私は青春をあきらめたくない
明日、学校の文化祭のようなものが開催される。
学校の運営資金を貯めることが目的のようだが、それを生徒にさせるのが面白い。生徒と担任の先生たちはその用意に追われせわしなく動いている。今日の昼ごはん後から準備すると朝礼で言われたのに、午前中の授業には誰一人来なかった。狭く息苦しい職員室を離れ、みんなの準備する様子をぼーっと観察する。青春の海にひとり泡の中に閉じ込められているよう。生徒にはなれない除け者感と、先生になりきれない疎外感。でもみんなの輪に入りたくて頑張って近づいていく。