国際トランスパーソナル学会


「心はどこに向かうのか トランスパーソナルの視点」菅靖彦著

この本には第13回国際トランスパーソナル学会で、菅靖彦氏が体験したことが、冒頭にかかれている。

1994年5月にアイルランドのキラーニーというところで開催されたらしい。

プログラム・ディレクターは、生態心理学教授のラルフ・メツナー。

テーマは、「科学と霊性の統合」

この本のP17には、こんなことが書かれている。
「もっとも生態系の危機に対する関心は今やあらゆる国、あらゆる分野に広がり、国際的な政府レベルの重要な協議事項になっている。 生態学に対するトランスパーソナルの貢献は、生態系で進行しているプロセスと人間の内面で進行しているプロセスがシンクロしているという視点を打ち出した点にあると言っていいと思う。つまり、現在の生態系の危機や核の脅威などは、単に政治や経済のシステムが欠陥をもっているからではなく、人と人、人と自然、人と宇宙とを結び合わせる霊的自覚を失ってしまった人間のある種の心の持ち方にその根をもっているとみなすのである。そうした認識に立てば、生態系の危機を乗り切るには、まず人間の意識を変える(意識革命) 必要があるという主張がなされるのは当然だろう。」

注目すべきはここだ。
「生態系で進行しているプロセスと人間の内面で進行しているプロセスがシンクロしているという視点を打ち出した点にある」
マクロ的にもそうだし、一人の人間をとってみてもそうだ。

Covid-19の問題は、単にウイルスの蔓延と、各国の政治的対応の問題ではないと思う。

本当に、考えないといけないのは、「この私はどこに向かっているのか」ということだ。

それを理解するために教育があるはずなのに、そういう視点から教育プログラムを捉えていない。
教育と宗教の分離だとか、事実を隠蔽して本当のことをどうやって隠すか、経済成長をするためにどうやって教えるかなどの、近視眼的なプログラムを組むことに腐心している。

大事なのは、視点をどこに置くかだ。
アイルランドは、先住民のケルト族は、浄化のかがり火を焚いてベルテーンの祝祭をされていたそうだ。
ケルトは、ウイスキーの歴史とも関係する。

国際トランスパーソナル学会の発表の記録の翻訳ないかなあ。

翻訳には大変なエネルギーいるし、翻訳しても誰も買わなければ、出版されない。

トランスパーソナル財団とか誰か作ってください。


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