見出し画像

ヨーロッパ照明器具ブランド紹介 -16.Marset-

こんにちは、現在ベルリンでライティングデザイナーとして活動しいていますmami(@mamichen0929)です。
今回はデコラティブ照明ブランドよりMarsetの紹介をしていきたいと思います!

特徴

- 丸っぽい、柔らかな曲線を活かしたデザインの照明
曲線を活かしたデザインのプロダクトが多く、やわらかい印象を受けるブランドです。

- 同じデザインファミリーでシーリングライト、ウォールライト、スタンドライト、ペンダントライトなどが網羅されている
のちに紹介するDipping LightやGingerなど、同じデザインで異なるマウンティングの器具があるので統一性を持たせた器具選定をしたい場合に便利なブランドです。

プロダクト紹介

それでは5つのプロダクトを紹介していきたいと思います。

Dipping Light


画像9

ドロップのような色味が美しいガラスのランプです。
色は5色で展開しています。グラデーションが美しいデザインですね。下面が乳白色になっているのはその方が下面に強く配光が期待できるからだと思います。

画像11

同じデザインでペンダントライトも展開しています。下の写真のように個数を増やして吊るすとロビーや吹き抜けのアクセントになるライティングデザインになります。

画像12

プロダクトの色は本来好みや空間に合わせて選定するべきものですが、オレンジは特に夕焼けごろの時間帯に映えそうな色合いですね。

Ambrosia

画像1

こちら2021年に出された新作の照明です。マウンティングのパイプに電源ケーブルが隠してある細部にこだわったプロダクトです。エッジ部分に丸みを出しているのはMarsetらしいデザイン工夫ですね。
リニアタイプのペンダントは吊り部分を極限にまで細くして存在感を消す努力をしているものが多い中、逆に太めにすることでデザインの一部として存在感を出しています。

画像2

U字型でのマウンティングのほかにもL字型もあります。吊りの長さも4段階展開さてれいます。色温度は2200K、 2700K、3000Kの三段階。2200Kにまでなるとかなりオレンジっぽい色味になりますので正直使いづらいぐらいの色温度の低さですが、ここまでの用意があり、また一番高い色温度設定が3000Kというのはヨーロッパブランドらしいなという気もします。(ヨーロッパではオフィスでも3000Kを使うのが主流。日本の場合は少なくとも4000K以上を使うのが主流となっている。)オフィス照明、照明の色温度についてはまた奥の深い話になるので、別記事で取り上げていきたいと思います。

画像19

色温度チャート
単位はK(ケルビン)低いと暖色、高いと寒色の色味となる

画像3

フィニッシュはブラックとゴールドで展開しています。ゴールドは高級感を出したい店舗やホテルで使いやすそうです。

Ginger

画像6

中心の黒色のカバーの裏側に光源が仕込まれており、その光がもう一つの大きな円の傘に反射することで配光しています。なので直接光源が見えないようなデザインがなされています。

画像10

充電式のスタンドライトでの展開もあります。おしゃれな高級レストランは得てして暗めのライティングに設定されているところが多いですが手元に一定の明るさは必要です。テーブルごとにコードレスのスタンドライトを置くことは家具配置の変更にも簡単に対応できますし、一つの良いライティングデザインの手法だと思います。

Mercer

画像7

Mercerも同じファミリーでシーリングライトやウォールライトがあるのですが個人的にはテーブルライトが一番のお気に入りです。スタンド部分まで透明な一つのオブジェクトとしてデザインされているのが好きなポイントです!光が浮遊している印象を受けるライティングになっていますね。

画像13

シーリングライト型

画像14

ウォールライト型

画像15

ペンダントライト型

Follow me

実は、Marsetは充電式のスタンドライトのラインアップが幅広いです!
下の写真がその一覧ですが一つのブランドで7種類出しているのはかなり多い方で珍しいです。(大体ひとブランド1-2種類が一般的。)

画像4

その中でもFollow Meを紹介したいと思います。ブランドの照明器具はどうしても値が張るものばかりで気軽に購入できるプロダクトが少ないのですが、こちらのFollow Meは比較的購入しやすい価格帯です。

画像5

画像16

サイズは2種類。光るキノコのような出で立ちがかわいい照明ですね。持ち手が木のものとカラータイプで展開されています。

画像8

テラスやバルコニーに持っていくのも、キャンプやグランピングなどのアウトドアアクティビティの場合に持っていくのも良さそうです。防水レベルは屋外設置対応ではないので気を付けてください。ちなみに3段階の調光ができ、バッテリー持ちは最大の明るさの場合5時間、最小の明るさの場合20時間となっています。

画像17

画像18


以上でMarsetの紹介を終わります。次回はイタリアブランドよりdavide groppiを紹介していきたいと思います!


照明に関するご相談、ご依頼はこちらまでご連絡ください。
記事依頼や、照明計画アドバイスなどなどいつでもお待ちしております。mohashi@molicht.com

ALL photo credit: Marset
https://www.marset.com/en/


基本的にすべての記事を無料公開しておりますが、照明って面白い!勉強にになった!また読みたい!という記事がありましたらサポート頂けると嬉しいです◎