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読書は一期一会 番外編〜Amazon Kindleセールで買った本 2024.01.14

Amazonで「Kindle本 冬のまとめ買いキャンペーン」をやっていて思わず乗ってしまいました。

「どうせいつか買おうと思っていたから」
とついついキャンペーンに乗せられてしまう。

出版社主催の半額ポイントバックとかのセールを待った方がいいのはわかっているのな。どうせ積読するのだから。

いやいや、最近は出勤が多いので通勤電車で読むのはKindleの方が便利だよ。

そんな葛藤をしつつ結局12冊まとめ買いしてしまうんだよ。

このAmazonのまとめ買いのUIがまた憎い。

まとめ買いカートとして12冊分の空きスロットが表示されていて、「追加」のボタンを押して対象の本をカートに追加していく。
そして、7冊までは5%、8冊目からは10%、12冊フルで12%、
とまとめ買いカート上にポイント還元率が表示されていくものだからついついスロットを全部埋めたくなるんです。
。。散財。

それでは、まとめ買いセールで購入したKindle電子書籍を紹介します。



***


「アメリカの夜 インディヴィジュアル・プロジェクション 阿部和重初期代表作1」 「無情の世界 ニッポニアニッポン 阿部和重初期代表作2」

阿部和重の初期代表作4作品が2冊の文庫本として再販されました。
「アメリカの夜」と「インディヴィジュアル…」を読んだのはずっと昔なので改めて読み返したいなと思っていた本です。
現代はスマホと配信動画のせいでか分からないですが、本を読む人が少なくなっているそうですが、当時(1990年代半ば)はまだみんな時間潰しには文庫本をカバンに入れて持ち歩いていたんじゃないかあ。
当時の阿部和重は群像新人賞を受賞、そのロック感漂わせたルックスもあってかJポップならぬJ文学として売り出そうという出版社の思惑により大キャンペーンをしていたような記憶があります。
その阿部和重ももはやベテラン作家ですが今でも刺激的な作品を出し続けてくれています。
伊坂幸太郎との競作なんて新しい取り組みもありましたね。

「男をこじらせる前に」 湯山 玲子(著)

DOMMUNEにもよく出演されている湯山玲子さん。
本作は著述家としての彼女のお仕事です。
年があけてからも松本人志問題で何かのネット番組でコメントされていたので、その絡みで関連作を読んでみようかなと思った一冊。

「会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション」 三木 那由他(著)

この作者のことは存じ上げないですが、今日のKindle本セールになっていた一冊。
そもそも、このまとめ買いセールを知ったきっかけがこの本をチェックしたからでした。
コミュニケーションは一般的にもよく使われる単語なのでわかりますが、マニピュレーションというのはあまり聞いたことがない。
調べてみると、
「巧妙な取扱い、巧みな操作、手さばき」
などの意味が出てきて、あまり良い意味で使われる単語ではなさそう。
英語Wikiによると、
「個人の目的のために他人に影響を与えたり制御したりするごまかし」
というようなニュアンスらしいです。
この本では、会話がどのように相手の心理や行動に影響を及ぼすのかを、実例としてマンガなどのフィクション作品中の会話を抜粋して解説していくという、なんとも興味深い。

「ガニメデの優しい巨人【新版】 」 「巨人たちの星【新版】」 ジェイムズ・P・ホーガン(著)

言わずとしれたジェイムズ・P・ホーガンの作品を2冊。
オールタイムSFとしても選出されることのある名作「星を継ぐもの」のシリーズ物。
タイトルでいきなりネタバレのような気もしますが、もはや1作目が古典の部類にも入るので、みんなネタは知っているよねということでOKなんでしょうね。
やっと読む機会ができました。

「スサノヲの正体」  関裕二(著)

日本の歴史物は興味がありますが、特に古代については神様の領域の話なので全く知識がありません。
子供向け童話としても絵本にもある因幡の白兎の話はスサノヲの子孫の話ですからね、スサノヲはほとんど日本古代史の最初の方の、さてヒトなのか神なのか。
実際に存在したかどうかも分からないんじゃないかとも思うんですが、そういう未知の話を読むのはある意味宇宙の話を読むのと変わりなく、SF的ですらあります。

「頰に哀しみを刻め」  S・A コスビー(著)

「このミステリーがすごい!2024年版」海外編第1位になった本作。
これは一応読んでおかないといかんでしょう。

「黒人の父親、白人の父親、惨殺される息子たちー血の弔いが幕を開ける」

「モナドの領域」  筒井康隆(著)

筒井康隆先生の9年前の長編。
まだ読んでいなかったのですが、文庫になってKindleも買いやすくなったので。
本のあらすじを読んだ感じだと、本作はミステリー仕立てなのか?と思わなくもないですが、そんなイチジャンルに囚われるようものではないはず。
きっと一筋縄ではいかない作品だろう。

「世の中と足並みがそろわない」  ふかわりょう(著)

ふかわりょうを観たければ東京MXテレビを観ろ、という感じですが
昨年暮れに武田砂鉄さんのラジオに出演されて、放送事故か!?というような内容になっていましたが、いつものマイペースの芸風が歳を重ねてさらに強固なものになっていると思います笑
まとめ買いのリストでたまたま見つけて、テキストは読んだことがないので楽しみです。

「傲慢と善良」  辻村深月(著)

今作も読もうと思いつつきっかけがなかった作品。
朝井リョウ作品が続々と映画化されていますが、辻村作品ももっと映画化されればいいのになと常々思っています。
さて、今作はどうかな。

「実録小説 神戸芸能社 山口組・田岡一雄三代目と戦後芸能界」  山平重樹(著)

はい、反社会勢力と芸能は昔から言われていましたし、実際あったんでしょう。
コンプライアンスが厳しい昨今ですが、我々一般市民からは見えないだけで今もあるんでしょう。
現に吉本興業タレントのスキャンダルにはそういう影がチラホラと見え隠れするものも未だに多くあります。
この作品は、松本人志問題について解説している動画で紹介されていた本じゃなかったかな。
僕は関西出身なので(東京の70〜80年代の様子は知らないのですが)、子供の頃は至る所にこの手の人たちはいました。
バイト先の喫茶店の向かいも地元の組長の自宅で表向きの家業は氷屋でその筋のお兄さんたちがよく出入りしていました。
昭和時代の子供たちはよく
「勉強せえへんかったら、吉本に入れるぞ!」
と親にどやされるのが関西の子供の共通体験だと思うんですが、要はそういうことです。
今のようにテレビに出てきて文化人気取りのお笑い芸人の姿ではなく、反社の人たちと変わらない括りだったんです。
腕っぷしが強ければ組へ、お調子ものは吉本へ、きっとそんな時代。
この本も神戸が舞台のようなので、リアルに面白いんだろうな。

***

毎月投稿していた今月買った本を紹介する「読書は一期一会」シリーズ。
今回は番外編としてKindleセールで買った本を紹介しました。


<了>

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