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で、結局どうなった?

(約1,300文字)

昨年末、年越しキャンプを雨予報の中、敢行した。
私と子供にとっては、初めての挑戦。

一昨年末、夫と仲間たちの年越しキャンプは、寒さとの闘いだったと聞いていた。

という訳で、今回我が家では、就寝時の防寒対策に重点を置いて挑んだ。

マルカの湯たんぽ、電気毛布、マイクロファイバーブランケット、インナーシュラフ、羽毛シュラフ,etc.

足元があったかいと幸せ〜

キャンプ地は冬場でも温暖な伊豆を選択。

コテージ、キャビンであれば、より暖かさは担保されるのだが、、、やっぱり料金も高い

とにかく最低気温が5度程度であれば、電源サイトで電気毛布を活用すればこれまでもなんとかなった。

という訳でデカテント+エアマットのスタイルとした。

(デカテントといっても我が家の装備の中で一番大きいというだけで、ファミリーキャンプ場ではちんまりしています)

しかし、雨予報にも関わらず、、、雨具一切を忘れたのである。

で、結局どうなったかというと、、、。

朝から、結構な雨が降り注ぐ中、迫りくるピンチをどう回避しようかと、私は悶々としていた。

夫は移動と設営の疲れで爆睡していたが、子供がモゾモゾ起きてきた。

トイレ行く!と言い出すのは時間の問題。

そんな中、アレを持ってきていることを私は思い出した。

賢母である私は、90リットルのゴミ袋を荷物に忍ばせていたのだ。

テント、フライシートが濡れた場合に入れる為に。

家族より、装備のケアを重視しがちな母なのかもしれない、、、。

とにかく、90リットルのゴミ袋ともなると厚みもあり、しっかりしている。
しかも、色は黒と白、どちらも取り揃えていた。(あまり意味はないです)

私は迷うことなく、黒を手に取るとマントのごとく肩から羽織った。
そして両端を首元で縛りたかったが、ゴワゴワしてうまくいかない。

しかたなく輪ゴムで縛る。
即席、なんかのヒーローが完成した。

ヒーロー爆誕、、、


すっかり目を覚ました子供は、そんな母を見て明らかに嫌がっていた。

しかし、すぐそこまで限界は近づいてきている。

黒が嫌なのかもしれないので、今度は白の方を手に取った。

我が子のダウンは、私の〇ニクロとは違って、アウトドアに特化したブランド品だ。

絶対に、ぜったいに、ゼッタイニ、濡らしてほしくない!

私は、貴重なゴミ袋の端中央部分に穴を開けると、顔だけ出るよう問答無用で被せた。

あれ、なんか芋虫みたい、、、。

うーん?


モタモタしている余裕はない。

テントのファスナーを勢いよく上げた。

雨は容赦なく、バシャバシャと激しい。

憮然としている我が子の手を取る。

早くっ!
行くよ!

こうして、完全武装した母と子は、テントから遥か彼方にあるトイレ目掛けて駆け出した。

なんかのヒーローのように、黒マントを光らせ、早くこの子を目的地へ
もう、それしか頭の中にはなかった。

レインコートや傘で雨をしのぐ人々をかわしながら、無事トイレに到着。

、、、ようやく危機を脱することが出来た。

ふぅ〜、とにかく、一安心、、、


テントへ戻り転ばなかった自分を心の中で称賛していたところ、子供が、

皆、見てたよ。
もう、やだ!
恥ずかしかったー。

などなど、恩を仇で返す発言を繰り返した。

挙句の果て、起きてきた夫に黒マントを貸そうとしたところ、激しく拒否されてしまった。


、、、じゃ、どうすればよかったのさ、、、

(後日、Check Listアプリを入れました)






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