私が捉える世界と、あなたが捉える世界、変わり者のあの子が捉える世界、それはたった１つのモノなのに3つの絵が出来上がる。 是枝監督らしさとこの時代らしさが、スクリーンという舞台装置によって不気味な鮮やかさを持って観客に届く作品。 湖のほとりのごくごくありふれた街。 1人息子の湊に厳しくもしっかりと愛を注ぐ早織。早織にとって湊は、あまり口数の多くない息子だけれど人の痛みや優しさはしっかりと感じ取ることができる大切な子。 そんな息子がある日ケンカして帰ってきた。多くは語らない
記念すべき一回目に持ってくるのは何が良いかと考えてみたけれどやっぱりこれだ。 - Somewhere in northern Italy. 恋に落ちる感情を、その時に見えている世界を書いてと頼んだらきっとすべての恋はここに表現されるのではないかしら。 それくらい鮮やかで、瑞々しくて、そしてちょっぴり湿度のある色彩と、 動き出してしまったからには止まらない美しくて切ない音楽。 恋という媚薬を通さずとも視覚的説得力を十二分に備えた俳優たち。 なんて贅沢な、それでいて大切なこと
趣味と言える趣味がない私が、 映画と本について、それを体内に入れたあとの化学反応について。 ぼちぼちと語ろうかと思います。 よろしくよろしく。
