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チャリの飛ばし方と仕事のすすめ方はいっしょ

自宅から最寄り駅まで、自転車で通勤していました。
玄関をまたいで電車に乗り込むまで、およそ20分の道のりです。

・できるだけ長く寝ていたかったこと
・オンタイムで電車に乗るのに謎の快感を覚えていたこと
この2点から、わたしは
「乗りたい電車が入ってくるのと同じタイミングでホームに辿り着く」
という、ギリギリでいつも生きていたいKAT-TUNもニッコリの目標を設定していました。

※一応わたしの名誉のために書いておくと、目標の電車はデッドラインの2本前です。


そうすると道中、自然と
「3つ目の信号は発車時刻の10分前に通る、最悪8分前までは可」
「5つ目の信号はどんなに急いでも間に合わないから焦る必要なし」

こういった自分ルールが生まれていきました。

または、もっとタイムを縮める方法がないかと、ママチャリからクロスバイクに乗り換えて、3分ほど時間短縮できたこともあります。
より快適な道がないかと、さまざまなルートを走り比べたりもしました。



突然のひらめき


そんなふうに毎日通勤していると、ある日突然、「あれ、これ仕事の進め方と一緒じゃない?」という思いが湧いて出てきました。

前述の内容と対比させながら、
「家から駅までチャリ飛ばす」と「仕事のすすめ方」の共通項
を書いてみようと思います。



◾️「期限」と「デッドライン」を両方設定する


【 3つ目の信号は発車時刻の10分前に通る、最悪8分前までは可 】

前半は「ここまでに通りたい」=期限、
後半は「ここまでに通れないと死ぬ」=デッドライン
とすることができます。
仕事においても、この2つが存在しているのは確かです。

ここで重要なのは「期限とデッドラインが両方存在していること」です。

期限しかないと、期限が守れなかった時に
「急いだら挽回可能なのか、否か」を即時に判断できません。
だから本当は努力や工夫次第で間に合ったことも「もう間に合わない」と決めつけて諦めてしまう可能性があります。

反対にデッドラインしか存在しない場合、
それが守れなかった時には終了のお知らせなので、自分の(仕事の)遅れがどこかに迷惑をかけることを、腹をくくって伝えるしかありません。
セーフティーネットがない状態です。



◾️「自分ボール」じゃない時は焦らない


【 5つ目の信号はどんなに急いでも間に合わないから焦る必要なし 】

たとえギアを重くしようが、漕ぐ回数を稼ごうが、どうにも間に合わない区間が存在しました。
結局のんびり漕いでいるおじいちゃんと同じ信号を渡ったり。
「なんだ、急ごうが急ぐまいが結果は同じか。」
そう思うと体力も消費するし、どっと疲労感がやってきます。
(しかも無駄な…)

これを仕事に置き換えてみると、
「自分ボール」じゃない時は焦らないと言えそうです。
上司の許可が必要。お休みの同僚からの返事を待つ。
そんな時が当てはまるでしょうか。
自分がどんなに急いだり、心を割いたりしてもどうにもならないことは、焦らず相手が進むのを待てばいい。

いつ信号が変わるのか(返事がもらえそうなのか)を把握していれば大丈夫。
もし思った時間に信号が変わらなければ、催促が必要かもしれないし、「なにかありましたか?」と声をかけるべきかもしれません。

もしくは、「力を抜いていい区間」と「ギアを入れてでも通過したいポイント」がある、と捉えることもできそうです。



◾️道具やプロセスが最適か見直す


【ママチャリからクロスバイクに乗り換えて、3分時間短縮できた】

ママチャリでも性能としては十分だったのですが、ときどき「なんかもうちょっと速くはしれる気がするんだよな」と、誰かが頭の片隅で呟いていました。ママチャリの横を颯爽と走り抜ける姿への憧れもあったと思います。

私はとことん運動ができないので「クロスバイクを買ったんです」と話すと十中八九「まめもが!?」と笑われる始末。
導入モデルとはいえ、ママチャリと比べればお安くはないし、本当に乗りこなせるかもわからないし、ちょっと勇気のいる買い物でした。

実際乗り換えてみれば、一番変化があったのは、
速さよりも快適さ・楽しさの実感

これまでの7、8割の力で漕げた感覚で、無駄な力が入らなくなったし「気持ちいいな」「自転車乗るの楽しいな」と思えることも増えました。
サイクリングを楽しむ人の心がほんのすこし理解できたような。
気が重くなる朝も、疲弊して気力が湧かない夜でも、変わらず往復で30分ほど自転車に乗るわけですから、それが快適になったことは大きかったです。

古いノートパソコンを買い替えた時のことを思い出しました。
起動に時間がかかる。動作が重い。持ち運びも重い。
バッテリーの減りが早い。
そんな問題を抱えているパソコンも、「でもまだ使えるしなあ…」と買い替えを先延ばしにしていました。

ある時にっちもさっちもいかなくなって、ついに新調。
今までのパソコンなんだったの?と思うくらい、いろいろと軽い!
作業時間の短縮はもちろん、無駄なストレスがなくなって思考がぐんとクリアになりました。あれもこれもできそう!とアイデアが浮かぶことも。

未来の自分に投資することはすこしの勇気とリソースが必要です。
それでも今あるものを使い続けて生まれるストレスと、お金や時間をかけてでも快適さを手に入れること、天秤にかけるとやっぱり後者に軍配があがることが多い気がします。



迷った時はチャリ漕ごうかなあ


ビジネス書を開けばもっと身になる金言がたくさん書いてありますし、間違っても「仕事をうまくすすめるポイント!」なんかではないのですが、私にとっては通勤という行為自体にも気づきがあったことが、新鮮で楽しかったのです。

今回は「仕事のすすめ方」について共通項を書いてみたものの、もうちょっといろんな場面で使えるかもしれません。
少なくとも「家から最寄り駅まで通勤する」という行為においては、無駄な労力の削減・時間短縮・快適さの獲得というある種の結果を得ているわけです。
ですからなにか行動に迷うことがあれば、家から駅までチャリ飛ばす、に置き換えてみようかなあと思っております。

ただ、いままでこの話にあんまり共感してもらえたことがないので、笑
なんかちょっとズレてるのかもしれません…。


チャリ飛ばし同志の方がいらっしゃれば、ご意見ご感想お待ちしております。

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