見出し画像

また歌ってくれる日を夢見てる

駆け出しのライターとして出会ったメンバーたちが、毎回特定のテーマに沿って好きなように書いていく「日刊かきあつめ」です。

今回のテーマは「#昔流行ったこれ知ってる?」です。

少し前に話題になった映画『正欲』が、早くもNetflixで配信されていたので観た。

現代の空気を上手に切り取った話が面白く、心に残る作品だったのだけど、その中でも特に新垣結衣の演技が印象的だった。彼女が出ている映画を久しぶりに観たからか。

新垣結衣といえば、僕らが高校生の時にはNo.1と言っても過言ではない人気モデルで、週刊少年マガジンのグラビアなどの表紙を飾ることも多かった。部室には付録のポスターが貼られていたこともあったけな。

その頃は女優としてドラマや映画で見かけることも多く、演技が特別上手いという印象でもなかったけれど、あの「ガッキー」にしか出せない独特のやわらかい空気感がとても良かった。絵も上手で、彼女の独特なタッチで描かれた絵は、ガッキーというキャラクターをさらに魅力的なモノにしていた。

そんな多才な新垣結衣が、歌手として活動していたことを、どれだけの人が覚えているだろうか?

自身が主演を務めた映画『恋するマドリ』の主題歌『メモリーズ』で歌手デビューを果たし、ケータイ小説の実写化で話題となった『恋空』の挿入歌『heavenly days』で音楽番組に出演したり、日本武道館で歌ったりしている。
どの曲も彼女の柔らかい声が魅力的で、アルバムをMDに入れて、モヤモヤして眠れない夜はよく聞いていた。

そういえば、ぱたりと歌手活動しなくなったな、と思って調べてみたところ、「歌が下手」という批判が多くて、歌うのを止めてしまったらしい。

なんだか凄く残念だ。そりゃ、めちゃくちゃ歌が上手い訳ではないと思う。それでも、あの歌声に癒されていた人が、批判した人の何倍もいたに違いない。少なくとも僕がそうだ。

結婚相手の星野源だって、シンガーソングライターだけど、めちゃくちゃ歌が上手い訳ではない。だけど彼の歌も魅力的で好きだ。上手さではなく、逆境を跳ね返そうとする雰囲気、ネガティブや陰湿な空気を笑い飛ばそうとする力強さを感じる。

新垣結衣が歌っている姿をまた見たい。
結婚を機に、作詞・星野源/歌・新垣結衣なんて奇跡のコラボはないだろうか。
かつて彼女の歌声で救われたひとりとして、新垣結衣がまた歌いたくなってくれる日を夢見ている。

執筆:真央
編集:otaki

================================
ジャンルも切り口もなんでもアリ、10名以上のライターが平日(ほぼ)毎日更新しているマガジンはこちら。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?