつもりなのでしょうか?フォーラムが沈静化し、いつか人々に忘れ去られることを待っているのでしょうか?我々ユーザーに開発の内情はわかりません。だからこそ現状を知りたいし、今後どうなっていくのかはきちんと説明してほしい。今思うことはこれだけです。

【おわりに】

これからFF14を新規で遊ばれる方々にとって、旧グラフィックなんて知る由もないのは事実です。
ですが、「黄金の遺産」とも言えるような完成された旧キャラグラが大好きで、それを大きなモチベーションとしてゲームを遊んでいた人間が確かにここにいました。大の大人ですら夢中になってしまう魅力が、旧グラには確かにあったのです。

10年前の新生時、慌ただしい開発環境の中このような素晴らしいキャラクターモデルを作ってくださった方々にお礼が言いたいです。
あなた方のおかげでこの4年間は楽しくて、私にとってかけがえのないものとなりました。そして、フィクション上の存在とはいえキャラクターを心から好きになり、そんな気持ちを友人と共有できることの楽しさと素晴らしさを知ることができました。
心より感謝いたします。このようなところなぞ見ていないでしょうが、それでも言いたいです。本当にありがとうございました。

(追記)旧グラを制作したのは中国のバーチャスという企業だそうです。https://s.inside-games.jp/article/2014/08/21/79660.html


そして未だグラアプデで苦しむ人々が、少しでも良い結末に辿り着けることを願っています。当記事が、同じように悩む方々からほんの少しでも共感いただければ自分の悲しみも昇華されるというものです。


以上になります。
見て、聞いて、感じたこと全てを書き切りました。もう悔いはありませ……んなわけないだろがい!

公式からキャラグラに関して何かしらのリアクションを切に望んでいます!いつまでもお待ちしていますからね!課金が切れてしまったのでもうフォーラムに要望は出せませんが、気持ちは変わりませんので何卒よろしくお願いします!開発の皆様方にはどうか頑張ってほしいです!!

長々とお読み頂き、ありがとうございました!



★2024/7/27 誤字脱字を修正・記述に記憶違いがあった部分を修正・ロスガルのくだり、界隈の話に一部追記

★7/31追記
中盤に触れた件で、景品表示法違反被疑情報提供フォームにて今回の顛末の報告と188への相談が完了しました。後者に関しては結果的に無駄骨となりましたが丁寧に対応してくださった窓口の人には感謝したいです、自社の客とかでもないのに即動いてくださり誠実な対応でした。今一般企業の対応を見ると感動しますね…

これで自分ができることはやり切ったかな?
前者の方々が対応に動いてくれることを願うばかりです。
あくまで参考程度に捉えて頂ければと思いますが、グラアプデに関して物申したい人はフォーラムでもお問い合わせフォームでもなくここスクエニ側に問い合わせして対応できかねます、となった人はその旨も伝えると良いかもしれません。

公式からのキャラグラに関する声明がありますように。

【2024 9/6追記】
公式から動きがあったようなので記載いたします。

【8/6】グラアプデ要望スレにてコミュニティチームによる「お知らせのお知らせ」投稿が投下。要約すると最終精査中なのでお知らせは8月下旬ごろになります、とのこと。長い長い沈黙を経て、公式から初めて発されたアクションにフォーラムは活性化し、半ば諦めかけていた人も動いたためか要望はさらに送られることになりました。
なお声明を出したのは「コミュニティチーム」であり、肝心のPD本人からの声明はなし。それどころか本人はイベントのためずっと海外へおり、合間にはテレビ出演に加えSNSにて該当人物が床に寝そべる写真が海外Xにて投稿されたようです。画像URL省略。

上記の「お知らせのお知らせ」はSNSやロードストーン(公式サイト)上の記載はなく、フォーラムの1スレッドへの投稿のみという奥まった場所での投稿となったためそのやり方に疑問視する声も多々観測しました。

【8/28 】グラアプデ要望スレにて「お知らせのお知らせの延期」投稿が投下。内容要約すると翻訳作業等があるので1週間ほど待ってくださいとのこと。

【9/6】先のお知らせから1週間をとうに過ぎた6日、ついに公式PDからの文書が発表。

要約すると7.1に直せるところは直していきます、ものによってはお時間いただきますということで、具体的にどの種族のどのFBを確認していて、どこをどのように、いつまでに直していきますといった具体的な修正案は見られず、ユーザーから望む声も多かったロードマップもありません。最も望まれていた新旧グラ切り替え機能の実装ももちろん無し。分かっていたこととはいえ落胆の結果でした。


個人的な感情を述べるなら「無」です。
一歩前進したとはいえ、文章中に旧グラとの差異に対して「軽微」などという表現を使う。信じられない。そして…なに?手書きの嘘?そりゃ当記事でも旧グラハイライトのこと「嘘」と表現しましたが、自分はその嘘によって完成されていたキャラが大好きだったんですよ。
嘘だから正しい表現に直しました?その嘘にどれだけの作り手の創意工夫が込められてるか知ってて言ってるのか?まあ違うでしょうね。己を正当化するために旧グラを貶すような言い回しは控えて欲しかった。ていうかそこまで言うならリアリティもくそもない背景までちゃんと直してください。このゲームのタイトル何でしたっけ?必要のないリアルを追求するならファンタジーやめちまえ。

…と、怒りを表明したところでもう何にもならないんですよね。大好きだった旧グラが戻ってくるでなし。この数ヶ月で嫌というほど分からされました。


はっきりとわかるのは、求めていた結果とは程遠いものとなりそうなこと。個人的に最も変わってしまったと嘆いた部分は直りそうになく、引退が確定したこと。
ハウスは明日無くなるそうですがこれで心置きなく手放せます。
ここまで戦い続けた皆様、そして自分に心からのお疲れ様を贈りたいです。

もし消費者庁への通報を考えていらっしゃる方がいらしたら、私の記事や内容の一部など無断で引用していただいて構いません。
これもまた記事を書く理由の一つです。

こんな悲しい出来事は忘れて次の楽しいゲームを見つけることとします。
皆様に良い作品との出会いがあることを祈っています。

長々とお読みいただきありがとうございました。