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夢はヴァイオリニスト〜小学校時代

私が小学生の頃、

ヴァイオリニストの庄司紗矢香さんが
日本人初史上最年少で
パガニーニ国際コンクールで優勝されました。

特集番組の録画を毎晩のように見ては、

私も庄司さんのように
16歳までにヴァイオリニストになって活躍するんだ。

そんな風にイメージしていました。


夏休みも冬休みも土日も返上で、

コンクールの練習
舞台慣れのためのミニ発表会
所属していたジュニアオーケストラの
リハーサルの連続で、

まさに音楽漬けの毎日でした。

舞台慣れのため、演奏機会があれば
どこでも必ず出ていました


一方で、
なんでスポーツと違って、
音楽は全然理解してもらえないんだろう。

同級生のスポーツの大会は公休になるのに、
ヴァイオリンのコンクールは
私用の休みになってしまう。

そんな虚しさのようなものも感じていました。



練習ばかりしていたので、
皆が話しているドラマやバラエティの
話も分からないし、

当時は音感が悪くなると信じて
クラシック以外の曲は全く聞いていなかったので、
流行りの曲もアーティストのことも分からない。


学校では自分のやっていることに
恥ずかしさを感じることもありましたが、

とにかく学校よりなにより、
私はヴァイオリニストになるために頑張るんだ、

と必死で毎日練習していた結果、
少しずつコンクールでも
結果が出てくるようになりました。 

そして中でも特に目標にしていたのは、

ヴァイオリンをやっている誰もが憧れる
全日本学生音楽コンクールで入賞することで、

小学6年生で初めて本選大会に出場できた際は、

本番数週間前にあった
小学校最大の行事である修学旅行を、
練習のために欠席することも
ほとんど迷いませんでした。


「すべてをヴァイオリンに賭ける」


そんな気持ちで
毎日ヴァイオリンを弾いていました。

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