見出し画像

かわいい、きれい、かっこいい?

避けて通ろうとしていたけれど、避けては通れなかった!かわいい・きれい・かっこいい問題について。


若葉風に吹かれて散歩をしながらてくてく考えてみた。結果、あきやさんのnoteにあるように、ほんとにゼエゼエ…ゼエゼエ…ってなったよね!うん、楽しかった!

かわいい→好きだけれど似合いにくい。着物の柄で、好き!と思うのは大概「かわいい」ものだったので憧れがあった。
でも自分に対して「かわいい」と言われると抵抗がある。舐められてんのか?と一瞬思ったりする。小さい、子供っぽい、庇護欲、などの印象があるからだろうか。

きれい→言われたら抵抗がある。一番遠く感じる。
大人っぽい、華やか、女性的な魅力。アナウンサーみたいないわゆる「きれいなお姉さん」のイメージ。

かっこいい→今は一番好き。似合う。言われて嬉しい。
鋭さ、力強さ、クール、モダン、あか抜けている。

そこまで考えて、ゴールデンウィークに東京で試着の旅をした時に、丸の内インターメディアテクで『極楽鳥』という展示を見てきたことを思い出した。

鳥の鳴き声を聞きながら、様々な鳥の剥製、鳥を模したアクセサリーなど、どっぷり鳥類を楽しんだ。

鳥から受ける印象をかわいい・きれい・かっこいいで分類してみようか。

かわいい→シマエナガ、スズメ、小鳥全般、ひよこ。ちっちゃくて丸い。

きれい→鶴、孔雀、白鳥。優雅に羽を広げたり泳ぐイメージ。美しいシルエット。

かっこいい→軍鶏、鷹、鷲、猛禽類。鋭い嘴や爪。

鴉の剥製が単独で展示してあり、見やすい高さなのもあってゆっくり見ることができた。身近な鳥でも近くでじっくり見ることは難しいので貴重だった。
鴉の見た目はかっこいい、に分類されると思う。全身、脚まで黒くて嘴は鋭い。でもツヤツヤの毛並みはきれいだった。まんまるの目は意外とかわいい。

一羽の同じ鴉、一人の同じ人でも見方によって違うのかもしれない。

とするとさっきまで考えていた、かわいい・きれい・かっこいいの印象も変わってくるかもしれない。

かわいい→親しみやすい、完璧ではないからこその美しさ。かっこいい鴉が遊ぶ姿がかわいい!みたいな意外な一面。ギャップ萌えとか。
あとやっぱりかわいいもんはかわいいので、何か見つけて「かわいー!」ってなっちゃったり言っちゃったりするのはもうね、仕方ないからね。

きれい→洗練されている、完璧(に近い)な美しさ、きちんと整っている(歯並びがきれい、肌がきれい等)。もしそういった意味で評価されたら嬉しい。

逆に、
かっこいい→黒い服やシルバーアクセも一歩間違うと中二病っぽい。あとはいきがっている、と捉えられたらそれは嫌だ。

と、色々考えていたら、かわいい・きれい・かっこいい、って自分で把握できているだけでも色んな視点があるんだなと。
他人がどういう視点でその評価をしたかまでは分からないことの方が多いし、まあまあ話半分に聞いておけばいいのかな〜という結論に。

あとは言われて嬉しいと思っていた「かっこいい」は、けっこうコンプレックスと繋がっているかも、ということに気がついた。
鳥の中でいちばん好きなのは?と聞かれたら、鶏、いや軍鶏と答えるかもしれない。
軍鶏は強い。静かな間合い、からの目にも止まらぬ素早い動き、確実に急所を狙う強さ。
今やっている武道での理想の動きだ。
大人になってからこの武道を再開したのだが、子供の時から身近にあったもので、幼稚園くらいの記憶かな?たしか日本武道館で、一般男子の試合、目の前すぐ、激しい気合、素早い攻撃、当たっちゃってたまに顔面流血、失神、摺足で足の裏の皮が剥ける、吹き飛ぶコンタクトレンズ…そういったものを「かっこいい…」と子供の私は認識したのだった。
けれど、150cm台の低い身長、のんびり、ぼんやりするのが得意、運動神経何それというタイプなので、好きだし憧れるけど上達はゆっくり。あとどんなに強い人でも、女子である限り、男子の力強さには及ばない。あの気合と身体能力には追いつかない、みたいなほんのりした絶望感があることに気付いた。

身体能力的には、私の考える「かっこいい」になれないけれど、せめて見た目は近づけたら嬉しいと思うのかも。似合いやすいし。
例えば手術?とかをしたりして身体を男にしたいのかと言われたら、そこまでの拘りは無いし、それにかかる時間やお金はコンセプトに使いたいと思う。
それに今からだと最盛期は過ぎているし、いつまでも無いものを求めるのは嫌だなとも感じている。幸い、その武道は老若男女、誰でもできるものだ。一緒に練習している先生方は80代の方もいる。憧れたあの「一般男子」の激しい動きはできないけれど、静かな迫力と無駄のない的確な動きもかっこいい。

自分の持つ身体を最大限に生かして、理想のかわいい・きれい・かっこいいを求めていけたらいいなと思っている。