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起業編6-起業・独立のきっかけは、自分を突き動かす”エゴ”

こちらのnoteは「mameka記」シリーズになります。

「独立・起業するなら、『なぜ独立するのか、起業するのか』突き詰めて考えた方がいいよ」

私は、神戸でAさんというある企業の社外取締役の方と話している。

Aさんは、転職先の会社で頭角を表し、若くして会社を牽引する存在になったが、仕事の傍ら学んでいた貿易の仕事を本業にするために独立した人だ。
今でも、多くの企業から案件を受けて仕事をこなしているらしい。

「mameka君は、将来、本当に独立したいの?」

正直、Aさんのように本業の時間以外も割いてまで取り組む仕事やスキルはもちあわせていない。

ただ、稼ぐ人はどんどん独立しているし、このまま会社員でいいのかといった漠然とした不安はある。

「あくまで独断と偏見だけど、私が見てきた中で、独立する人は大きく3パターンいると思うな」

私の不安を察知したかのようにAさんは話を切り出してきた。

「1つ目に、見栄からお金を稼ぎたい人。2つ目に、スキルを活かして独立する人、3つ目に、“エゴ”に突き動かされる人だね。個人事業主として生きる道を選ばなければ、最初は誰もが会社を大きくしたいと思うだろう。でも、”3年後の会社の存続率は1割”といわれているように、事業を軌道に乗せていくのは難しい」

なるほど。1つ目に関しては、誰もが経済的な自由を手に入れたいと思うので納得できる。

「社外取締役の観点からいうと、個人事業主での顧問契約での稼ぎは、案件を掛け持ちしても、単年で数千万円が限界でしょう。仕組みを提供できるかが億万長者の境目だね、手段としては、事業のバイアウトや上場といったことだね。ただ、これは、全員ができる方法ではない。稼ぎを最大化したい場合、自ら立ち上げるだけでなく、勝ち馬に乗り続けるという方法もある。見栄や稼ぎだけを考える場合、必ずしも独立が正解とはいえないかな」

スキルがないと、会社員でい続けることと、独立することは、日々の生活を成り立たせる上でも次元が違う話だと思ってしまう。

その点、スキルがある場合は、独立した方がいいということになるのだろうか?

「今の時代、重要なのは人的資本といわれているようにスキルに投資するのは間違っていないと思うよ。究極の自己投資は、経験を積み、実践し続けることだからね。ただ、時代が変わると求められるスキルセットが変わり、また、独立するということは常にクライアントを抱えていなければいけないということだから、その覚悟はある?ということは常に自分に問いかけた方がいいと思うよ」

そうか、スキルを活かし続けたいという観点だけでなく、お客様を維持し続けるという観点も抜かしてはいけないのだな。

そして、最後の“エゴ”に突き動かされるというのがいまいちよく分からなかったな。

「これは、昔の僕の独立理由に当てはまるかもね。『自分の生き方にとって会社とは何か?』ということに向き合うタイミングが誰にもいずれくるんじゃないかなと思う。優秀なオーナー経営者なんかは、『なんでこんな世の中じゃないのだろう』と社会への諦めや不満心から、怒り・悲しみが起業に繋がり経営の原動力になるケースが考えられる。

成功している起業家の体験談を聞いていると、よく聞く話だ。

ただ、僕の場合、会社の管理職として板挟みになっている中で、“自分で立ち上げることでやりがいに繋がる”と吹っ切れたから独立に踏み切ったかな。そのあとは苦労の連続だったけど、30年間独立してなんとかやってこれてる。」

“エゴ”は、いわゆる自己分析という生やさしい物ではなく、心からこうなりたいという自分の内なる声で、それに耳を傾けることが、起業・独立している人たちのきっかけになるのだな。

「エゴは、1つ目の”見栄”や、2つ目のスキルを活かして感謝されるという”承認欲求”から始まって、働き続けているうちに、それらが昇華されることでミッションに繋がるということも考えられるよ」

自分を突き動かすものは何かを知ることはこれまでやってきたつもりだが、改めて問われると中々難しい。“当たり前の生活が当たり前にできる”これだけで十分じゃないかと思うが、それができなくなってくると、”エゴ”が出てくるのだろう。

日本でこわいのは、実体経済が上手く回らなくなることだ。
各業界で人手不足が進み、社会サービスを維持できなくなること、
そうなってくると個人の生活に影響が出る。

世界レベルの課題であるが、前例がなく、日本が最初に直面するといわれている。。そうした上手く回る仕組みがビジネスレベルであれば良いということだろう。

もう少し、自分を突き動かす”エゴ”に関して、考えてみよう。

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