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「何でもかんでも"◯◯くさい"と言うな」と叱られた~2024年春~

面倒くさい。邪魔くさい。アホくさい。
どうやら私の「3大くさい」であるらしい。先日、彼女に指摘された。

「くっせぇ、くっせぇ、くっせぇわ」と私の「3大くさい」を連撃でたたき切る彼女の眼は「あなたが思うより限界です」と言わんばかり、真剣であった。
ぶしゅぶしゅと出血する自尊心をなんとか止血しながら、過去を振り返る。

でもそんなに「○○くさい」と言っているかなぁ。……言っていた。
一つひとつ思い返してみれば、なんとむごい汚言の数々だろう。

道を歩けば「こんなとこに車停めんじゃねぇよ、邪魔くせぇなあ!」
クレカの使えない場面に際すれば「今どきクレカも使えねぇのかよ、面倒くせぇなぁ!」
何かと巷を騒がせる有名人の熱愛報道を耳にすれば「知らねぇよ!勝手にちちくりあってろよ!!あほくさ」

こんな調子で、私の日常は激臭である。
一緒にいるパートナーには立つ瀬がない。なんとか消臭する方法はないものか。

「ポジティブに言い換えればいいんじゃないの?」
彼女からのアドバイスが飛んだ。ほう、なるほど。

「おっ、進行方向に車が停めてあるなぁ。避けた分だけいい運動になるではないか」
「クレジットカードが使えない?いや、いいんだよ。キャッシュで払えばお金を払っている感覚を忘れないし、使い過ぎ防止になるからねぇ!」
「えっ、あの人が熱愛だって?それはなんとも素晴らしいことだ。末永く幸せでいてほしいものだねぇ」

これはこれでクサすぎんだろ!!!!!!!!!
ふざけんなよ!!!!!!!!!!!

これはどうにも一朝一夕にはいかない。
しゅんと縮こまった小鼻を慰めるようにadoの鎮魂歌がこだまする。

「頭の出来が違う!
ので!
問題は無し!!!!」

完。


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