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いま一番ヤバいパンクな本〜森永卓郎『ザイム真理教』

ヤバい本が出ました。
今年一番、いやこの数十年で一番パンクな本かもしれません。

森永卓郎さんの新著です。

2005年第2次小泉政権に出版された『年収300万円時代を生き抜く経済学』は大きな話題になりました。

「そんな、年収300万円なんて。。。大げさな」
当時は年収300万円という度肝を抜くタイトルが目立ちましたが、正規雇用の割合が大幅に減少し、冗談じゃなく年収300万円が珍しくない時代になってしまいました。
小泉政権が推し進める新自由主義政策が国民生活に与える打撃を見越していたのです。

その森永卓郎さんが65才になったタイミングで、やっぱりこれだけは言っておかなきゃいけないとの思いから執筆されたということです。

5月に発売されている本ですが、相当売れ行きがいいのか先週はamazonで在庫切れになっていたので、書店に行って買ってきました。

滑稽なマンガの表紙と「ザイム真理教」というおちゃらけたような書名で、
「おもしろい本だよ。難しくないよ」
と甘々のコーティングを施していますが、中身は激辛、シリアス、、現時点で一番ヤバい本かもしれません。

なにしろ、誰もが「おかしいなぁ」とは思いながらも、
「まぁ彼らが言うならそうなんだろう」
と当たり前のように受け入れてきた財務省(古くは大蔵省)。

彼らをいつかの国家転覆を謀ったカルト教団をもじって「ザイム真理教」と名付け、長い歴史の中で彼らの言説を受け入れ洗脳された国民およそ8,000万人を信者と一刀両断する。

確かに彼らは、カルト教団がコイツはと狙った獲物もとい一般市民をあの手この手で洗脳して熱烈な信者にしてしまう、その手口と全く同様に
国家最高権力者の内閣総理大臣および各閣僚たち政治家を徹底的に洗脳し、
ザイム真理教の信者にしてしまう。
つまり今なら、財政確保のために消費税をはじめあらゆるところから税収を徴収しようという政策を推進させる。

その結果国民生活はどうなるか?
そもそもザイム真理教団は国民生活のことなと微塵も考えていないので、先細りして疲弊していくばかり。

そんな事実を暴き出したのがこの本です。

いやぁ、こんな本が出版され、白昼堂々と書店で売られているだけでも、
日本の国はまだ希望はあるのかもしれません。
願わくば、全ての国民がこの本を熟読して、洗脳から解き放たれて
次の国政選挙に行って欲しいものだと心底願うばかりです。

さて、僕もこれから熟読します。

森永さん、大丈夫かなぁ。。

<了>


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