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安定した結婚生活を送るために「愛着スタイル」という考え方。

婚活で最も役に立った情報の一つに、「愛着スタイル」というものがあります。

愛着スタイルとは、心理学者であり精神分析学者でもあるジョン・ボウルビィの愛着理論から発展した、他者との関わり方における基本的傾向を分類したものです。

愛着スタイルには4つの型があります。

<回避型>
回避型の人は、距離を置いた対人関係を好みます。隠し事が多かったり、パートナーとの間に何か問題が起これば、話し合いを避けたり、一線を越えない、越えさせない関係を築こうとします。家庭を顧みず仕事に没頭しているような人はこの傾向にあります。

<不安型>
不安型の人は、対人関係に不安を抱いていて、親しくなった人から拒絶されることを極端に恐れるため、べったりとした依存関係を好みます。パートナーの全てを把握しようとして、飲み会に行くと言うと、「参加者全員の写真を撮って送ってね」等という人は典型的な不安型です。

<恐れ・不安型>
回避型、不安型の両方を持っている人です。周囲の人に見捨てられたくないという不安と、対人関係を避けたいという矛盾した内面を持ち合わせているため、対人関係が非常に不安定です。ある日突然、所属するコミュニティの全ての関係性をリセットしたりします。

<安定型>
不安や回避行動がほとんどなく、安定した関係を築こうとします。自分が愛着を持ち、信頼している人が自分をいつまでも裏切らず、受け止めてくれることを信じています。何か問題が起こったとしても、対話によって解決しようとします。

こうして見ると、安定型の人が最も婚活に向いてるように見えますが、実はこの愛着スタイルも付き合う相手や、人生の様々な局面で、変化していきます。

今、安定型であっても、付き合う相手によっては不安型になったり、回避型になったりします。

とはいえ、安定型の人は安定型の人と関係を築きやすく、一度関係を築くと、そのまま結婚に発展する可能性が高いため、恋愛市場にはほとんど出てきませんし、出てきたとしてもモテるので、すぐにパートナーが決まります。

つまり、男女関係なく、ある一定の年齢を越えてパートナーが安定しない人は、回避型か不安型か恐れ・不安型の可能性が高いわけです。

実際、婚活していて安定型の人にはほとんど出会えませんでした。

とはいえ、安定型の人しか結婚生活がうまくいかないのかといえばそうではなく、回避型同士であれば、週末婚や別居婚等でいい関係を築いている夫婦はたくさんいますし、不安型同士であればべったりした関係でうまくいったりします。

知人に、夫婦ともに不安型のカップルがいるのですが、ケンカになると奥さんが包丁を突きつけてくるそうです。でも、旦那さんは旦那さんで、「包丁突きつけてくるなんて、俺はなんて愛されてるんだ!」と嬉しくなるそうで(苦笑)
事件にさえならなければ、それはそれで一つの愛の形ですね。

そして、最も相性が悪いのが、回避型と不安型のカップルです。不安型はべったりしようとし、回避型は追われれば追われるほど逃げ、不安型は逃げられれば逃げられるほど追いかけるので、ドロドロの関係性になっていきます。

この愛着スタイルを知り、私自身、過去の自分の恋愛傾向を振り返ると、安定型の人と付き合ったときは回避型になり(結婚を避けていた)、回避型の人と付き合ったときは不安型になり、不安型の人とはそもそも付き合ったことがないということがわかりました。

それでは、婚活を成功させるにはどうすればいいかというと、ざっくり以下の3パターンが考えられます。

①自分自身が安定型になり、数少ない安定型の人を根気強く探す。

②自分自身が安定型になり、回避型・不安型のパートナーをちゃんと受け止める覚悟を決める。

③自分が回避型なのであれば、回避型を、不安型であれば不安型のパートナーを探す。

私は特に結婚を急いでなかったので、時間をかけて①の方法をとることにしました。

じゃあ、安定型の人をどうやって探すのかというと、私が意識して確認したことは以下の4点です。もちろん、この4点は、自分自身を振り返る上でもとても重要ですし、あくまで愛着スタイルを知るための手がかりでしかないので、参考程度にとどめておいて下さい。

・連絡の頻度が心地よいか。
回避型の人はLINEの返信か極端に遅く、不安型の人はめちゃくちゃ長文を送ってきたりします。
なので、連絡の頻度が合うかどうかは、意外と軽視されがちですが、かなり重要です。

・家庭環境
愛着理論はそもそも、乳幼児と母親の関係性から発展した理論なので、家庭環境が安定していたかどうかを確認することは、とても重要です。放任主義だったか、過保護だったか、仮に家庭環境に恵まれていなかったとしても、ちゃんとそれを乗り越えているか等です。

・過去の恋愛傾向
過去の恋愛を聞いたときに、特に1人のパートナーと長く付き合ってきた人は安定型の傾向が強いです。また、過去のパートナーにされて嬉しかったことや、嫌だったことは、愛着スタイルを知る上で、参考になるので、毎回確認するようにしていました。

・プロフィール写真
意外とプロフィール写真も愛着スタイルが垣間見えたりします。正面から笑顔のバストアップ写真は安定型の可能性が高く、やたらとドアップの写真が多かったり、加工強めの人は不安型、顔の写真がなかったり、あっても遠くでカメラから目線を逸らしてる写真の人は、回避型の可能性が高いです。(これも何かの心理学の本で読んだんですが、何の本だったかは思い出せません)。

特に写真については様々な事情があったりするので、一概には言えませんので、参考程度にとどめていただけると幸いです。

誰かの婚活の参考になれば。

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