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呑めど暮らせど(フォー)|酒と肴 その百

ちょっとしたおつまみを用意して、ダラダラ呑むのが好きなんです。お行儀はよろしくありませんが、本やスマホをお供に、週末の夜はビールをやりながらのんびり過ごします。

読むのは主に食エッセイ。
お酒が出てくる話だとご機嫌になり、つい呑み過ぎてしまうのはご愛嬌。酔えば作者と同じ空間に居るような気がしてきて、酒場で他のお客さんの会話に思わずクスッとしてしまう様な、あんな感覚を味わっています。

そうそう、レシピもいいんですよね。
写真を見て、次回の晩酌に向けたメニューをあれこれ考えたり。文字しかない三行レシピでも、頭の中で想像を膨らますだけで充分楽しめます。

どうしたって暮らしていれば、気詰まりなことが多くあります。だから深刻でない読みものに触れて、気散じするのが大事と思うんです。左手にコップを持って、右手は箸を持ちながらページをめくる。人生に気の抜けた時間は欠かせません。

そんなんですからnoteを始めるにあたり、お酒と食にまつわるエッセイばかり書こうと思ったのです。それも酒食の邪魔をしない、箸休め的な軽いものにしようと。ちなみに金曜日の夜にアップしているのは、一週間頑張った酔っ払いたちに捧げる意味もございます。

今回、自作のおつまみを益体のない話で紹介する「酒と肴」のシリーズが、おかげさまで100回になりました。

記念すべき100回目です。ちょいとスケベ心が出て、特別にお高い料理を感動的な話でお披露目しようと思ったのですが、生憎そんなネタはございませんでした。で、いつも通りに作ったのがコチラ。

鶏のフォーです。

前夜の、鶏ハムをベースにしたよだれ鶏をリメイク。茹で汁にトッピングのパクチー、タレも余すことなく使い切りました。

軽めの二日酔いでしたが、滋味溢れるスープの塩気に米の麺が丁度良く、寝ぼけていた心と体が香味野菜でシャッキリ目覚めます。途中、麻辣なタレとフライドオニオンで味と食感を加え、気付けば昼間っから、またビールを呑んでしまいました。そして心はもう、今夜のつまみについて考えているのです。

これからも、毎週金曜日は晩酌のお供になる様な記事をアップしていく所存です。引き続き、酒呑みの問わず語りにお付き合いくださいませ。

メニューと材料
・鶏のフォー(フォー、鶏ハム、麻辣なタレ)
・鶏ハム(鶏胸肉、パクチーの根っこ、ネギの青いところ、生姜、ニンニク、塩、砂糖)
・麻辣なタレ(醤油、酢、ラー油、花椒、生姜、ニンニク、鶏ガラスープの素)


あ、他にもお酒絡みのシリーズとして、酔っ払いの堂々巡りをまとめた「日々の雑記」、酒にまつわるショートショート「酒の短編」、そして呑める本屋の開業を目指して悪戦苦闘している「棚貸し本屋の店番日記」なんてのもございます。

以下の通りマガジンにまとめていますので、こちらもご贔屓にして頂ければ幸いです。


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