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怠惰の森の淑女

怠惰である様は傍から見たら目に余るものがあるが、当の本人からしたらあくびをしつつも裏側では叫びを堪えている事が多々ある。

怠惰(たいだ)とは、しなければいけないことを怠ける様子や、だらしないさまを表す言葉。また、そのさま。lazy
例)
あなたってホント毎日現実逃避ばかりで怠惰だよね
You're really lazy, just escaping reality every day.

AI翻訳

 

あくび7日叫びたい7日

 怠惰「私だって毎日毎日、現実逃避して目の前のことから逃げてて状況が好転するなんて思ってはいないわよ。」

 理性「ならどうして、そうやって横になって無為な日々をすごすんだい?まさにヒビが毎日少しづつ君の資産や価値に入って、いつか崩れてしまうかもしれないよ?」

 怠惰「私のあくびを本当に眠たい故のあくびだと捉えているのだとしたらそれは大きな誤りよ。私は脳にうまく酸素が行かないで活力が湧いてこないこの状況を私なりに変えようとして大きく息を吸っているのだもん」

 理性「わからないね。脳に酸素を取り込みたいなら寝そべってあくびするよりも足と手を動かして血流を上げたほうがよっぽど早いよ。わかるかい。脳に酸素を取り込むのは血液なんだ。いくら肺に空気を入れたって、ハイな気分にはならないよ?」

 怠惰「ハイハイ。這い這いしながら日々をヒビだらけにする私を赤子のように扱うのはやめてよ。くだらない。現状打破なんてできるものならこの鎧のように重たいからだをすでに起こしているわよ。」

I want to set fire to the days full of cracks
ヒビだらけの日々に火を放ちたい

 理性「ビビってばかりいるからだろ、腐敗ってものはだね、表層に出てくる頃には手遅れなんだ。錆びた鉄橋の表面に錆止めを塗ったところで、その鉄橋が強くなるわけはないだろ?」

 怠惰「伝わらないわ。あなたの例えは全然響かない。私は鉄橋じゃなくて人間よ。腐ったかどうかなんてのは。誰かが決めることであって私自身じゃないもの。わかる?表層で判断されるのが有機物よ。無機物と一緒にしないで」

 理性「平行線だね。悲しいよ。火を放つならせめて誰もいない防火扉に囲まれた4畳半の私用地にしてくれ」

 代打「わかった。私は私を供養するさ。それで手打ちにしよう。ここで吐き出してこの話はおしまいだ!なあ??」

 怠惰「私は私。寝ても冷めても腐ったかどうかなんて対外的な声には耳を傾けない。それでも叫びたい心だけは大事に抱え続ける」

 恋慕「寝ても覚めてもあなたの夢を見る。」
 連呼「むだむだむだむだむだ~」
 れんと「お湯割りん時期だよね~」
 蓮舫「2位じゃだめなんですか」

 理性「日々叫びたい思いを文章にして誰かに伝えようとすることが詩であり詞だよ。ただ書きなぐったものは便所の落書き以上に質が悪いよ。」

メモリアルトイレ

 怠惰「行動喚起がどこから起きるかなんてだれにもわからないじゃない」
 
 理性「現状打破を求めていないヒトの独り言を聞きたい人は少ないよ」

 ライラ「だからこそ。私はあなたに向けてこの言葉を放つのよ。」



    「助けて」

 
 救いを求めるヒトが常に表面的にそれを形にできるわけではない。深層心理を窺い知ることは本人でさえ容易ではない。だからこそ。色々なツールを使ってヒトはヒトを知る。知ろうとする。

 理性「救いを求める声ほど小さいものはない。だからこそ耳を常にそばだてて聞き逃さないようにする。怠惰は罪じゃない。罪なのは。怠惰であると自分を責めることだよ。」

 ライラ「抽象的な話が響くほどみんなあなたのことを知らないわよ。だからみんなストーリーを作るの。語るの。」

葛藤に゙加糖

 怠惰「私だって。紡ぎたいわよ。みんなが共感するストーリーを。それが淑女たるものだもの。自己満足の言葉の連なりでアルプス山脈ができただなんて思ってない。でも紡げないの。だって」

 怠惰「怠惰だから。頭の中にお花畑が咲いているのよ。そんな状態でどうやって形にするのよ。私の脳内に除草剤を撒くことができるわけ?きれいな花だってたくさんあるのに」

おはならびら

 理性「君に必要なことは頭に浮かんだ言葉たちを吐き出すことではなくて、誰かに伝わる形に内省と精査を繰り返すことだよ。花畑がきれいなのは遠目で見ているからで、管理人にはちゃんとしたロジックと構成があるんだ。君の頭の中の花畑は無法地帯じゃないか。雑草も生えているし、木々さえ生えている。花畑と呼ぶには美化し過ぎだよ。」

 賢者「君の情報にはノイズが多すぎるって言われたことはないかね」

 怠惰「枝葉の話ばかりで全体像が見えないって言われるわね」
 理性「全体を見ようにも細かな情報を捨てきれないんだ」

 賢者「ヒトの情報処理能力を鑑みよう。全体像を提示する。そのうえで細かい情報ってものはだね。トイレの絵でいうところの付箋的なものだよ。残るものもあれば落ちていくものもある。でもそれを知らなくてもトイレの白さは保たれる。目的を見失うな」

涙目で机に向かう

 

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