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入学式に感じる日常で居られることの『幸せ』

昨日はスクールカウンセラーで勤務している中学校の入学式。
去年の5月にコロナが5類になったので、この春がコロナ明け久しぶりの集っての入学式だった。

在校生も居て、来賓の参列もある。
保護者さんもマスクを外しておめかししている方が多く、見ても華やかな体育館に、在校生の奏でる清々しく踊り出すような弦楽器の音色が響く。

そっか、そうだ。
これがコロナ前の日常だったんだ!

保護者も先生も、在校生の子ども達も皆で、新入生の子ども達の新しいステージを喜び合い、その門出に立ち会えたことに『幸せ』を感じて。
笑顔を遮るマスクも少ない入学式。
キラキラした笑顔が溢れ、サクラも咲き誇る。
これが『幸せ』だったんだ!

入学式の校長先生のご挨拶。

まだ新しい制服に着られているようなあどけない新入生達も食い入るように聞いている。
ふと『忍耐』という言葉が気に留まる。

エリクソンさんの発達課題の『勤勉性』は日本語で言えば『忍耐』のニュアンスも大きく含まれるなぁ。
『勤勉性』の先には沢山の学びがあり、心の安定や成長に繋がっていく。
校長先生の祝辞はとても勉強になるなぁと感心しながら聞き入っていた。。。

「中学校にはスクールカウンセラーの先生もいます」
耳を疑った。祝辞の中でスクールカウンセラーを紹介してくれた校長先生。何と子ども達目線になった祝辞なんだろうか。
感激して目頭がかっと熱くなった。

来賓を代表してPTA会長挨拶。

中学校生活は楽しいことばかりではないかもしれない。
そんな時困った時には誰かに頼って。大人に頼って。
きっとその困難は乗り越えられるから。

時に読んでいる祝辞から目を離し、新入生に目をやって語りかける会長さんの温かいまなざし。
気持ちのこもった温かいメッセージ。

「・・・スクールカウンセラーさんに相談してみて下さい」
またもや耳を疑った。
子ども達に大切なことを伝えたいとじっくり語ってくれたPTA会長さんの祝辞を聞きながら涙を必死を堪えていたわたし。
その一言に、もう我慢が出来なくなる。
ぶわっと目を覆った涙がこぼれ落ちないようにやや上を向く。

卒業式で涙を流すことはあっても、入学式で泣きそうになったのは初めてで。
「卒業式じゃないんだから!」
と、こころの中で自分自身につっこんだ。

わたしは入学式の前後には、なるべく沢山の保護者さんに
「ご入学おめでとうございます!」
と声をかけるようにしている。
入学式はわたしにとって、沢山の保護者さんに出会える大切な大切な機会。

思春期真っ只中の中学生。
これまでの親子の関係性がガラッと変わっていく分岐点。
可愛かった我が子が、まるで誰か別人になってしまったのではないかと思うくらいに。親も子も大きく戸惑う時期。

そんな怒ったり泣いたり戸惑ったり。そんな時に思い出してもらえる存在になりたくて。。。
「困った時はこの人(SC)に相談したらいいんだな」
そんな『お守り』みたいな存在になりたくて。。。

弦楽器の演奏の在校生に声をかける。
「とっても綺麗だったねぇ」
「ありがとうございます!」
その中に、見違えるように堂々と『そこに居る』、成長したくましくなった彼女の笑顔がまぶしく輝く。

子どもは日々成長し続ける。
あっという間の3年間。
瞬きするのも勿体ない!
彼女たちの成長から目が離せない。

校長先生をはじめ素敵な先生達に見守られ
PTA会長さんをはじめ素敵なおうちの人にサポートしてもらって
新入生はこれから3年間、どんな風に成長していくんだろうか。

信じて止まない。
彼らの『幸せ』な未来を。

ようこそ中学校へ☆ご入学おめでとう!
皆さんと出会えて、皆さんの成長を間近で見せてもらえて、わたしはとってもとっても『幸せ』です。



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