能登地震で29年前の震災当日を思う
元日は、前の晩から泊まっていた孫と娘夫婦で過ごした。昼前から食卓を囲んだ。小、中、大の三種の杯で飲むお屠蘇(とそ)からスタート。孫には「真似だけ。少しなめるぐらいはいいか」と言いながら、年少者から順に杯を回していった。穏やかな昼下がり、お節やアルコール類などを口にしながら世間話に花を咲かせていた。しかし夕方、見ていたテレビが地震速報の特番に切り替わると、お屠蘇気分は吹き飛んだ。
能登半島地震はそれから連日、被災や支援状況が報道されている。ニュースを見ながら29年前の阪神