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竹福連携はじまる

活動報告vol.1055

農福連携または水福連携という言葉をご存じでしょうか。
農福連携は農業と福祉、水福連携は水産業と福祉、地域の産業と福祉事業所の就労をつなげる取り組みで、全国で行われています。担い手不測の農業や水産業の仕事を切り出しして、地域の福祉事業所の方々に仕事をしてもらい、工賃が障がいのある方々のお給料になる、そのような取り組みです。

逗子市においては、水福連携として、地域の知的障がい者の方々が通う施設で海藻のアカモクの加工補助を行う事例が以前あったとのことです。また逗子市には農業がほぼなく、農福連携はまだありません。

様々な取り組みを一緒に行っている、放置竹林の課題解決を行っている逗子竹部の内山学さんから、逗子の竹林でとれる若竹でメンマが作れること、そのメンマづくりには多少人手が必要であること、逗子でメンマづくりをしていきたいが、できたら障がいのある方のお仕事にできないか、とご相談をいただき、この調整をしてみることとなりました。

調査をしてみたところ、竹林と福祉事業の連携の事例も逗子市ではもちろんなく、神奈川県の担当者に聞いてみたところ、県内でも事例はないとのことで、成功すれば県内初の取り組みとなります。

この企画を逗子の精神障がいのある方々が通うカモミールさんにご相談をし、数回の打ち合わせ行いました。そして、テスト的に実施してみることとなり、今日が初回のテスト作業日となりました。

今日の作業は、切り出してきた若竹をカットして、煮て、塩漬けにする作業でした。

午前中に内山さんがとってきた若竹

皮をむいた状態で届き、そこからカモミールの皆さんによるカット

メンマとして使える部分を選びながら、どんどんカットしていきます。

カットが終わったら煮る作業。
穂先の部分と、それ以外の部分は煮る時間がことなるため、時間差をつけて作業をします。

先に穂先の部分が煮あがり、テスト試食をしました。
先ほど採ってきたばかりなので、本当に新鮮でおいしかったです。

煮終わった竹を既定の量にはかり、塩を入れて、空気を抜いて保存する準備をします。

今日は合計約7.5㎏の若竹の準備ができました。


これを壺に入れて、約1か月保存します。

1か月後にメンマにしていく次の工程となります。
カモミールの皆さんもワクワクすると、楽しそうにお話をされていました。

1か月後に作業再開となりますが、初日のテスト作業が無事に終わりホッとしています。

放置竹林の問題は全国でも大きな問題になっており、逗子市でも例外ではありません。
竹林の保全を行いながら、障がいのある方の賃金の発生するお仕事になり、またそれが地域のひとつの産業そして特産品にもなり地域活性にもつながっていけばと、竹福連携の取り組みを内山さんと考えています。

まだテストのスタートですが、神奈川県初の竹福連携の取り組みがスタートしました。
これからがとても楽しみです。

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