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須磨みのり先生の夜活中国語ライブに参加してみた 〜「無限麻辣湯」店主へのインタビュー〜

こんにちは、海外旅行が大好きなまめといいます。
実は先月まで中国語翻訳講座を受講していました。講師は須磨みのり先生。
とても優しくて、今ではすっかり先生のファンになりました!

みのり先生は毎週日曜21時から、Facebookで「日曜夜活中国語」のライブを行っておられます。2022年3月13日は60回目の記念ライブでした。
ゲストとして日本で数少ない麻辣湯(マーラータン)専門店経営の橋本紗絵さんがいらっしゃいました。ふだんとは違うスペシャル夜活版に参加しましたのでレポートしたいと思います。

麻辣湯とはどんな食べ物でしょうか?紗絵さんの作る麻辣湯は何が違うのでしょうか?
今回はみのり先生と橋本さんによる質疑応答形式のインタビューを紹介したいと思います。




麻辣湯とはどんな食べ物?


麻辣湯とは簡単に説明すると、お客さんが好きな具材を選んでオリジナルのものが作れるスパイスの効いたスープのことです。
お店の人に渡し、好みの辛さを伝えます。お店側はお客さんが選んだ具材を煮てスープにして出します。
麻辣湯屋さんにはメニューがありません。


橋本紗絵さんってどんな人?


日本一、麻辣湯が好きな日本女性。

  • 本場四川省の味を追求し改良に改良を重ね、麻辣湯を完成させる。

  • 料理の鉄人、陳健一の息子、健太郎さんも認めた味。

  • 花椒醤(ファージャオジャン)が審査員特別賞を受賞。

  • 2021年調味料選手権でも麻辣湯のスープがスパイス部門辛味部門で最優秀賞をダブル受賞するなど非常に高い評価を得る。

http://www.マーラータン.com/

このインタビューでは、麻辣湯への情熱が仕事になった理由と今の味をどのように作ったのか、橋本紗絵さんにお話を聞けました。
これから新しいことに取り組む人にとって、やる気やモチベーションを上げてくれる対談だと思います。


いつも明るく優しいみのり先生(左)と橋本紗絵さん(右)


質疑応答



みのり先生: 初めに橋本紗絵さん、自己紹介をお願いします。

橋本さん: はい、わたしは大阪難波でマーラータン専門店『無限麻辣湯』を経営している橋本紗絵と申します。2005年から上海に8年住んでいました。その時に現地の麻辣湯屋さんにはまってしまい、毎日食べ歩いていました。

麻辣湯のシステムもとても面白かったです。これをいつか日本にどうにかして広めたいと思っていました。そのため麻辣湯の研究を重ね、2016年にその夢が叶い、難波に開店できました。今はお店の麻辣湯スープや花椒酱のペーストを通販サイトで販売しています。


みのり先生: 2015年に中国のお仕事をしようか、それとも別のお仕事をしようか悩んでいた時、なぜ麻辣湯作りをしようと思ったのですか?

橋本さん: 一言で言うと “楽しそうだった” からです。
2015年、中国語を勉強するか麻辣湯屋さんを開くかすごく悩んでいました。悩んでいたけど結局やりたい方というか、楽しい方を選びました。
麻辣湯屋さんは本当に当時少なくて自分しかできないと言うか、やりがいがあるというか、その方が自分に合っているような気がしました。


みのり先生: 現地の味を出すのに苦労もあったのではないですか?

橋本さん: 最初は中国からも調達して約20種類のスパイスを使っていました。でも難しくなって日本で手に入るスパイスでできるように変えました。今は12種類です。体にはとても良いと思います。


みのり先生: ちょっとお腹の掃除もしてくれてるようなイメージがありますね?

橋本さん: 体の内臓を温めるスパイス系が結構入っているので、冷え性の人にとてもいいと思います。冬は温かく、夏は気分爽快になれますよ。


みのり先生: テレビや雑誌にもすごく取り上げられていましたよね?

橋本さん: 物珍しいのかマスコミの方からは声をかけてもらいました。


みのり先生: そんな中、コロナの時はどうでしたか?

橋本さん: 実はお店がとても小さくて、席が13席しかないんです。それで「三密」と言われて、椅子を3つ間引きしたら10席しかなくなったんです。ちょっと席が少なすぎてお店だけでの利益が確保しづらくなりました。

また中国人の留学生が結構来てくれてたのですが、コロナで留学生の数が激減しました。でもこの時ちょうど通販用の商品が出来上がりました。2020年から通販で販売をしたところお客さんに来ていただけました。


みのり先生: 工場での苦労はありましたか?

橋本さん: そもそも「麻辣湯」と言う名前を工場の人が知らなくて大変でした。以前は通販用の商品も店舗で製造していましたが、コロナ渦で通販の売上が伸び、店舗だけでは追いつかなくなってしまったんです。やっぱり製造から作ってくれる工場があったらいいなと願っていました。

それでコロナで休業要請が来たときに、片っ端から工場に電話をかけました。コロナ前はなかなか相手にされなかったです。でもあるお醤油工場は休業要請の時に何か新しい事業はないかと探しているところでした。
たまたまわたしが電話をして工場で生産出来ることになりました。そして出来上がったのがこの麻辣湯(下の写真、左側)です。

中身から工場で製造してくれているので、通販のお客さんがどれだけ増えても対応できる心強さがあります。そのためコロナがなかったらこの商品は多分できていなかったと思います。


みのり先生: ピンチをチャンスに変えられたんですね!辛いですか?

橋本さん: 通販の商品は1種類の辛さのものしか今は作っていません。お店で一番売れている3番位の辛さにしています。

辛いものが苦手な方はちょっと薄めてもらったらいいかなと思います。辛さ3は日本ではちょっと辛い方かもしれません。
お店では1.5というのがあります。1と2の辛さの間が激しいので1.5というのを準備しています。(辛さ無しは0が用意してあります)


みのり先生: これから何か考えておられることがありますか

橋本さん: もうちょっと広い店舗に移転したいなと思っています。
あとせっかく商品にできたこの麻辣湯と花椒酱を小売店においてもらいたくてセレクトショップとかと商談しています。もしかしたら今年の夏に店舗で扱ってもらえるかもしれません。ドキドキしています。


みのり先生: 好きでも続けていくのは大変ではないですか?

橋本さん: 店を開業した時はド素人だったので、ほんとに知識と経験が全然足りなくて勢いで始めたっていうのはあります。最初の1歩は勇気がいりました。踏み出したらもうやるしかないので、気がついたら5年以上経っていました。


みのり先生: コストや仕入れ、従業員雇わないといけないなど、好きだけどそれ以上の大変さもあったと思います。どうやって乗り越えていらっしゃったんですか?

橋本さん: つぎはぎだらけで乗り越えました。素人考えで作ったので導線が悪く、いろいろ不都合が出てきました。狭すぎて食洗機が置けないなど、それで作業が滞ってしまうところもあったのです。
もうちょっと広い店舗だったら従業員もお客さんも動きやすくなるので、移転を考えています。


みのり先生: いいですね。Facebookライブのみんなでご飯食べに行きたいですね!


2種類の最優秀賞受賞商品


花椒酱(白い瓶のもの)は、マーボードーフを日本に知らしめたと言われる四川料理の鉄人、陳建一氏の息子さんの健太郎さん(現在息子さんに地位を譲っておられます)に認められた味。


最後に橋本紗絵さんからのメッセージ


これまで麻辣湯は、日本人に寄せている商品が多かったです。それがわたし自身物足りなかったので本当に“しびれる辛さ”のものを作りたかったんですね。

この花椒酱は本場四川省で食べたものを再現しています。ここまでしびれるものが日本にはなくて、しびれ好きの方に本当にオススメです。
丸美屋のマーボードーフの素に、1さじこの商品を入れるだけで一気に本格的な味に変わります。

陳健太郎さんもそこを褒めてくださって、「全く日本人に寄せてないね、ここまでしびれるものを日本で商品化しようと思ったことがすごい」って言われました!

関東からの注文がすごく増えていてとてもうれしいです。これは2021年11月に商品化したばかりなのでどこで広まっているのかわかりません。テレビにも1度も紹介していないんです。でもどこかで知ってくださっているんだと思います。うれしいです。


まとめ



日本で麻辣湯を極めていらっしゃる方がいることを知ったのは新鮮な驚きでした。

須磨みのり先生の日曜夜活は毎週日曜の21時から、20分から30分ほどFacebookにて無料で開催されています。夜の時間なので好きな格好、顔出しなしで気楽に参加できます。

普段は準備体操の後に、「間違えやすい中国語の文法」のクイズがあり、画面に打ち込んでリアルタイムで参加でき楽しいですよ。1週間録画が見れるのも安心です。
興味のある方はぜひ一度参加してみてくださいね。



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