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オーストラリアで病院に行く手順

オーストラリアに来て2週間ちょっと。私の右耳に異変が発生しました。しゃべったり奥歯を噛んだりすると耳の奥で変な音がするのです。

というわけで、オーストラリアで初めて病院に行ってきました。一般的な病院に行く手順をご紹介します。


保険の適用範囲を確認する


旅行やワーキングホリデーの場合は海外旅行保険、中長期留学の場合はOSHCという国指定の留学生保険に入っているはずです。

OSHCに入らないと学生ビザが下りないので、学生はみんなこの保険に入っています。

OSHC:健康保険。歯医者や整形手術など一部医療を除いたほとんどの治療、薬代がカバーされます。ただしカバー率は場合によって異なり、ほとんどの場合100%ではありません。

海外旅行保険:健康保険に、損害補償などいろいろカバーされます。留学生はOSHCにも海外旅行保険にも入っている人が多いそう。

自分が必要な治療がカバーされているかどうかを確認しましょう。たとえばOSHCだけに入っている私と夫は歯医者の治療費は全額自分負担。歯が痛くなっても歯医者に行かず、日本かドイツに一時帰国するつもりです!

請求方法は2種類

① 治療費を立て替えて、あとで自分で保険金を請求する
② 保険会社が提携している病院に行って、病院が保険金を請求する

の2つの方法があります。
②のほうが、あとで保険金を請求する手続きがないので楽ですが、

大きい病院しか提携先がないので混んでいたり、自分の家や滞在先の近くに病院がなかったりするので、提携先ばかりを当てにしないほうがいいかもしれません。

最寄りのGP(general practitioner)を予約する

オーストラリアやアメリカではすぐに専門医にかかることができません。まずはGP(一般医)にかかって、専門医に行く必要があれば紹介状を書いてもらいます。

私は耳に異変がありましたが、耳鼻科に行く前にまずはGPへ行くことに。

近くに住んでいる日本人の友人に、評判のいいクリニックを聞いてそこに行くことにしました。

やぶ医者はどこの国にもいます。口コミを読んだり人に聞いたりして良い病院を探しましょう。

それからクリニックは事前予約が基本です。オンラインか電話で予約してから行きましょう。

オンラインで予約する

・病院のホームページ
・保険会社のアプリ・ホームページ
・病院予約アプリ
などで予約します。

私が友達に聞いた予約アプリはこちら。


Hot Doc

すべてに病院がのっているわけではありませんが、簡単に予約できますよ。

電話で予約する

私が行きたかった病院はアプリもホームページもなかったので、電話して予約しました。

聞かれたこと
・名前
・症状(答え:耳に違和感があるよ)
・かかりつけ医(答え:初めてなのでいない)
・健康保険を持っているか(答え:学生保険あるよ)

クリニックに行く

海外旅行保険では、家や滞在先からクリニックまでの交通費もカバーされるはず。タクシーのレシートを持っておきましょう。

問診表を書く:日本と違うところも

問診表には「Medicare number(保険番号)」を書く欄がありますが、これはオーストラリア人向けの保険番号なので書かなくてOKです。

受付で「あんた保険ないんか!?」と聞かれたら、「I have a private insurance.」(私立保険やで)と答えればOKです。

それから、私の問診票には宗教についての質問もありました。「オーストラリア式の治療をしても大丈夫ですか?」というもの。

宗教によっては触ってはいけない身体の部位があったり、輸血してはいけなかったりしますからね。

診察

私の耳の異常は、くしゃみのしすぎでて鼻から耳にかけての器官がだめになっているせいだ、とのことでした。くしゃみかーい!

今回の診察で、ずっと疑っていたほこりアレルギーが確定。点鼻薬が処方されました。

「ほこりアレルギー」とか、「鼻から耳にかけての器官」とかは専門的な英語で全然わかりませんでしたが、お医者さんは図を描いたりしてわかりやすく教えてくれたので大丈夫でした。

だから!あなたの英語が初級でも中級でも大丈夫ですよ。なんとかわかるように工夫してくれます

診察料を払って処方箋をもらう

診断が終わったら受付で治療費を払います。私は1回の受診で65ドルでした。9年前オーストラリア留学時代に高熱で受信したときも65ドルだったので、これは普通の値段なのでしょう。

保険と提携しているクリニックや病院ならここでの支払いはありません。OSHCならカバーされないだけの差額を払うのかな。

薬局で薬を買う

近くの薬局で処方箋を見せて、薬を買います。私の点鼻薬は18.99ドルでした。

OSHCでは処方された薬は高額ならカバーされますが、40ドル以下だとカバーされず、自腹です。残念…!

ちなみにPharmacy(ファーマシー)がアメリカ英語だって知ってました?オーストラリアの薬局はChemist(ケミスト)と呼ばれています。

保険を請求する

全部のレシートを持って、保険を請求します。日本で入った海外旅行保険なら、請求書を書いて、病院のレシート(原本)と一緒に保険会社に郵送することがほとんどです。

OSHC(留学生保険)の場合

オーストラリアのOSHCはアプリがあり、

・デジタル保険カードの役割
・提携している病院を見つける
・保険を請求する

などいろいろなことができます。

アプリで保険金を請求

① 受診した日、病院、担当医などを入力する
② 金額、アイテム番号を入れる(全部レシートに載ってる)
③ レシートの写真を撮ってアップロードする
④ カバーされる金額が表示される(ここで薬が適用外だと発覚する。くそー!)
⑤ 5~10日以内に登録している銀行に保険料が振り込まれる(私の場合翌日振り込まれました)

郵送しない!めっちゃ楽!!

オーストラリアに来てから、いろんなことがペーパーレスで感動しています。

感想:良いクリニックに行くことが大事

私が行ったクリニックは、受付の人はやさしかったしお医者さんもしっかり見てくれてとてもよかったです。

でもこんなクリニックばかりじゃないと聞いたことがあります。忙しくてひとりの患者さんに割く時間を削っているとか…(それは日本でもよくあるか…)。

口コミを見て良いクリニックに行って、良い治療を受けましょう。

それから、海外の薬は日本の薬よりかなり強く、副作用が強く出る可能性があります。

今回私は点鼻薬の副作用で頭痛がひどく、ちょっとつらかったです…。必要に応じてお医者さんや薬剤師に相談したほうがいいのかも。


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