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【岐阜大学】中小企業の視座から考えるコーポレートガバナンス

株式会社スリーハイでは日本の企業数の99.7%を占めるといわれる中小企業の発展的未来のために、小学校、中学校、高校、大学など各年代の教育機関とのコラボ施策を推進しています。今回は岐阜大学にて「中小企業の視座から考えるコーポレートガバナンス」というテーマでお話をしてきました。



岐阜大学「社会システム経営学環」とは

岐阜大学はJR岐阜駅よりバスで 25〜45分(路線により異なる)、1949年(昭和24年)設立の国立大学です。名古屋大学とともに国立大学法人東海国立大学機構により運営されています。

その中でも「社会システム経営学環」は令和元年に設置された比較的新しい学舎です。「学環」という呼び名が珍しいので大学ホームページを見てみると以下のような記述がありました。

探求と探究、
「学び」を「環」にする。

社会のしくみが大きく変化する時代。
未知の価値観へ自在にシフトする人になろう。
激動の現場から学び、みちを求め、究めよう。
多様な学びを「環」にしてこれからの社会をつくろう。

社会システム経営学環では、複数の学部等を横断して、経営/マネジメントを軸に、「ビジネス」「まちづくり」「観光」について学ぶことができます。学環における教育プログラムでは、実社会と強くつながった実践的な授業を4年間学ぶことで、学士(経営学)の学位を取得します。いわゆる学部の枠を超えて、他学部、他大学、そして社会との連携の中で、学生と教員が一緒になって成長する「学び」の「環(わ)」です。

岐阜大学 社会システム経営学環とは

単なる知識としての経営学ではなく実社会とのつながりを大切にしながら、探求と探究を深めていくという姿勢に、とても共感を覚えます。実は同大学の柴田先生とは10年来のお付き合いです。

岐阜大学社会システム経営学環では、これまでにも企業経営者や公認会計士、税理士などの外部講師を招いた講演を実施。コーポレートガバナンスについては、私の講演でなんと13回目とか。

柴田先生によると「岐阜県内は大企業の数が少ないので、コーポレートガバナンスの意識が低いのが課題。都市部の中小企業(特に製造業)がどんなふうにコーポレートガバナンスを考えているかを、学生たちに伝えて欲しい」と言われました。責任重大です!

コーポレートガバナンスとは

コーポレートガバナンス(企業統治)とは会社が、株主をはじめ顧客・従業員・地域社会等の立場を踏まえた上で、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組みのこと。

日本公認会計士協会

「コーポレートガバナンス(Corporate Governance)」とは、「組織での不正や不祥事を防ぎ、企業経営において公正な判断・運営がなされるよう監視・統制する仕組み」のこと。

ワークフロー総研

コーポレートガバナンスは、ステークホルダーにとってはもちろん、企業にとっても大切な概念となります。目には見えないですが、会社の健康管理みたいなもので非常に重要ですね。

CREA BIZ

コーポレートガバナンスとは、企業を統治するためのルール・慣行・プロセスの仕組みを指します。従来のコーポレートガバナンスは、経営者が株主利益の最大化を達成するための企業運営の仕組みやプロセスを意味しました。
サステナビリティが求められる現代では、コーポレートガバナンスは株主利益の最大化だけでなく、社会からの期待に応え、企業価値の向上につなげることが重要になります。

朝日新聞SDGs ACTION!
コーポレートガバナンスとは(デザイン:増渕舞)朝日新聞SDGs ACTION!

日本では2015年6月に金融庁と東京証券取引所がコーポレートガバナンスコードを策定し、上場企業への適用を開始。2021年にはダイバーシティ、サステナビリティなどの補充原則が新設され、より注目を集めています。

では従業員42名の中小企業である当社、株式会社スリーハイはどのようにしてコーポレートガバナンスを実践していくべきなのか。今回はスリーハイが実際に行ってきたCSR(企業の社会的責任)事例とともにご紹介します。

①自己紹介と会社紹介

講義は以下の4つの構成で行いました。

冒頭では我々スリーハイの会社や事業の概要と、ミッション・ビジョン・バリューを紹介しました。

スリーハイのミッション・ビジョン・バリュー。この思いを伝え、共感してもらえるかが大切。
日本だけでなく世界中の「温めたい」に応えていきます。

そして取引先企業の位置関係をグーグルマップで表示。スリーハイは日本国内だけでなくミャンマーやタイ、マレーシアへも製品を届けており、海外を含む約7000社の「温めたい」に応えています。

産業用ヒーターを必要とする顧客は、ほとんどが法人です。

スリーハイの顧客はほとんどが法人です。もちろん岐阜県にもお客様がいらっしゃいます。 電気ヒーターというとストーブや床暖房などをイメージすると思いますが、和菓子屋さんのあんこを柔らかくしたり、ジェットコースターのレールが凍結しないようにしたりするのにも使われています。 私たちは、製品を大量生産はできません。顧客の要望一つひとつにオーダーメイドで応えることで他社との差別化を図っています。

スリーハイの強みは大きくわけて3つ。

・今回の講演もそうですが、どこへでも足を運ぶ「フットワークの軽さ」
・現場を訪れ徹底的に打ち合わせる「とことん顧客本位」
・要望以上を実現するために深く踏み込む「ソリューション型(提案型)」

この3つをベースに事業を展開しています。

なぜ地域への取り組みを社員と一緒にやるのか?

ヒーター作り以外に10年以上取り組んでいる小学生向けの会社見学「こどもまち探検」など地域の活動についても紹介しました。

「越境学習」と呼んでいるこの活動は、スリーハイが真に地域に根差した会社になるための活動です。 「ものを作って売る」という経済活動以外に社会の信頼を高めていくためのもので、スリーハイでは10年ほどCSR(企業の社会的責任)の一環として取り組んでいます

柴田先生とのご縁はこのCSR活動がはじまりでした。CSRは決して すぐお金になる活動ではありません、でもスリーハイのことを全然知らない人が外からスリーハイを見た時に

「スリーハイって他の会社と違うことをやっていて面白いな。」
「こういう取り組みなら、自分も一緒にやってみたいな。」

そんなふうに関心を持ってもらえたらいいと思っています。

実際、就職面談の時にスリーハイの魅力について尋ねると、地域活動と答える人が多いです。みんな 「ヒーター」とは言わないんですよね。「地域活動を一緒にやりたいです」と。

今の若い世代は環境や社会貢献の意識がとても高いと感じています。ちょっと前までは就職面談で
「御社の技術は一品一様でオーダーメイドでヒーターを作っているので私も一緒に顧客満足度を高めたいです」
「現場に行ってお客さんに寄り添った仕事をしたいです」
と言う人が多い感じでしたが、最近では

「こどもまち探検に、一緒に参加したい」

が入り口になっているんです。
みんなの感覚や意識が変わってきているのをひしひしと感じます。

2020年には、内閣府特命担当大臣表彰も受賞しました(「子供と家族・若者応援団表彰(子供・若者育成支援部門)」)。スリーハイでこの取り組みをやってきて本当によかったと思っています。もちろん本業はヒーターを作ることですから、一生懸命やってもらわなくてはなりません。でも入り口はどこでもいいんです。一緒に楽しく仕事ができるというのが理想ですから。

すかさず岐阜大学でも「社員募集しています!」とお伝えするのも忘れません。 実は私は大学を出た後、大企業でサラリーマンをしていました。家族も喜ぶ、みんなが知っている5000名も社員がいる大企業です。福利厚生も充実しています。そういう会社に行きたいと思っていました。でも実家の都合で退社することになった際、中核として働いていたにも関わらず、引き止められなかったんです。

「しょうがないな。じゃあ、次の会社で頑張ってくれ。」

私の代わりはいくらでもいたんですね。大企業は私という一個人を大切にしてくれるわけではなかった、という印象を受けました。

世の中にある企業数の99.7%は中小企業です。そして労働人口の約7割の人々が中小企業で働いています。ですから皆さんも、中小企業に入る可能性は高いわけです。 中小企業は、一人当たりに任せる仕事が多いです。当社でいえば従業員が42人いるので、42人分の1の仕事を任せられます。ある程度の裁量ある仕事です。

大企業の大規模な仕事もいいですが、中小企業の仕事は楽しくてしょうがないというのが私の考えです。皆さんもそんな環境で活躍していくかもしれませんね。

②CSRからSDGsへ


他社と差別化するツール!自らの手で組織文化を作る

「コーポレートガバナンス」とは、会社を運営するためのルールや仕組みという意味です。 スリーハイのアニュアルレポート「OMOU」はコーポレートガバナンスの話につながるような冊子です。

2023年バージョンも絶賛編集中で、もうすぐ出来上がります。

アニュアルレポート「OMOU」には会社概要や理念、製品、業績、リピーターの割合、地域活動などを載せています。

スリーハイは上場企業ではないので本当は業績の開示義務はないのですが、売上から貸借対照表まで、毎年さまざまな企業情報を公開しています。

リピーターになってくださるお客様が多く、ECの売上割合が増えていることがわかります。
どんな人が働いているか、障がいを持つ仲間や、海外からのインターン生の受け入れもしています。

もちろんSDGsのことも載っています。皆さんもご存知の通りSDGsのゴールは2030年です。17項目169個もターゲットがあるSDGsは、私たちのような中小企業にとってはちょっとスケールが大きすぎるので、なにか新しいことをやるのではなくて「これまで行ってきたことをSDGsに結びつけること」から始めました。

多くの企業との差別化を図り、当社を選んでもらうためにSDGsに取り組んできました。
今までやってきたことの中に、ヒントがあるはず。

スリーハイがある準工業地域には住宅と工場が混在しています。

スリーハイのある横浜市の東山田地区。
街並みはこんな感じ。マンションや一般の住宅が会社のすぐそばにあります。


企業が地域と関わっていないと「臭いよ、うるさいよ、いつまで仕事してんだよ、音出すな」
など、企業への不満がもめごとに発展する可能性があります。

地域と仲良くしないと、地域にいられなくなってしまうこともある。だからまずスリーハイのある横浜市東山田地区において「くらす」「はたらく」「まなぶ」を可視化することにしました。

この地域にはどんな登場人物がいて、どんな行動をしているのか。
工場が近くにあることを良いと思っていない地域住民の人たちと
つながりを持ち、良い関係性に持っていくためにはどうしたら良いか?
短期ですぐには実現しない難しいミッションですが、トライするしかありません。

スリーハイでは2011年にCSRに取り組み始めてから、SDGsに対し中長期的な視点で取り組んできました。

その際、短期視点の「経済」と長期視点の「社会」のバランスをとることを重視してきました。現代は「経済的発展」も「社会的責任」も両方問われる時代です。 何か1つの製品を作るときは、原材料・部品の調達から販売に至るまでの一連の流れに多くの企業が関わります。うちのような中小企業が大きな企業から仕事を請け負うときに、SDGsをやっているのか、どういうことをしているのかが評価されるんです。「環境」や「社会貢献」を意識した発信をしていないと、SDGsの評価が加点されないと、取引先として選ばれない時代です。つまりSDGsは競合他社との差別化につながるのです。

「経済」だけを追い求めても、「社会」だけを追い求めてもバランスが取れなくなる。
スリーハイではどちらの情報もアニュアルレポート「OMOU」を通じて
広くステークホルダーに開示しています。

③コーポレートガバナンス

上場企業には対応必須とされているコーポレートガバナンスですが、これからは中小企業にも必要な時代がやってきます。コーポレートガバナンスとは、わかりやすくいうと会社を運営するためのルールや仕組みのことです。そもそもルールや仕組みがなかったら、みなさんが従業員だったら、好き勝手なことをしませんか。

そしてコーポレートガバナンスを考える上で大事なことは2つあります。

ひとつは事業を透明かつ効率的に行うこと。その分野をシステム化したり、方針にまとめたりすることが大事です。

もうひとつはステークホルダー(利害関係者)の利益を考えるということ。たとえばお客様、従業員、仕入先など、いろいろなステークホルダーがいますが、その人たちの利益をまず大切にするという姿勢が大事です。


お客様の要望を聞く、従業員が考えていることを聞く、仕入先の要望も聞く、地域のお困りごとも聞く…聞くことによってスリーハイが課題を解決できたら、お客様からはお金が入金されますし、地域のお困りごとだったら、信頼として私たちのほうに戻ってきます。信頼はお金じゃないけど、企業にとっては大切な利益です。

その際大事なのが、社長一人でやらないこと従業員と一緒に考えるのがポイントです。たとえばこれをみなさんを例に例えると

「これからこのゼミ生みんなで、コーポレートガバナンスを作るぞ」

といっても、きっと「何のことやら?」とポカーンとしちゃうと思います。会社も同じです。これは社員みんなで作り上げていくべきもので、みんなと一緒に取り組むのが、正しい姿だと思います。

実は私は過去に苦い経験があるんです。社長である私がCSRを「やるぞ」と言っても従業員のみなさんが私のほうを向いて「一緒にやりましょう」とはすぐにならなかった。

「なんで今それをやるんですか?」
「(忙しいのに)なんでそんなことやらないといけないんですか?」

と質問がきます。それまではただヒーターを作っていればよかったのに

「なんでわざわざ地域のことまでやらなきゃいけないのか」

と責められました。社長である私は苦労して、孤立したんですね。そんな経験があるからこそ、従業員と一緒になって取り組むことが非常に大事だと考えます。時間がかかっても、みんなで考えるというのが大事なんです。

それから長期的な視点で取り組むのも大切です。SDGsでいうところの持続可能性ですとか、あるいは社会的責任みたいなところでも、この長期的な視点は非常に重要になってきます。あとは上の図の一番右側にある透明性、情報開示も大事です。

スリーハイのコーポレートガバナンスとして何をやっているかと聞かれたらアニュアルレポート「OMOU」の発行が該当すると思います。

実はこれは最初からコーポレートガバナンスの視点で作ったわけではありません。地域の人との関係や、取引先との関係強化に向けて
「アニュアルレポートはあったほうが良いよね」
とは思っていて、たまたま透明性、情報開示という面を網羅した冊子を作っていたというのが実情です。しかしコーポレートガバナンスが効いていると、実感値として競合他社と差別化が図れていますし、事業以外のところでは、借入ではない資金調達の役に立つこともありました。

アニュアルレポート「OMOU」を作ることで
「大企業じゃないのにそんなの作っているんだ」
と注目されれば、岐阜大学のみなさんが横浜のスリーハイに来て就職しようと考えてくれるかもしれません。

④実践していくうえでの課題と未来


しかし現実的に中小企業がコーポレートガバナンスに取り組もうと思っても、リソース不足でなかなか取り組めない企業が多いです。

その一番の理由は、人手不足。そもそも働き手の数が減っているうえ、ガバナンスを専門にする人材がいないし、メーカーなら「ものを作って売る」という事業の方もしっかりやらないといけない…中小企業が置かれている環境は、厳しいものがあります。

また社長と社員でも視座、見えているものが違うというのもコーポレートガバナンスを取り入れにくい理由の一つです。

社員は目の前の仕事を一生懸命取り組んでくれていますが
社長である私は、来月、半年後、1年後などの未来まで見ていなければならない。
社員から見た数字が6でも、私からは9に見える。
価値観の差を埋める、バランスを取るのは難しいです。

私にも価値観があって、みんなにも価値観がある。その差をどうやって埋めて、メンバーをまとめ、コーポレートガバナンスを作っていくかが重要です。

人材が少ない中小企業にとってコーポレートガバナンスを考えること自体が大変ですが、グローバル展開すると海外からの評価にも関わります。国内でもサプライチェーンの変化が激しいです。したがってコーポレートガバナンスは、中小企業にとっても欠かせないスタンダードになると考えています。

講義後:たくさんの感想をありがとうございます

柴田先生からのお言葉

「CSRをはじめてから10年かけて時代の流れが追い付いてきたと感じます。SDGs からやっている会社は多いけれど、そういう会社は情報公開などしてなくてちょっと胡散臭いですね。CSRからやっている会社はSDGsをわざわざ強調しないんです、普通にやっているから。けれどそこをうまくつなげて『ちょっと見てみよう』となっていければいいですね。スリーハイは大企業でもやれている会社が少ない透明性・情報公開を継続しているすごい中小企業だと思います。

私も今回学生さんに講義するにあたり、普段、言葉としてあまり使っていなかった言葉「コーポレートガバナンス」について学ぶ貴重な機会となりました。ありがとうございました。

学生さんからの感想(一部抜粋)

Fさん
「地域住民と関係が悪いと、会社を移動させなければならない可能性があり、せっかく雇用して育てた社員を手放さないといけなくなってしまうので、スリーハイの雇用を守るためにも地域住民とコミュニケーションを取る事を大切にしているという事を知って、そのような視点で考えるという事が新鮮だと思った。」
Gさん
「コーポレートガバナンスの視点で、アニュアルレポートを紙媒体で発行していることが衝撃的であった。」
Hさん
「このような包括的なアプローチは、企業が持続可能な成長を遂げる上での鍵となり得るものと感じた。男澤氏とスリーハイの取り組みは、中小企業経営の厳しさに正面から向き合い、その中で企業としての存在価値を追求している姿勢が魅力的に感じた。」
HMさん
「今までの大学生活を通して、社会貢献活動について深く学んできたため就活の軸として考えていたが、今回のお話を通してさらに関心が高まった。」 HNさん
「実際にスリーハイではビジョンである『世界中の「温めたい」に応えていく。』といことやビジョンである『「温める」をつくること。』という内容にそって地域を温めるという目標で地域に貢献しているという面で一貫性があり、納得できると思った。」 「社会的責任を果たすというだけの表向きのみの理由ではなく本当に従業員や地域住民といったステークホルダーの利益や事業存続のために取り組んでいるところが大企業のSDGsやCSRとは違って中身があるという印象を受けた。」
Kさん
「地域やステークホルダーに対して積極的に活動することで地域との良好な関係を作り上げ、会社と地域がともに共存していくという姿勢を作っているということが良く伝わってきた。」
KT
「また、中小企業でもアニュアルレポートとして情報開示することで、働くイメージがつきやすく人材確保につながるということは、就職活動の企業研究においても不透明性による不安を感じた経験と関係があると考えました。経営者としての視座や従業員との連携、地域との調和など、多岐にわたる課題に真摯に向き合いながら進化し続ける姿勢は、今後のビジネス環境においても一つの良い手本となると感じました。」
KJさん
「従業員も含む会社全体がSDGsに取り組む意図を理解することも重要だと感じた。」
KZさん
「さらにすごいなと思ったところは、CSRの取り組みを冊子として制作しそこに自分たちの活動を掲載し発信しているという点です。他の企業でCSRの広報に特化したような冊子はあまりみたことがないため、内閣府特命担当大臣表彰を受賞したことにも表れているように、地域貢献に対して非常に意欲的に取り組み、さまざま考えられてきていると思いました。」
Mさん
「会存続及び顧客との信頼関係を将来的にも上手く持続させていくために老舗やまだ社会活動が進んでいない企業は今までに構築されてきた慣習を変えていくことが重要だと感じました。」
NTさん
「活動して終わるのではなく、信頼を高めるためにせっかく行った活動を報告書としてまとめることによって、より多くの人に魅力が伝わりやすくなり、始めから無理に頑張ろうとするのではなく、2,3ページなどの少量からでも作成して、ステークホルダーに伝えることが大事なのではないかと思った。」
KGさん
「社会全体がSDGsを達成するには、社内コミュニケーションの活発化や自社のビジネスモデルとSDGsを的確にすり合わせることが重要であり、一貫性を持って全体的に取り組むことで第一歩を達成できるのではないだろうか。」
STさん
「しかし、80社もの工場があり近くに小学校も多い『準工業地域』という土地柄を活かし、子供達が小さい頃から何度も地元にどんな企業・工場があるのかを知って学ぶことができる環境を整えていることが素晴らしいと感じました。小さいころから触れさせることでシビックプライドも育ちやすくなります。正直、この探検ができる子供たちが少しうらやましいです。」
Uさん
「経営の部分と社会の部分が両方問われる時代になってきているとあり、早く積極的に取り組んだ企業が成長していくのだと感じた。」
Wさん
「『地域のために』だけでない地域と企業の関わり方は魅力的だと感じたし、持続的に企業が成長・存続していくためには、社員が地域と関わることの重要性を理解し、利益だけでないメリットを感じて、積極的に取り組めるようにする必要があり、学ぶ姿勢で活動に参加するというのはとても意味があることだと感じた。」
YDさん
「企業として持続可能かだけでなく、働く側として、将来が想像できるかどうかをしっかりと考えながらこれからの企業選びをしていきたい。」
YWさん
「企業が社会的責任を果たしているかどうかは、その企業が長く続くかどうかにも関係してくると思うので、地域貢献のための活動は確かに重要で、行っている企業は魅力的に見えるなと感じた。」

たくさんの熱心な感想をありがとうございました。
また岐阜大学ホームページにて、今回の講義をご紹介いただきました!ありがとうございます。

岐阜大学社会システム経営学環ホームページ

https://www.ssm.gifu-u.ac.jp/news/1699/




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