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心臓飛び出るほど驚いた話やはじめて知った2人の人物など、日記のような話

こんにちは、makoto です。

ここ数日ぐずぐずとした天気だったが、今日は気持ちよく晴れた休日となった。お日様は照っているが、湿気はなくカラッとしていて軽く汗ばむくらい。真夏もこんな感じが良いのに、どうして梅雨を過ぎると湿度が上がって蒸してくるんだろう。

天気が良いので昼食後、妻と近所を一時間ばかり散歩してきた。

県道沿いの大通りを歩いている時、ビニールシートで養生した工事中の建物の脇を通り過ぎる瞬間、妻と2人で うわッ! と同時に小さく叫び声が出た。
人間の生首のようなものがビニールシートの途切れたところから見えたからだ。
なんだろうね?
と怖いものみたさに戻って覗いてみた。

なんだこれ?マネキン(?)
人形の頭だけがちょうど目線の高さに備え付けられている。
明らかに驚かそうとしている?
真っ昼間だったからよかったもものの、夜だったら腰を抜かすほど驚くんじゃないだろうか。
たちの悪いイタズラだ。
あー、怖かった。心臓がまだバクバクする、とかなんとかワイワイと言いながら帰宅した。

***

帰宅したら注文していた本が届いていた。

ジョナサン・フランゼンの「フリーダム」
フランゼンについては、お恥ずかしながらこれまで全く知らなくて、つい最近知ったアメリカ イリノイ州の作家。
イリノイ州 全米3番目の大都市シカゴがある中西部の州。
スフィアン・スティーヴンスのヒットしたコンセプト・アルバムのタイトルになった州。
シカゴはブルースの町、ハウス・ミュージックの生まれ故郷。そんな音楽的な側面が思い浮かぶ。
だけど、ニューヨークのある東海岸とも、ロサンゼルスのある西海岸とも違う中西部はおそらくシカゴを少し離れると広大な平原があるんじゃないだろうか。フランゼンはそんなシカゴ郊外のウエスタン・スプリングスの出身だそうだ。
彼の小説はとにかく長いことで有名らしく、またそのせいかこれまで30年近い作家生活で執筆した小説はわずか5冊。
おそらく中西部の白人家庭でないだろうか、そんな一つの家族についてをじっくりと語っていく、そういう作家らしい。何も特別な事件が起きないといえば起きない。だけど、つまらないかというとそんなことはなく、読みだしたら止まらないリーダビリティにも優れた、これぞアメリカという話を書く作家らしい。
大作長編好きとしては、読まない訳にはいかないだろうと、「これは面白かった」というレビューが一番多そうだった今作「フリーダム」を最初に読んでみようと思った。

***


そして、フランゼンについて調べていて知った人物がもう1人。
ミチコ・カクタニさん。アメリカの日系2世の書評家。
全米読書会でもっとも影響力のある人物で、ニューヨーク・タイムズで40年近くブックレビュー担当をしていた人物で、2017年に書評家としての引退を発表した際には、業界内で激震がはしって一斉に報じられたほどの人物。
彼女の批評は主語に「I」を使わないことで有名で、若い無名の作家をカクタニが評価することで一気にフックアップされることもあれば、大物作家に対してもいっさい手加減しない激辛な批評をすることもあったらしく、そうした物言いを毛嫌いする作家も多かったらしい。

2006年刊行の回想録について酷評されたフランゼンもその1人らしい。
それでも、この「フリーダム」についてはカクタニは惜しみない賞賛をしたようで、そういう意味でもこの本を読んでみようと思った理由の1つ。

それにしても、こんな有名な人物を一切知らなかったというのはどういうことだ。
ニューヨーク・タイムズなんてそうそう読む機会がなかったにしても、ある程度アンテナ張っていれば知らないなんてことはなかったんではないだろうか。
うーん、世の中にはそれが自分の興味ある分野についてのことでも、まだまだ知らないことが沢山あるなと実感した。
ましてや、知らない分野のことなんて、本当に無知に等しく、これだけ50年近く生きていても、まだまだ勉強することはあるんだなと思っている。

ちなみに、ミチコ・カクタニさんは、ニューヨーク・タイムズの書評家を引退した後、The Death of Truth「真実の終わり」という評論集を出しているようだ。
こちらも入手してみたい。






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