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ブータン活動日記#9 ~3泊4日Dagala trekking~

先日、初めてトレッキングに参加しました。
実は日本を含めて初のトレッキング。それが3泊4日のテント泊という過酷な戦い。それを備忘録として綴っていきます。

トレッキングチームは、日本人7人・ガイド2人・ポーター(馬を先導する人)2人・シェフ(とその友達)2人の計13人
基本は日本人7人とガイド2人が一緒に行動し、シェフとポーターが朝後片付けを済ましてから出発、テント設営のために早く着くルートを選択し先に準備をして待っているというような流れでした。

1日目

スタート地点

トレッキングについてたくさんの注意事項を言われ念押しされたことで、日に日に緊張が高まっていた。ついに当日、朝早めに車で移動し最初の地点から9時頃にスタート。

どのくらい歩くのか、どんな道なのかまったくわからず不安を抱えながらもとりあえず前に進む。途中シャクナゲ(ゾンカ語ではEto meto)の花がきれいに咲いていて、気分をあげてくれた。

シャクナゲ

途中やけに休憩が多く、これでキャンプサイトまでつくのか?と不安になりながらも仲間たちとの談笑を楽しんだ。そして2時間ほどでView spotへ到着。

後ろに休憩所もあるView spot

天気もよくきれいな景色に心が躍る。意外といけるかもと自信をつけながら着々と進んでいく。そして初日は3時間ほどあるいたところでキャンプサイトに到着した。

初日のキャンプサイト
先に行ったポーターさんたちがテントを建ててくれていた

予定では5時間ほどだったので、想像よりも短くて拍子抜け。以前より道路が整備されてスタート地点がキャンプサイトに近くなっていたらしい。テントは一人用が4つと2人用が2つでプライバシーもばっちり。お昼過ぎにはついたので、カードゲーム大会をし楽しい時間。そしておいしいごはん!夜もゆっくり休めた。

暗闇ごはん 毎日とてもおいしかった


2日目

テントの中は遮光性がすごく、防寒対策も念入りに行ったためぐっすり眠れた。起きてテントから出た瞬間まわりが外で、当たり前なのだけどなんだか不思議な気持ち。スッキリした晴れで心もあがる。7:30ごろ朝ごはんの予定が、気づけば8:30。そこはしっかりブータンタイムで、予定より出発が遅れた。

2日目は6時間ほどで第2キャンプサイトに到着する予定。
最初は森の中を歩いていたが、どんどん木がなくなり見晴らしがよくなっていく。

最初2時間ほどはまだ自分たちより高い木が生えていた
後半は森林限界の高さでほぼ更地

登りの道が多く、ただひたすら一定ペースで足を動かすことだけを考えていた。水分補給と糖分摂取を頻繁におこない、体調にも気を付けて。13時頃にご飯を持ってきてくれたシェフと合流してランチタイム。こんな細い道で?なんて思いながらもひらかれた景色を堪能しながらのお昼ご飯はとてもおいしかった。

お昼ご飯 お皿やカラトリーは全部準備してくれました

お昼ご飯時点のガイドの話では、ここから1時間ぐらいでもうついてしまうとのこと。おもったより余裕かも?なんて思ったのが地獄の始まりだった。

そこから1時間歩いた時点で、まったくキャンプサイトが見える気配はなし。長時間の登りでつかれてひと眠り。

標高が高くなり開けている場所が増えてきた

ここからが過酷だった。ガイドにあとどのくらい?と聞いてもコロコロ時間が変わる。自分たちで事前に調べた地図だと、もしかしたら目的地までまだ半分くらいしか歩いてないんじゃないか…?という疑惑が。そして先導していたガイドがまさかの14年ぶりのDagalaトレッキングだったことが発覚し不安が募る。雲や霧がでてきて天候もあやしく。

幻想的だがその時は不安を募らせてきた景色

日暮れまでには何とか帰らねばと気持ちが焦る。目的地の場所をきいても「behind that」しか言わないガイドに本当にわかってんのか?と不満。日本語が通じないのをいいことに笑、愚痴を垂れ流すことでなんとかメンタルを保っていた。お姉さまお兄さま方の優しさに救われながらひたすら前進。そして、日暮れ前ぎりぎりにキャンプサイトへ到着。

山小屋 自由に使っていいらしい

標高4200m地点にあるキャンプサイトで、就寝する場所の標高としては今トレッキング最高。山小屋があり、テントと迷ったがその日は山小屋にみんなで雑魚寝をすることに。室内のほうが快適かと思いきや、寒い…!!でもみんなで一緒にいるのはやはり安心感がありました。
この標高に泊まって感じたのは、心拍数がはやく体に音が響いているように聞こえること。自分の心臓の音で寝れないという不思議な体験をした。酸素が薄い実感はなかったのだけど、体は感じていたんだろう。

3日4日目については次の記事でまたつづっていきます。


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