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やる気より環境

以下は音声内容をテキストに要約したものです。

今回は「やる気より環境」というテーマで話をしていきます。

学習塾に勤めていることもあり、ご家庭からよく「我が子のやる気がない」「モチベーションがない」「勉強に対して悩んでいる」といった相談をお聞きするんですよね。

そういった時に、私はだいたい「やる気やモチベーションにはムラがあるので、あまり当てにしない方がいいですよ」とお伝えしています。

それよりも、やる気やモチベーションがあろうがなかろうが、勉強を淡々とできる環境を整える方が大事だという話をします。

例えば、一番やってはいけないのが、スマホやiPadなどの電子機器を近くに置いてしまうことですね。

勉強しようと思っても、それらがあると完全に気が散ってしまい、目の前のことに集中できなくなります。なので、置かない方がいいですね。

究極的には持ってこない方がいいですし、中には浪人生などはスマホを全くいじらずにガラケーを持っている子もいます。

ガラケーだと何もできないので、親御さんに連絡するぐらいしかできません。それくらい覚悟を持ってやるというのも一つの方法ですね。

あとは、家だと漫画やゲームなどの娯楽がたくさんあるので、そんな環境下で勉強しようとしても、たぶん誘惑に負けます。

これは実際に私自身も経験しています。ゲームはあまりなかったのですが、漫画が自分の勉強机の周りにあったので、試験前に手に取って読んでしまい、結局勉強が終わらず、あまり良い点数が取れなかったこともありました。

なので、娯楽をなくすことですね。中には、家では一切勉強せず、塾の自習室のみで勉強する子もいました。

それはメリハリがつけられるので良い戦略だと思っていました。家は休む場所、勉強するのは外ということですね。

これは親御さんが子どもを信頼していないとできないことですが、その子はもともと勉強ができたので、親御さんも特に何も言わなかったんです。

もし家で勉強するのであれば、娯楽がない場所、例えばリビングなどで勉強するようにした方がいいですね。

あと、環境の話で言うと、若干ずれるかもしれませんが、どの時間に何をするかを決めるのも一つの方法です。

家族の共通認識にしてしまうんです。例えば、「8時から数学をやる」「9時から国語をやる」といった感じで、何時にどこで何をするかをみんなで決めて、その通りに動かないと「あれ、やってないじゃん」といった環境を作ってしまう。そうするとおのずとやるようになると思います。

だから本人が「8時からリビングで数学の問題集を解く」と宣言する。そうすることで、やらざるを得ない状況を作るんです。

やらざるを得ないという点で言うと、「ビリギャル」という映画がありましたよね。偏差値が低い子が慶應に受かるまでのストーリーを実話をもとに映画化されたものです。

主人公を演じていたのは有村架純さんで、自分は彼女が大好きなんですけども、有村架純さんが映画で高校生女子ギャルを演じていて、クラスの前で「自分は慶應に行きます」と宣言するんです。

そうすることで、自分を追い込んで「やらざるを得ない」「慶應に行くしかない」という状況を作り出す。それで常に危機感を持って勉強をするというのも一つの方法だと思います。

もちろん、やる気やモチベーションがあるに越したことはないんですけども、何かしらの不特定要因で普通に下がるんですよね。

だから、下がったら勉強しない、というのでは力を使わないので、どう自分を動機づけするかが重要です。ただ、動機づけはそう簡単にはできません。

勉強は多くの子がそんなに好きではない。受験で必要だからやるしかないと淡々とやっている子か、分かっているけどやれない子なんです。

なので、まずは環境を整えるというのが良いのではないかと思います。やる気やモチベーションにこだわるよりも、

まずは勉強できる環境を整えましょうという話でした。参考になれば嬉しいです。

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