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中川家のおばちゃんのコントに救われる。

毎朝、学校まで息子に付き添って登校をする日々が続いています。

仕事は、職場に相談をして、今月はお休みさせていただくことになりました。

私はパート勤務なので、形式上は一旦退職という形になりますが、
「また子どもさんの様子に応じて、いつでも復帰してくださいね。それまでみんなでがんばります!」
と言ってくださる、信じられないくらいの神職場で。

ほんとうにほんとうにありがたいなと思いながら、昨日は上司に退職願を提出してきました。


上司は、もともと小学校の先生をしていた方なので、息子の行き渋りのこともとても理解してくださっていて、昨日も退職願を受け取ってもらったあと少しお話ししてくださったのですが、

「息子さん、あれからどうですか? 
 〇〇さんも、大丈夫ですか?」

「そうですね、なかなか一進一退で、1時間目から行ける日も少しずつ増えてきたんですが、休む日もあったりで。母としても、今日は背中を押したほうがいいのか、休ませたほうがいいのかの対応がむずかしくて、自分のメンタルもなかなかもたなくて…」

という話から、

「僕もね、担任してたとき、クラスに学校きにくい子がいたら、普通には授業はしてましたよ、してたけどね、でも、頭の片隅にはずっといてました、その子どうしてるんかなって。

だから、保護者の人もおんなじなんじゃないかと思うんですよ。

きっと子どもさんが学校に行けても、そのあと仕事してても、家のことしてても、ずっと頭にあるやろうなって。だから、学校行ったからっておしまいじゃないですよね。親も心配で気持ちがしんどいですよね。」

「今〇〇さんはしんどいときやと思います。でも、それもだんだん慣れていくと思いますよ。子どもはたくましいから。
 でも、今の時期寄り添ってあげるのは大事な事やし、仕事も大事やけど、お母さんは一人しかいないから。」


その言葉を聞いた瞬間、ほんとに瞬間的にぶわっと涙があふれました。
そこまで気持ちを分かってくれる言葉を、職場で言ってもらえるとは思っていなかったので、
「ほんと、こんなにもご理解していただけて、ほんとうにありがたいです」
と言うと、

「いやいや、ひとりの人間としてはそう思うけど、上司としてはやっぱり職場に戻ってきてほしいって思ってます(笑)」

と笑いながら言ってくださり、その全部のお気持ちがありがたくて、温かい気持ちをいただいて退職願を提出しました。


最後に、面談室の電気を消しながら、
「いろんな人に、たくさん甘えてくださいね。」
という言葉を送ってくださった上司。

人の言葉で人はこんなにも救われるんだなと、また実感しました。


最近の息子は、2時間目から登校したり、1時間目から行ける日もちらほらと出てきて、その通学路をともに歩く15分の間にも、少しずつ少しずつ、変化があるように感じています。

少しずつ学校の話もしてくれるようになってきて、見守りの方にも「おはようございまーす」と挨拶までできるようになってきました。

息子と歩きながら話す時間は、息子のことを知れる大切な時間になっています。
男の子だからなのか家ではあまり話してくれないし、私も仕事の忙しさからぐったりしていたことも多く、今更ながら、性格や、好きなこと、嫌いなこと、得意なこと、苦手なこと、こんなこと考えてたのか、いつの間にこんなに成長していたのかと驚くことも多い日々です。


担任の先生は、相変わらず話すとホッとします。

昨日も、
「〇〇くん、2時間目からきてくれてよかったです!でも、学校どう?って聞いたら楽しいって言ってくれはるけど、なんか私に無理して言うてくれてるんちゃうかなーと思って(笑)
 でも、ほんと、学校では元気にしてはりますし、お母さんもほんまに大変やと思いますけど、無理せずゆっくりぼちぼちいきましょねー!しんどくならんようにしてくださいねー!」

という調子で、つねに明るく話してくださることにも救われます。

最近、学校に息子を送って帰ってきた後、ずーーんと沈んで何もする気力が起きなかったのですが、たまたま中川家のおばちゃんのコントで声を出して大笑いして、そこからちょくちょくYouTubeで見ては、その関西弁のおばちゃんコントに救われています。

なんでしょうか、あの癒し効果(笑)

関西弁のおばちゃん同士(また、中川家のおばちゃんの見た目も絶妙な面白さ)が、
「あんたー」と手をふりながらただただしゃべるトークを聞いてたら自然と笑顔になるし、元気になります。


私も関西人なので、おばあちゃんがリアルにあんな感じで仲良しのおばあちゃんと、「そやけどな、あんた!」と相手の話をぶった切って自分の話したいことに無理やり話題をもっていったり、私はそれを聞きながら、「そやけど」という接続詞はおかしいんちゃうんと思って聞いていたなというのも、めちゃくちゃ懐かしくて。

担任の先生との会話にもその感じを感じて(失礼かな笑)、その軽妙な話し方にいつも電話を切ったあとに笑顔になってる自分がいます。

息子にも「あーやっぱり〇〇先生おもしろいわー!」と思わず言ってしまうくらいで。

成人したお子さんがいらっしゃるらしく、もはや1年生なんて孫みたい思ってくれてはるんやろうなぁと感じるくらいの、その軽くて温かい愛情に、今の私はとてつもなく救われているように思います。

しんどいときこそ「笑えたらいいのではないか」と感じさせてくれる、担任の先生。

「休むときもあっても、そういうときもあるさーとおおらかに見守ってあげたらいいと思いますよ~!」と言ってくださる元教師の上司。

その方たちの言葉を胸に、深刻なときこそ笑って軽い気持ちでいられるようになることが、今後の私の目標になりそうです。





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