美味しい鍋の話
10月.11月と、2か月間私達は自分たちで少し改造したバンで車中泊をしながら西日本方面を旅をした。
犬猫も連れてたので基本的に食事はバンで自炊。
カセットコンロか、外で火が焚ける所だったら七輪って手もあるんだけど、山の中での車中泊がほとんどだったので、秋のカラカラに乾燥した気候で火を焚くことの出来るような環境は滅多になく、基本的にカセットコンロを使用してました。
持っていった調理器具は、去年日本に越して来たばかりの頃、近所の方が引っ越しで不用品を手放す際に頂いた中華鍋と、(そういえばカセットコンロもこの時頂いたものだ)
母に貰った18センチくらいの小ぶりの丸くて浅い鉄鍋、
そしてよくキャンプで見かける飯盒。これもご近所さんからの頂きもの。
そしてトルティーヤを焼くコマルというメキシコの家庭に必ずある丸い鉄板、
犬達と猫用の鶏肉を茹でる専用の、ホーローの縦長のビーカーと、
ステンレスの直接火にかけれるティーポット。
あとは菜箸やら木のしゃもじ、おろし金、
カトラリーはスプーンとフォーク、箸と、漆器の大ぶりの椀と木のお皿がサイズ違いでいくつかだけだった。
特別お椀はこれまた貰いものなんだけれども漆器のお椀を使っていて、水場が無くてお椀が洗えない時でも、漆器のお椀はツルっとしているから拭き取るだけでスッキリ綺麗。
中華鍋も同じように拭き取って水を入れて火にかけて汚れを浮かせ、その水を捨てたらまた火にかけて乾かすだけでオッケー。
後片付けが楽ちんなのです。
2か月間、とてつもなくミニマムな調理器具で料理をし続けた結果、今までの自分の無駄だった部分がはっきりとわかったのでした。
全然要らない!なんだったんだろう今までの行程!!道具!!
とくに道具に関してはあったらあったで便利そうだけれども、洗い物が増えるし、荷物も増える。
そんなこんなで私の料理は家で生活する今もとてもミニマムになったのでした。
もともと海外を転々と旅しながら暮らす生活が長く、いろんな宿やシェアハウスのキッチンを使ってきた中で、道具が揃ってるキッチンってあんまりなくて、切れない包丁とか食べ物を置きたくないまな板とか持ち手の取れた鍋とかサイズの合わない蓋とかそんなのばっかり使ってきたから、道具にはあんまり依存しないである程度応用の効く人間だとは思うのだけど、
バンでの暮らしは、私の理想の斜め上をいくシンプルな暮らしでした。
例えばほとんど毎日、中華鍋一つで料理をしてました。
パスタも別茹でせずに沢山のレシピでうまいこと仕上げることが出来るようになったし、
パエリアや炊き込みご飯も全部中華鍋と蓋をコマルで代用して簡単に作れます。
美味しい鍋の話なんてタイトルだもんで美味しい鍋レシピかとおもいきや、
中華鍋一つで万能で美味しい物がなんでも作れるっていう話でした。
が、冬の寒いにはもってこいの鍋料理、私おすすめのレシピというか、鍋の時必ず入れるもの。
それは、どんな鍋にも、私はすりごまを大量に入れます。
大さじ5とか6とか。
するとただの鍋が格段に美味しくなるので是非やってみてほしいです。
味噌ベースにはもちろん、醤油ベースや水炊きでさえも美味しくなりますよー◎
我が家は昨日はもつ鍋をしました。
量り売りで安心なお肉を売ってくれるお店で買う良質なホルモンは油がすっきりしていてとても美味しい。
もちろんすり胡麻たっぷりで。
是非お試しをー◎
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