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「東京・花めぐり」

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七十二候(しちじゅうにこう)のカレンダー。移ろいゆく季節を、都会に咲く花々とともにめぐります。
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記事一覧

8月(葉月・はづき)の行事【八朔・はっさく/立秋/山の日/お盆…】

夏真っ盛りの 「盛夏(せいか)」から 秋の香りただよう時へと 流れゆく「葉月(はづき)」。 「葉月(八月)」を始めとする 和風月名については こちらをご覧ください。 それではさっそくその行事を みてまいりたいと思います。 (日付や曜日は2023年のものとなります。) ✴︎八朔(はっさく)/8月1日(火)八朔(はっさく)とは 八月の初日を意味する 「八月朔日(さくじつ)」のこと。 この日には恩人に贈り物をする 風習があります。 京都の花街では、このようなことも。

7月(文月・ふみづき)の行事【山開き/七夕/海の日/土用入り…】

「文月(ふみづき)」に 入りました。 雨の季節から 本格的な夏へと 移りゆく時。 山や海へのお出かけも ふえる時季でしょうか。 文月(七月)を始めとする 「和風月名」については こちらをご覧ください。 それではさっそくその行事を みてまいりたいと思います。 (日付や曜日は2023年のものとなります。) ✴︎山開き/7月1日(土)登山シーズンの到来です。 富士山の山梨県側ではこの日から 静岡県側ではもう少し後から 山登りができるようになります。 もともと神仏を

6月(水無月・みなづき)の行事【衣替え/入梅・梅雨入り/嘉祥の日・和菓子の日/父の日…】

「水無月(みなづき)」に 入りました。 雨の季節。 紫陽花や花菖蒲が 雨粒を纏い美しく咲き誇ります。 そうしたお花を愛でに出かけることも ゆったりと室内で過ごすことも どちらも愉しみたい時ですね。 「水無月(六月)」を始めとする 和風月名については こちらをご覧ください。 それではさっそくその行事を みてまいりたいと思います。 (日付や曜日は2023年のものとなります。) ✴︎衣替え/6月1日(木)各地で制服が 冬服から、夏服へと変わる日。 この風習は、中国

5月(皐月・さつき)の行事【八十八夜/端午の節句・こどもの日/母の日…】

「皐月(さつき)」に 入りました。 新緑まぶしい季節ですね。 「五月晴れ」の言葉があるように 清々しいお天気の続くこの時は まさに後楽シーズン。 「皐月(五月)」を始めとする 和風月名については こちらをご覧ください。 それではさっそくその行事を みてまいりたいと思います。 (日付や曜日は2023年のものとなります。) ✴︎八十八夜/5月2日(火)「夏も近づく八十八夜〜♪」 『茶摘(ちゃつみ)』 にも歌われるこの日。 
(「野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは

4月(卯月・うづき)の行事【灌仏会・花まつり/イースター/昭和の日…】

「卯月(うづき)」に 入りました。 花々咲き誇る季節。 新年度が始まり 心新たにされた方も 多いのではないでしょうか。 「卯月(四月)」を始めとする 和風月名については こちらをご覧ください。 それではさっそくその行事を みてまいりたいと思います。 (日付や曜日は2023年のものとなります。) ✴︎灌仏会・かんぶつえ/4月8日(土)お釈迦さまのお誕生日です。 「花まつり」として 親しまれているこの行事。 各地の寺院で、 お釈迦さまの生まれた瞬間が 「花御堂(は

3月(弥生・やよい)の行事【上巳の節句・ひな祭り/ホワイトデー/春分…】

「弥生(やよい)」に 入りました。 梅と早咲きの桜が その幕開けを祝福するかのように 咲いておりますね。 「弥生(三月)」を始めとする 和風月名については こちらをご覧ください。 それではさっそくその行事を みてまいりたいと思います。 (日付や曜日は2023年のものとなります。) ✴︎修二会・しゅにえ/3月1日(水)〜3月14日(火)仏様に日々の罪や過ちを懺悔(ざんげ)し、 五穀豊穣や無病息災を願う時。 メインイベントの 「お水取り」は 3月12日の深夜に行われま

2月(如月・きさらぎ)の行事【節分/立春/バレンタイン…】

春一番かのような つよく暖かい風が運んできた 今年の 「如月(きさらぎ)」。 如月(二月)を始めとする 和風月名については こちらをご覧ください。↓ さっそくその行事を みてまいりたいと思います。 (日付や曜日は2024年のものとなります。) ✴︎節分/2月3日(土)「立春」の前日。 冬から春へと変わる 節目の日です。 節目の日には 鬼や邪気が入り込みやすいとして それを追い払う儀式 「追儺(ついな)」が 宮中で行なわれてきました。 これが庶民にも広まり

1月(睦月・むつき)の行事【元日/成人の日/鏡開き…】

新しい年が幕を開けました。 その始まり 「睦月(むつき)」の行事を さっそくみてまいりたいと思います。 (日付や曜日は2024年のものとなります。) ✴︎元日/1月1日(月・祝)一年の始まりの日。 かつては、神社仏閣で 大晦日からかがり火が焚かれ これをたやさないよう寝ずに 年を越していたそうです。 その名残が現在の 「初詣」ともいわれます。 また、この時にいただく 「お節料理」は 各節日(せつじつ)に 神様にお供えするものが お正月にだけその風習が のこ

12月(師走・しわす)の行事【正月こと始め/冬至/クリスマス…】

一年の締めくくり 「師走(しわす)」です。 年賀状やお節料理の準備、 大掃除にクリスマスと 何かと忙しい印象のある このひと月。 それぞれの行事をゆるりと みてまいりたいと思います。 (日付や曜日は2023年のものとなります。) ✴︎こと納め/12月8日(金)農作業を終えるこの日。 「おこと汁」を食べる風習は 今ものこっているようです。 野菜たっぷりのこのお味噌汁。 地域によって具材は 異なるそうですが 大根、にんじん、里芋、 ごぼう、小豆、こんにゃくが 基

11月(霜月・しもつき)の行事【文化の日/七五三/勤労感謝の日…】

霜月(しもつき)が 幕をあけました。 穏やかな 小春日和が続きますね。 さっそく今月控えている 行事をご紹介して まいりたいと思います。 (日付は2023年のものとなります。) ✴︎文化の日/11月3日(金・祝)「自由と平和を愛し、 
文化をすすめる」ことを 趣旨とする国民の祝日。 1946年に日本国憲法が 公布されたことを 記念し制定されています。 ちなみに、 公布された憲法が 施行された日は 5月3日の憲法記念日。 11月3日の文化の日には 毎年皇居で文化勲

10月(神無月・かんなづき)の行事【十三夜/スポーツの日/ハロウィーン】

10月(神無月・かんなづき)に入りました。 穏やかな気候のもと、 どのような「行事」が行なわれるか さっそくみてまいりたいと思います。 (日付は、2023年のものです。) ✴︎スポーツの日/10月9日(月・祝)2019年までは 「体育の日」だった国民の祝日。 「スポーツを楽しみ、 他者を尊重する精神を培うとともに、 健康で活力ある社会の実現を願う」 ことが趣旨とされています。 10月の第二月曜日に定められていて。 ✴︎十三夜(じゅうさんや)/10月27日(金)

9月(長月・ながつき)の行事【重陽の節句・敬老の日・十五夜…】

9月(長月・ながつき)に入りました。 行事の多いこのひと月。 さっそくそれぞれをご紹介してまいります。 (日付は、2023年のものです。) ✴︎二百十日(にひゃくとおか)/9月1日(金)立春(2月4日)から数えて 210日目のこの日。 稲が開花する大切な時季でありながら、 台風の襲来しやすい時。 各地で、 風を鎮(しず)め、豊作を願う 「風祭」が行なわれます。 ちなみに、この 「二百十日(にひゃくとおか)」は 「雑節(ざっせつ)」の一つ。 「節分」、「八十八夜」

土用の丑の日(どようのうしのひ)「7月23日」

7月23日(土)は、 「土用の丑の日(どようのうしのひ)」。 鰻(うなぎ)を召し上がる計画を 立てられている方も多いのではないでしょうか。 わたくしも毎年「土用は鰻!」と 愉しみにしております。 ところが、お恥ずかしいことに その意味を知らずに過ごしてまいりました。 8月4日も「土用の丑の日」であることや 冬にもこの日があることなども! ということで、 今回は「土用の丑の日」を調べ こちらにまとめさせていただきます。 お付き合いいただけましたら 幸いです。 まず

「二十四節気(にじゅうしせっき)」/「七十二候(しちじゅうにこう)」まとめ。

花々とともにこの一年 ご紹介してきた 「二十四節気(にじゅうしせっき)」/ 「七十二候(しちじゅうにこう)」。 今回はこちらを爽やかに ふりかえってまいりたいと思います。 その前に、 「二十四節気(にじゅうしせっき)」/ 「七十二候(しちじゅうにこう)」とは 何かのご説明を。 まずは、 「二十四節気(にじゅうしせっき)」。 一年を24に分けた季節のことです。 春夏秋冬を6つずつに等分しており、 それぞれには、四季折々の営みが反映されています。 これをさらに、 3