2021迎春向け通販おせちについて記録として書いておく(1)

私はアフィリエイターとして、おせち販売にほんのチョイ噛みしている立場である。

元々「お正月マニア」が高じて作ったサイトが下記。その中で通販おせちについてのページもある。


4月、岡江久美子さんの訃報から

2020年4月、女優の岡江久美子さんが新型コロナで亡くなった(ご冥福をお祈りする)。このニュースをご存じな方は多いと思う。

ただ、おせちに何が関係あるのか?という方もいるかと思うので一応説明しておくと。岡江久美子さんは長年、板前魂という有名おせちショップ(ナカノモードエンタープライズ)のイメージキャラクターを長年やっておられたのだ。

非常事態宣言による百貨店の営業自粛等、先行きがとても不透明な中、新型コロナの影響は不可避である…そんな予感のする年度初めだった。

4月といえば、企画や売り込みなどに関してはすでに水面下で動いている時期なのであまり問題は起こらないであろう…と思っていたが、その後にくる百貨店やスーパーなど大手小売のおせちカタログ等の撮影や原稿づくりや印刷はどうなるのだろう?

原稿づくり…最近は電子化が進んでいる分野ではあるけれど、マシンパワーがいるし、テレワークでは環境づくりからして大変だろうなあ…など、あれこれ浮かんでくる。

生産現場の衛生資材(マスクや手袋、消毒資材等)もどうなるんだろう?

そんなことをチラチラ考えつつ、私は日々を過ごしていた。

アフィリエイター向けの見本市的なイベントも軒並み中止になったため、どうなっているのか皆目見当がつかなかった。

2021おせち販売の幕開けは早かった

非常事態宣言解除されてひと月ちょい。

7月半ば、通販おせち業界において単一のショップとして「独走」と言われるメガショップ「博多久松」のおせちが発売された。

8月に入ると、例年お盆過ぎや9月におせちの発売を開始するショップのいくつかが怒涛の如くおせちの発売をスタートした。

なかでも紀文食品が8月上旬からおせちを発売したのは予想外だった。

そして、下旬になると別の予想外も起こってきた。

昨年お盆過ぎに発売した某社のおせちが出てこない。やはり新型コロナによる業務への影響が出ているのか?それとも…別の理由か?前倒し発売のショップ(メーカー)と、後ろにずれ込んだショップがあった。

とにもかくにも昨シーズンとは違う。 

記録的な猛暑のさなかのおせちシーズンの幕開けはそんな感じだった。

百貨店おせちは例年通りだったか?

9月の上旬といえば、例年大手百貨店のプレス関係者対象のおせちお披露目イベントがある時期である。

プレスリリース等は出されたものの、イベント自粛で9月はお披露目会はなかった模様。

若干の前倒しはあったものの、発売日程は昨年とほぼ同じだった。ただ、終売日程のほうは一日か二日、例年より遅くまで期間をとっていた百貨店があった。

私はといえば、大阪で入手できるカタログを片端から集めはしたが、例年秋にはイベント等で2度ほど東京に出向き、山手線を一周して各社のおせちカタログを収集してくるというのができず(結局行ったのは10月末)だったので関東圏のカタログがないままのシーズン突入。

2021おせちのの百貨店企画はすごかった!

9月中旬、紙カタログとデジタルカタログとにらめっこしながらサイトの更新作業に励む。

毎年読んでいてワクワクさせられるのが百貨店おせちカタログである。

そして今年は目立つものも多かった。

企画スケジュールとしてはギリギリだったんじゃないか…アマビエおせちをはじめ、華やかな企画が目白押しである。 

名店おせちやホテルのおせちでの新おせちも多かったし、新規撮影したであろう画像も多かった。

名店おせちの「名店」も、ホテルおせちを出す「ホテル」も、そして百貨店と、いずれも新型コロナの打撃をもろに食らった業界である。

やっぱり皆必死なんだな…といったことが華やかなカタログ画像の裏に透けて見えるような気がした。 

異変その1 早期完売ジャンルの変化、9~10月の高級おせちの出足は少し鈍かったような気がする

売れ行き動向、売上データ、見ることのできるデータは一通りめを通しているのであるが、10月後半、個食おせちや、2~3人前のおせちが売れまくる中、5万円越えクラスの高級おせちの出足はそれほど速くはなかった気がする。

高級おせちというのは基本的にそこそこ大きめのものが多い、そして、ほぼ冷蔵おせちである。冷蔵おせちであるため賞味期限は概ね1月1日。

正月に集まりがないと消費しきれない可能性が出てくる。

毎年発売から1週間程度で完売になる超人気ブランドおせちは、ほぼ例年通りの動きをしていたものの、例年10中旬~下旬で完売になるあたりのブランドおせちが苦戦していたような気がする。

需要と供給の質に若干のずれがあるように思った。

「巣ごもり需要でおせちが好調」というニュースが出るだいぶ前にOEMメーカーで異変が

異変はかなり早く起こっていた。

おせちの一部は自社製造ではなくOEM製造されている。

その比率は定かではないが、近年は百貨店のカタログにも「監修」が明記されることが多くなったので、そこそこの数あることだけはわかる。

自社ブランドでの販売は少な目で、他社のバックヤードキッチンをメイン事業にした食品メーカーもたくさんある。そういうメーカーがOEMでおせちを製造していることが多いのだ。

で、こちらもある程度把握してウオッチしている。

10月上旬、例年であればまだ年末に向けて「おせち」のOEM製造受付している…という某社が「今年はもうムリポ」というのをあからさまにWebサイトに出していた。

水面下ではすでに「製造量の限界」は発生していた。

おせちは、需要がふえたところで材料の確保、製造設備、製造人員、容器の確保、配送の確保という大きなネック沢山あり、早々急激に製造を増やせるものではない。

コロナ自粛で苦境の飲食業の皆さんが地場でおせちを売るだろうが、たぶん需要増に追いつかないだろう…個人飲食店の製造限界は意外に低い。

「ことによると…12月後半、売るものがなくなるかも…」

そんな考えが頭をよぎったのは、下記のニュースが出る二週間ほど前であった。

 




 

 










  











 









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