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MMT : 通貨と税金の意味

政府にとって、通貨は社会を経済を上手く運営するための道具である。
足らないお金は刷ったらいいし、
余ったら、
無理に使わず、燃やしてしまえばいい。

政府が国の収支バランスを気にする必要はなく、
重要なのは、国が社会が問題なく機能しているか?
つまり、
極端に不幸な人がいないようにすること
極端に不幸な人が生まれる可能性をなくしていくこと
誰でも今より幸せになれるようにすること
これが、政府の 政治家の 仕事です。

努力や運の結果として生まれる ある程度の格差は、必要です。
それがあるから、人は努力や挑戦をしようとします。
それが、発展の原動力です。
しかし、極端な格差は不幸を生みます。

格差を適正な程度にコントロールするために、貧乏人には支援を与え、
金持ちからは税金を徴収します。
所得税はそもそもそのためのものであるべきです。
今や、すでに格差は広がり、
また、最低限求められる”人生”に必要な金額も上がっていますから、
所得税は見直されるべきです。
格差是正のためには、
所得だけではなく、保有する資産に対して課税することが必要です。

莫大な資産がある人がいたら、
前年の所得がゼロでも、その保有する資産から税金を徴収するべきです。

逆に前年どれだけ稼ごうと、借金の返済で結局、資産として残せない人がいたら、
その人から税金を取るべきではありません。

そして、必要な金額を稼げなかった人には、必要な金額を支給して支援します。

この時、金持ちから徴収した税金と貧乏人に支給した支援金が、
同額である必要は全くありません。
結果として上手くコントロールできていることが重要であり、
どちらが多くても少なくても問題になりません。

関税は、
国内の産業を守るために、
国外からの輸入品の値段を吊り上げることを目的としています。
関税で徴収できる金額がいくらになるか? は問題ではなく、結果として、
国内産業が守られれば、それで良い。

ですから、
関税として徴収されたお金を何に使うか?は、全く別の問題です。
極端に言えば、使い道がないなら、燃やしてしまっても構わない。

所得税も、消費税も 
全ての税は何かをコントロールするための制度であるべきで、
国が使うお金を集めるツール ではない。

社会保障制度も同じで、
民間の保険会社ではないのだから、
回収される金額と支払われる金額のバランスはどうでも良く、
社会保障として機能することが重要です。

国を国民の生活を豊かにするには、
安全な生活環境と
より良いモノとサービスが効率よく生み出されていく循環システムを
構築し、維持することです。
その目的のために刷った”通貨”の収支は、
国の運営にとって、1つのバロメーターになり得るが、
収支バランスが目標や目的にはならない。

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