◆目先インバウンド関連が相場をけん引

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 26,781.68 +176.84
TOPIX  1,887.30 +9.72
マザーズ 645.11 -2.14
NYダウ 33,212.96 +575.77
ナスダック総合 12,131.13 +390.48
S&P500指数 4,158.24 +100.40

先週末の米国市場は消費支出の増加と物価指数の低下を好感し
て大幅続伸となりました。

金曜日の朝方に発表された4月の米個人消費支出(PCE)が前月比
0.9%の伸びとなり、市場予想(0.7%)を上回って、3月分も
1.1%から1.4%に上方修正されました。

加えてFRB(米連邦準備理事会)が物価指標として注目するPCEデフレーター
の伸びも6.3%と前月の6.6%から伸びが鈍化したことを好感して
買いが先行する動きとなりました。

先週公表された3月のFOMCの議事要旨では6月、7月の会合では
0.5%の利上げになるとの観測で、9月のFOMCでは0.25%かもしくは
利上げを一時停止するとの見方が浮上。

これを受けて金利動向に敏感なハイテク株を中心に上げ幅を
拡大する動きがみられています。

ダウはこのところ、下げる動きが印象的でしたが、足元では気づけば
なんと6日続伸となりました。

◆目先インバウンド関連が相場をけん引

日経平均株価は27000円を手前にこう着状態となっていますが、
6月10日より外国人観光客の受け入れが緩和となります。

これに伴ってインバウンド関連、アフターコロナ関連の銘柄を
中心に見直し買いが入りやすい展開が続くものと思われ、エア
、公共交通機関、ホテル、レジャー関連などの銘柄に物色の
矛先が向かいやすく、またインフレにも落ち着きが見られる兆しが
出てきたことは好材料であり、先週お伝えしていた米中貿易関税の
緩和の話が俎上に上ってくるとプラスの好材料となってきます。

今週は米国市場がこのところ下落基調にありましたので、この
下落基調が継続していく中での足元の上昇は一時的な自律反発なのか
それとも最悪期は脱し、下落が終わり上昇基調へ回帰する動きとなる
のかに注目です。

インフレの落ち着きにより米国を中心に過度な利上げが不要と
なり、国内では経済再開銘柄がけん引してくれる動きとなれば、
日経平均株価は今週早ければこう着している27000円あたりから
脱して、27500円~28000円の上昇も十分に期待できるかとみています。

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