信頼されたいという欲望を捨てよ
以下は音声内容をテキストに要約したものです。
今回は「信頼されたいという欲望を捨てよ」というテーマでお話します。
ノンフィクションライターの中村淳彦さんが書いた『悪魔の傾聴』という本には、相手に信頼されたい、好かれたいという欲望を捨てるべきだと書かれています。
本書では、相手から本音を引き出すノウハウが述べられています。特に、欲望を一つに絞り、他の全ての欲望は捨てるべきだと説いています。
たとえばセールスやコンサルティングでは、相手に信頼されることを重視することが多いですが、欲望が多すぎるかもしれません。
私が学習塾で働いているため、私の欲望は生徒の成績向上に集中しています。顧客が好きであろうが嫌いであろうが、成績が上がればそれで充分と考えています。
この本を読むまで、自分も人間なので承認欲求がありました。しかし、この本を読んでからは、できるだけそれを捨てて、成績向上だけにフォーカスしようと思っています。
いくら好かれても、結局のところ成績が上がらずに志望校に合格しなければ、学習塾としての価値はありません。
アドラー心理学のエッセンスが書かれている『幸せになる勇気』でも、教育者は感謝されるべきではなく、自立を促す存在であるべきだとされています。
生徒に「先生のおかげで合格できました」と言わせることは、教育者としては失敗だとされています。つまり、教育者は生徒が自立することを助けるべきで、その過程で生徒が自分に依存しないようにすることが求められます。
中村さんのように、欲望は一つにするべきだと思います。そのためには、自分が信頼されたい、好かれたいという欲求を捨てる必要がある場合もあります。これが、真に価値あるコンテンツを生み出すための方法かと。
参考になれば幸いです。
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