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20代、30代のがん患者さんの人生がハードモードな件

こんにちは。がん患者さんの日常生活を豊かにしたい会社PEERの創業者で代表の佐藤真琴です。がん患者さんの話を聞いて、それを解決する事業を作る仕事をしています。ここでは特に15−39歳の多感な年齢のがん患者さんたちの辛さについて解説します。



AYA世代とは、15〜39歳のことです。

AYAとは、Adolescent and Young Adultの頭文字をとった言葉で、思春期と若年成人のことです。日本では15−39歳のがん患者さんのことをAYA世代のがん患者さんと言います。

AYA世代の特徴

この世代は、大人として独り立ちして、自分の人生を決めていくライフイベントの多い時期です。学校に行き、仕事を探し、友人と出会い、社会の中で体験を増やしていく時期です。学校、仕事、友人、結婚、住まいなど、いろんなことが変化していく年代です。

AYA世代だからこその悩み

どの世代でも、がんや治療によって今までと違う日常生活になったり、治療で辛いこともあります。その中でも、AYA世代のがん患者さんに特徴的なのは人生を決定していく時期にスタートラインに立つことすら難しいことが増えてしまう、ということです。具体的には、このようなものがあります。

日常生活、社会生活

  • 学校や仕事を今まで通りに続けるのが難しい。休むことで受験や仕事の試験など将来を決めるものに影響が出やすい。

  • 友人や同僚と会う機会が減ってしまう。周りとの違いに孤独感を感じる。

経済面

  • 若くて収入も少ない時期

  • 働きたくても働けず、収入が減る。

  • 医療費のほか、ウィッグなどの外見ケアで出費が増える。

医療、支援体制

  • AYA世代をサポートする専門性の高いスタッフや病棟などの設備もまだ少なく、地域差がある。

  • 治療を受けることで社会経験が減ったり、仕事の訓練ができないことなどキャリアパスに影響する場合があるが、治療終了後の継続的な支援体制は不十分。

心理面

  • 以上のような難しさで、未来の見通しが立ちにくく、孤独感を感じやすい。

  • 病気と自分の命について不安を抱える。

というわけで、人生ハードモードな若者が年間2万人います。

AYA世代のがん患者さんの数は、年間約2万人。その90%以上が20歳以上です。キャリアや新しい人間関係をスタートする時期に、がんと治療で人生の難しさが何倍にもなります。

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