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ヨーロッパ照明器具ブランド紹介 -14.Vibia-

こんにちは、現在ベルリンでライティングデザイナーとして活動しいていますmami(@mamichen0929)です。
今回はバルセロナ発ブランドのVibiaの紹介をしていきたいと思います!

特徴

-デザイナーと協働して作られた洗練されたデザインの照明
有名プロダクトデザイナーと協働してデザインされたプロダクトが多く存在します。

-屋外プロダクトでも充実したラインナップ
屋外プロダクトは防水防塵対策が必要で求められるクオリティが屋内プロダクトよりも高いため、屋内デコラティブ照明よりも扱いが少ないのですが、Vibiaはそんな中でも屋外プロダクトでのラインアップが広くあります。

-電源ケーブルや光源を隠したデザインが上手
どんなに洗練されたデザインのプロダクトであってもケーブルの付き方で一気におしいデザインになってしまう要因ですが、その部分を理解し、妥協することなくデザインしているという印象です。

プロダクト紹介

それでは6つ実際のプロダクトを紹介していきたいと思います。

Flat

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コードが出てくる部分までをプロダクトの一部としてデザインされたスタンドライトです。その部分がスタンドの支えともなっています。
日本人プロダクトデザイナーの岩崎一郎氏によるデザインで、同氏はISSAY MIYAKEの時計もデザインされていますが、デザイン思考、過程についてのインタビュー記事が興味深かったのでこちらも是非ご覧ください。

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同じファミリーでペンダントと、シーリングライトでの展開もあります。反射光を光量のメインにしたデザインなので、ダイニングテーブルの真上に低めに吊るすのがおすすめです。

Algorithm

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レセプションロビーなどの広く天井の高い空間に映える照明です。
レイアウトや大きさについてはプロジェクトごとの特注デザインとなります。

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上記の図はレイアウトデザインのアイディアです。

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ひとつひとつのモジュールであるペンダントは写真のような波打ったガラスの模様をしています。

Guise

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黒い縦のラインのところに光源が仕込んであります。白い線の模様のところがあたかも発光しているような感覚になりますが、これは透明なガラスは光を通し、白い部分は光を反射していることでそのような印象を受ける仕組みになっています。

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天井と床の間にワイヤーを引っ張り照明を設置しています。
日本ではあまり見受けられない照明の設置方法ですがFLOSなども似た系統のプロダクトを出しています。ヨーロッパは住宅でも天井の高い物件が多いので、このようなプロダクトはよく映えます。コンセントからの電源を確保しているので設置も簡単で、また照明の高さも自在に変えることができます。

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ペンダントタイプでのデザインもあります。食卓などの上に吊るすと視界の抜けも確保されながら、必要な光も取り入れることができるでしょう。恐らくオフィスや書斎に使用するには残念ながら光量が不足しているのではないかと思います。

Empty

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ここからは屋外照明のプロダクトを紹介していきます。デコラティブの屋外プロダクトは、環境が過酷であり、電源ケーブルの設置が大変なことから避けられがちで、良いデザインのブランド数が限られる傾向がありますが、Vibiaは屋外のデコラティブ照明プロダクトを多くデザイン展開しているブランドです。

EmptyはVibiaが得意とする光源やケーブルを隠すことが非常にうまくできているプロダクトの代表とも言えるでしょう。その名の通り空っぽな場所から光が伸びている印象的な照明でありランドスケープファニチャーです。

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ただの照明としてだけではなく、ベンチ、テーブルとしての機能もあるのでランドスケープとの相性もとても良いです。

Origami

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その名の通り折り紙の形からインスピレーションを得たデザインのプロダクトです。壁に設置するタイプのものですが、その壁面を間接照明的に照らします。

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色は4色の展開があります。ある程度の明るさが求められる場所では、この照明は間接照明であることからこれだけで担保するのは難しいですが、例えば壁が漆喰、レンガなど照らした時に映えるマテリアルを使っているような場合には非常に効果的なデコラティブ照明として使用することができるでしょう。

Meridiano

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ある程度暗さが担保されている場所に設置すると、写真のように放射状の影ができて暖かな雰囲気を作り上げる、まるでランタンのような照明です。

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座面の裏側にLEDが仕込まれています。なので一見光だけ存在しているような印象になっています。恐らく電源用のケーブルはフレームの金属棒のどこかで確保されていると思うのですが、隠し方が非常にうまいと思います。

以上でVibiaの紹介を終わります。ここでは紹介しきれなかったプロダクトがたくさんありますので、是非公式サイトを覗いてお気に入りの照明を探してみて下さいね。
次回は建築化照明ブランドよりReggianiを紹介していきたいと思います!

照明に関するご相談、ご依頼はこちらまでご連絡ください。
mohashi@molicht.com

ALL photo credit: Vibia
https://www.vibia.com/en/int/



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