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チョコレート、結局「パケ買い」が最強説

みなさんは普段チョコレートを購入される際、何を基準にしていますか?

・ブランドの知名度
・商品の評判
・価格
・味(フレーバー)

など、人それぞれたくさんの指標がありますよね。

でもこの時期はとにかく美味しそうなものも多いし、普段なかなか買えないブランドが多くて、何を買ったらいいかわからない、、!
と頭を悩ませてしまうもの。
(その悩んでいる時間が、楽しいのですけどね!)

そこで今回は”3つの理由”を踏まえつつ、わたしの独断と偏見による「結局パケ買いが最強説」を提唱したいと思います。

せっかくなので、端々に私のお気に入りの箱たちも忍ばせておきました。
ちなみに私は、どんなに量が増えてもお気に入りは絶対捨てないパッケージオタクです。



なぜ「パケ買い」は最強なのか。


理由その① 自分の好きな味に出会える確率が上がる

パッケージはブランドや商品の味わいをイメージとして伝える上で最も重要といっても過言ではありません。
そのため、パッケージの意匠が味わいのイメージと重なっている可能性は十分にあります。

例えば、こんな感じだったら

HENRI LE ROUX 2019 コレクション

・高級感
・洗練
・シック、大人っぽい

このようなワードが浮かぶのではないでしょうか。
こちらはフランスのブランド、アンリ・ルルーのコレクション。
(※現在はリブランドしていてメゾン・ルルーと名前を変えています)
アンリ・ルルーはどのショコラも、甘さは全体的に抑えられていて、素材同士のバランスや味わいの変化が完璧に計算されています。たしかジャスミンのガナッシュが入っていたと思うのですが、その甘く爽やかな香りがパッケージのコバルトブルーとぴったり合致していた記憶があります。


こちらはいかがでしょうか。

Christine FERBER 2022 コレクション

・愛らしさ
・フルーツネス
・ナチュラル
こんなワードが思い浮かぶでしょうか。
クリスティーヌ・フェルベールさんはフランス・アルザスの女性ショコラティエで、フルーツを使用したショコラやコンフィチュールなどが人気です。
酸味や苦味など、自然なフルーツのおいしさをショコラに落とし込んでいらっしゃる印象を受けました。


…と、こんなふうに、パッケージと味のイメージがリンクしていることは結構あるあるです。
もちろんあてはまらないものもありますが、よいショコラトリーは必ずブランディングをしっかりやっている、というのは間違いないかと。

つまりパッケージないしショコラ自体、ブランドのイメージ等含め「見た目のいいな」は「味のいいな」に通じている可能性が十分にあります。



理由その② もし味がイマイチでも、開き直れる

おい、開き直りかい!
そうです、開き直りです。
でも結構大事だと思っています。笑

もしですね、「なんかこれ人気らしい、見た目はあんまり惹かれないけど買ってみよう」なんてものがあったとして、味もnot for meだった…
そんな場合を想像してみてほしいのです。

値段にかかわらず、なんだかちょっとだけ虚しさを覚えませんか?

では次は、「味はわからん!でもこのパケがとにかくかわいいから買う!」と決意して購入したものの、味が刺さらなかった...なんてシーンを想像していただきたいのです。

そうすると「こういう味は自分あまり好きじゃないんだな」という発見をしつつ、「まあでもパッケージ可愛くてほしかったからな!」くらいには思える気がします。

そう、食べた後手元に残るのは味ではなくパッケージなのです。
もうですね、かわいいパッケージのチョコレートは見た瞬間、買った瞬間から幸せなんです。笑。
写真で惹かれていたものも、実物を手に取ると想像を超える可愛さを発揮してくるんですよね。なんなんでしょう。
生の色合いや質感に触れると本当に心躍ります。
丈夫な缶や箱でしたらリユースもできますし、お気に入りのインテリアにもなってくれます。可愛い文房具とか雑貨を買うのと同じ感覚ですね。


〜パケ自慢TIME〜

DEBAILLEULは毎年悶え死ぬほど可愛いパケでした…またまとめてご紹介したい…
誠に残念ながらベルギー本店も含めクローズしてしまったブランドです。辛い。




理由その③ 意外な出会いをもたらしてくれる

パケ買いには、棚ぼた的な出会いが待っている可能性があります。

①でもお話ししたように、パケ買いには”自分の好きな味に出会える可能性を高めてくれる”という要素があります。
それと同時に、「今まで気づいてなかったけど自分こういうのも好きなんだ!」と、意外な出会いをもたらしてくれたりもします。

パッケージが良くて絶対味も好き!ならば全く問題はないのですが、パッケージは好きだけどこの味好きかどうかわからない...
もしくは、ちょっと苦手意識があるんだよなあ...
なんてこともありますよね。

しかし私としてましては、パッケージに惹かれて買ったチョコレートたちで以下のような経験もたくさんしてきました。

・なんかしらんけどめちゃくちゃ好みの味に出会ってしまった。
・苦手だと思っていたものが、このブランドのチョコだと美味しく感じる!
・これまで知らなかったけど、この組み合わせすごく美味しい!

パケ欲を満たしつつ、このような発見ができるというのはあまりにもお得すぎませんか…。

CHOCOLATE NAIVE

チョコレートナイーブというリトアニアのブランド。
まめもパッケージ選手権タブレット部門優勝!(?)
素敵すぎません!?
一番右端、くらげちゃんが泳いでいるチョコレートにリコリスが使われていました。リコリスといえば北欧のサルミアッキで有名なアレなのですが、嫌な味ではなくチョコレートのアクセントとして輝きを放っておりました。
これが正しい使い方か…


〜パケ自慢TIME〜

MORI YOSHIDA 2020 コレクション
モリ・ヨシダはシックな雰囲気もさることながら、中の説明の入れ方が最高におしゃれなのです



まとめ

ここまで書いていて、パスカルの賭けを思い出しました。

神が存在するという側に自身の生命を賭ける。
勝つと永遠の救済を得るが、負けても何もない。
神が存在しないという側に自身の生命を賭ける。
勝っても何もないが、負けたら永遠の救済・幸福を失う。
したがって、神を存在すると信じる方が得である。

つまりパケ買いは
おいしくなかったとしても可愛いパッケージは手元に残る。
美味しかったら幸せが2倍になる。
新しい発見があったら最高にわくわくする。

どう転んでも勝ちということです。


最後の最後に、矛盾にはなりますが私は「パケ買いオンリー」にはならないように気をつけています。
パケ買いはもちろん勝ち確定だけど、パケ買いだけだと出会えないものもたくさんあるので、そこはバランスです。


みなさんにもパケ買いから最高の出会いがありますように!


中央が私のチョコレート人生最愛パッケージです。宝物。

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