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おかあさん、よしよし。

夜中、娘と一緒に寝ていると
彼女が私の頭を撫でてきた。

「お母さん、よしよし。」

子供からの「よしよし」
不意に訪れた初めての感覚。

うれしい
とまどい
かわいい
はずかしい
なさけない

それら全てひっくるめたような…

あたらしい



思い出す。

娘が赤ちゃんだった頃
酔い潰れた主人が
ぽろっと一言。

 「あなたはお母さんを守る為に
 産まれてきたんだよね。」

お母さん、よしよしか。
新しい…ありがとう。

けれども
声に出して言うならば、

新しいより
くすぐったい、かな。

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