わん吉

アジア暮らしも5カ国ほぼ20年、今はシンガポールのライターです。おいしいもの、かわいい…

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アジア暮らしも5カ国ほぼ20年、今はシンガポールのライターです。おいしいもの、かわいいもの、アート、デザイン、手仕事、旅好き。街歩きタイプ。言葉も好き。暮らしの中でグッときたことを書いています。

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    シンガポールの政策や統計などをシンガポールの公式データから学びとりながら、わかりやすく記事にしています。

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山岡瑞子監督の映像作品「Maelstrom」に惹き込まれた

昨夜、山岡瑞子監督の「Maelstrom」を観た。 記録写真と映像のコラージュに、監督本人が語りを続けるという79分の作品。自らの人生を見つめた「セルフ・ポートレート」だ。子どもの頃からの自分の中に渦巻く葛藤、家族との関係、社会への問いかけ、自分はどうしたいのか。 NYのアートスクールを卒業後、事故で脊髄を損傷し、突然車椅子の人生になった。健常者とは住む世界が違うという絶望。障がいと社会の関わり。日本の窮屈さ。葛藤を抱える作者がますます巨大な渦に飲み込まれる。 電動車椅

    • レトロタイルを求めて、シンガポールのショップハウスのツアーに参加

      こんにちは。シンガポールのわん吉です。 わん吉の心をつかんでやまないものに、昔のきれいなタイルがあります。ベトナムにも台湾にもあったレトロタイル。ここシンガポールでもそんなタイルを見ることができます。 ショップハウスに見るレトロタイルタイルは昔のインテリア素材。外壁や家の内側を華やかに飾っていました。シンガポールに残っているレトロタイルは、英国や日本で作られたものが多いです。 そんなレトロタイルを今も見ることができるのがショップハウス。ショップハウスとは何ぞや?という方

      • シンガポールの小学生は大変だ。卒業前の全国試験PSLEに挑む道のり

        こんにちは。シンガポールのわん吉です。 シンガポールの小学生は全員、6年生時の卒業前に、将来を左右しかねない大きな試験に挑まなければなりません。その名はPrimary School Leaving Examination、通称PSLEです。 わん吉世帯は大人ふたりなので、昨今の子どもの教育事情には疎いのですが、この試験がものすごく大変なのだと聞きます。 試験の結果によって進学先の中学校が決まるのだそうです。つまり、成績が良ければ進学校に(全体の6割強)、そしてよくなけれ

        • シンガポールで食べるインドのもちもちクレープ「ロティ・プラタ」

          こんにちは。シンガポールのわん吉です。 シンガポールは多民族国家で、中華系やマレー系の人たちのほか、インド系の人も多く暮らしています。街の至るところにインドごはんがあり、わん吉もずっと興味津々。 そんなインド系ごはんに迫ってみます。今回は朝ごはんとしてもよく取り上げられる「ロティ・プラタ(Roti Prata)」をご紹介します。 ロティ・プラタとは?インド南部に伝わる平たいパンのことで、ロティはヒンズー語で「パン」、プラタは「平たい」の意味。 小麦粉、卵、水などにイン

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          備前はオーガニックなんだよ、とシンガポールの陶芸家に教えてもらった

          こんにちは。シンガポールのわん吉です。 デパートで台湾茶器店「陶作坊」のポップアップに出くわし、「うわぉ懐かしい〜茶器いいよなぁ〜」と見ていると、「こっちに座って」と勧められ、実演中の陶芸家さんの前に座ることになりました。 陶芸家さんはシンガポールの方で、Abraham Lingさん。「この間まで備前に行ってたんですよ」とニコニコ話してくれました。 備前では師匠の石田和也さんを訪ね、ご自分の作品の窯焼きをしていたそうです。5日間くらい釜焼きして、何日かかけて冷まして作る

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          シンガポールは世界5位、アジア首位のスマートシティ

          スイスに拠点を置く世界トップクラスのビジネススクールIMD(International Institute for Management Development/国際経営開発研究所)が毎年発表している「スマートシティインデックス」。 各都市がどれくらいスマートシティなのかが一目でわかるランキングです。 世界トップ3はチューリッヒ、オスロ、キャンベラ2024年の最新版が発表され、シンガポールは世界5位、アジア首位となりました。 昨年は世界7位だったので、2位の躍進です。 世

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          食料の9割を輸入するシンガポールは、メイドインシンガポールを目指す

          こんにちは。シンガポールのわん吉です。 シンガポールのスーパーの食品売り場で、気になって見るのが原産国です。 葉物野菜の多くはマレーシアで、他にはタイやベトナムやインド、オーストラリアや、ジャガイモはオランダなど。おっと、中国ももちろんあります。果物はタイやフィリピンをはじめ東南アジアが多く、お肉はオーストラリアとアメリカが大半です。 薄々知ってはいましたが、シンガポール産がほとんど見当たらないのです。 シンガポールは食料の90%以上を輸入 食料のほとんどを輸入に頼

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          シンガポールのローカルお菓子「ボーボーチャーチャー」ってなんだ?

          こんにちは。シンガポールのわん吉です。 先日、初めて聞いた「ボーボーチャーチャー」という言葉。不思議な響きに、思わず二度聞きしてしまいました。 「えっ?ボーボーチャーチャー?」 わん吉の頭の中では、寝起きでボサボサ頭の誰かが、ズズっとお茶をすすっている、そんなイメージが渦巻いていました。 ボーボーチャーチャーはなんだ?じつは冒頭のボーボーチャーチャーとの出会いは、とあるお菓子のポップアップショップでした。 中に入っているクッキーがパステルピンクで「かわいい色だなぁ」

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          シンガポールの気候変動問題への取り組み「Singapore Green Plan 2030」を知ろう

          こんにちは。シンガポールのわん吉です。 シンガポールは、政府の発信がなかなかわかりやすくて素晴らしいことだな、と思っています。 今回、シンガポールの気候変動問題への取り組み「シンガポール・グリーンプラン2030」のことを知り、サイトを見てみました。 専門用語が並んで目をそらしたくなるような内容を、短い文章と動画でわかりやすく、具体案も提示して発信しています。「グリーンプラン」という明るいネーミングもいいですね。 せっかくなので、わん吉も勉強も兼ねて、みなさんにシェアで

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          来た! インプットからアウトプットの時

          こんにちは。シンガポールのわん吉です。 皆さん、インプットからアウトプットに移った「その時」を感じたことはありますか?  これはシンガポール暮らしのわん吉の話ですが、ご興味があればぜひ読んでいただけるとうれしいです。 シンガポールに来てもうすぐ1年のタイミング シンガポールに来てあと1ヶ月で1年を迎えます。 前半は慣れなさに悶えていたものの、後半は少しずつ要領がわかるようになって楽になってきたなぁと回想。 10ヶ月経った頃にはこんなことを書く余裕も出てきました。

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          テイラー・スウィフトでシンガポールに来たの? と何度聞かれたことか

          こんにちは。シンガポールのわん吉です。 この1週間、シェアライドのGrabに乗るたびに聞かれたこと。 それは「テイラー・スウィフトでシンガポール来たの?」 答えはノーですが、3回くらいは聞かれ、あと3回くらいは話を振ると、ドライバーのおじさんたちは饒舌になりました。 「友達のドライバーが西の方でお客さん拾って会場まで行ったんだけどさ、39ドルでいい客だと思ったら、会場の周りの渋滞がひどくて結局1時間半もかかっちゃったって。それ聞いて、オレは行かないよ、って思ったよ」

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          ダリオ・チェッキーニさんのパニーニ、並んだけれど今日は買えなくて残念

          こんにちは。シンガポールのわん吉です。 世界的肉職人ダリオ・チェッキーニさんの肉をはさんだパニーニが食べられると知って、マクスウェルのホーカーセンターへ行ってまいりました。 3/6と7の2日間だけのポップアップです。 ホーカーセンターの入口近くにあるお店 Bold & Braised に、母国イタリアのトリコロールベストを着たダリオ・チェッキーニさんがエプロン姿でいらっしゃいました。 「わぁ、チェッキーニさんだ〜!」とわくわくして周りを見ると、やはり行列。 行列はホー

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          ダリオ・チェッキーニのパニーニがシンガポールのホーカーにやって来る

          こんにちは。シンガポールのわん吉です。 わくわくするグルメニュースです。 来たる3月6日&7日のランチタイム。あの世界的肉職人ダリオ・チェッキーニのポップアップが、チャイナタウンのマックスウェルフードセンターに出現します。 マックスウェルフードセンターの人気屋台Bold & Braisedとのコラボということで、世界を代表する肉職人とシンガポールB級グルメの合作形態です。 メニューはパニー二3種。 ◉Panino Pastarmino ($6.50) ← チェッキーニの

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          シンガポールのパンダは冷房の中でのびのび過ごしていた

          こんにちは。シンガポールのわん吉です。 パンダに会いに行ってきました。 オスのKaikai(凱凱)とメスのJiajia(嘉嘉)。赤道近辺に暮らす唯一のジャイアントパンダカップルです。 中国の四川省生まれ、10歳になった2012年にシンガポールにやってきました。 2人がいるのは、シンガポール動物園のお隣、川をテーマにしたワイルドパークの「リバーワンダー」。 川のテーマパークにパンダがいるのはナゾですが、ここのパンダ舎は冷房完備、広くて、山林の地形や植生が再現されていて素晴

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          シンガポール生活10ヶ月で知った10のこと

          こんにちは。シンガポールのわん吉です。 昨年4月にシンガポールにやって来て、西暦の年越しも旧正月の年越しも終わり、気づけば10ヶ月が経ちました。 郷に入っては剛に従え。まではいきませんが、新しい場所で暮らすにあたり、なるべくその土地のことを知ろうと心がけています。 10ヶ月の暮らしの中で知ったことを、10ヶ月を記念して書き留めておこうと思います。若輩10ヶ月者の記録としてお楽しみいただけたらうれしいです。 シンガポールは58歳 歴史に疎くて恥ずかしいばかりですが、経

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          シンガポール旧正月の街歩き雑感。台湾の春節と比べてみました

          こんにちは。シンガポールのわん吉です。旧正月(2/10)も明け、辰年の街が動き出しました。 シンガポールで迎える旧正月の雑感。去年まで暮らしていた台湾の春節ともざっくり比べてみました。 シンガポールの旧正月は、意外にもお休みの店が多かった 世界中の観光客が訪れるシンガポール。当然ホテルは営業するし、旧正月の休暇で訪れる人も増えるだろうし、店は旧正月も通常運転かと思っていたら、意外にも大晦日の夜からけっこうなお店がお休みに入りました。 中華系の皆さんにとって、旧正月は家

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