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読書は一期一会〜2024年4月分

「読書は一期一会」というタイトルで、毎月買った本を紹介する月例noteを投稿しています。

さて、2024年4月分です。
先月買いすぎたので今月は少なめです。
では早速、雑誌・Kindle以外の紙書籍を紹介します。今月は12冊です!


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「サロメの断頭台」夕木春央(講談社¥)2024

夕木さんは「方舟」「十戒」と読んできて、「新作出たら迷うことなく読む作家」に勝手に入ったのですが、この「サロメ…」はデビュー長編「絞首商會」の続きに当たるんだっていうことを買ってから知りました。
「絞首商會」は読んでいないんですよね。読んでおいた方がいいのかなぁ、いいんだろうなぁ。
あぁぁぁぁぁ。

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「リアル 日本有事」麻生幾(角川春樹事務所)2024

どうでもいいんですが、角川春樹事務所ていう出版社があったんですね?
前は角川書店じゃなかったですか?分派したんですかね?
事務所ってネーミング変じゃないですか?
まぁ、本当にどうでもいいんですが。。

麻生幾さんの本ははじめて読みます。
なんか書名の通りリアルなテーマですよね。
台湾に旅行した直後だったので尚更身近に感じて読んでみようと思ったわけです。
香港返還後を我々は見てしまったので、台湾はあんな風になってしまうのは忍びないですが有事はもっと大変だ。

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「観光地ぶらり」橋本倫史(太田出版)2024

書店で装丁を見て興味を惹かれて買ってきたんですが、「ドライブイン探訪」の作家さんなんですね。
今度は各地の有名観光地を独特の著者の感性にどう映ったのか。
エッセイにしても、こういう旅行記にしても(旅行記なのか?これは?)、他の人の視点でどう感じられたのかを読むのって興味深いです。
小説も好きですが、こういうエッセイやルポって本当に面白いです。

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「台湾文化紀行」神田桂一(著)・川島小鳥(写真)(晶文社)2021

しばらく台湾かぶれです。
Kindleの期間限定セールのおすすめに出てきたんですがせっかくなら紙の本だな、と

インディ音楽シーン、インディペンデント誌『秋刀魚』、オルタナティブスペース〈waiting room〉……現在進行形の台湾カルチャーを案内しながら

この紹介書き出しだけで、読んでみよう!って思いました。
インディペンデントとかオルタナティブって言葉に弱い。
そういえば、台湾旅行した時に [waiting room] の前を通ったんですよね。
あぁここかと。
でも想像以上に小さいお店で、CDだけじゃなくアパレルの方がどちらかというと力が入っている感じのかなり若者向けの感じのお店だったんで、恐れをなして入らなかったんです。
この本読んで行った気になりましょう。

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「教授と呼ばれた男 - 坂本龍一とその時代」佐々木敦(筑摩書房)2024

書店で出会った本です。
リアル書店に行ってないとしばらくは見つけられなかったかもしれません。

佐々木敦さんといえば、音楽と文学と両面に渡ってかなりしっかりとした評論を何冊も出されていていつも読ませてもらっていますが、何故か坂本龍一との接点は全く予想外だったので(長く評論活動をされているので当然接点はあるはずなのですが)、へぇそうなのかと思ってレジへ行ってました。
かなり長めの本ですが早速GWに読んでみようと思っています。

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「オーバー・ザ・シネマ 映画「超」討議」石岡良治・三浦哲哉・他(フィルムアート社)2018

これはどうやって知ったのか記憶にないんですが、どこのネット書店も在庫がなくて、紀伊國屋書店だけ在庫があったので取り寄せした本です。
これを書いていた知ったのですが、2018年なので6年前の本だったんですね。
て、ここまで書いて思い出した。
多分、TBSラジオのアトロク2で紹介していたのかもしれません。
とにかく映画評論は何を読んでも面白くないわけがない!

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「DILLA TIME」Dan Charnas 2023

洋書ですね。
ハードカバーもありましたが、僕が買ったのはペーパーバックです。
本当はシンコーミュージックかどこかで翻訳版を出してくれると有難いんですが、
すぐに読みたかったら洋書しかないですね。

J Dillaというヒップホップ界のビートメーカーの神様の1人の話です。
彼の独特のちょっとよれた感じのビートは後世に多大な影響を与えたのですが、実は彼は天性(のものもあったんでしょうが)のまま作ったらそういうビートになったのではなくて、実はしっかりと計算されていたという、その技法=DILLA TIMEの秘密に迫った本みたいです。

もちろんビートメイクするなら読んでおきたい一冊です。

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「シティポップ短篇集」片岡義男・銀色夏生・他(田畑書店)2024

今や世界中を賑わしているシティポップ。
そのシティポップ人気に便乗した(と言ったら身も蓋もないか、いやしっかり乗せられているし)短篇集です。

シティポップの短篇集て何?しかも片岡義男?銀色夏生?
まさにシティポップが現役バリバリの頃のアーバン感(て言葉も古いな)あふれる小説を書いていた作家達じゃないか。
そう、それがテーマのアンソロジーみたいです。
シティポップが生まれた80年代は、その時代の空気があったからこそな訳で
(「歌は世につれ、世は歌につれ」という名司会者のセリフがありましたが)、
その時代背景を同時代のシティ、街、都会を描いた小説を集めてみたというものですね。
同時代人間としては昔に読んだ話もあるのかなぁ。

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「シティポップ文化論」(フィルムアート社)2024

シティポップ第2弾です。
いや、おっさんホイホイに引っかかっているぞ。
9本の評論が含まれていて、2022年に東京都立大学で開催された連続講義が下敷きになっているようです。
大学講義といえば、菊地成孔・大谷 能生の「東京大学のアルバート・アイラー」というの名著がありましたね。
講師陣達も相当気合入って準備してきているでしょうからきっと面白いハズ。

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「教養としての半導体」菊地正典(日本実業出版社)2024

ビジネス関連本が3冊、昨日丸の内アオゾの丸善で仕入れてきました。

まず最初は半導体に関する入門書。
ちょっと前にも「ビジネス教養としての半導体」という本を読んだのですが、どうも文系にとっては半導体というのは未知の世界なのです。
今の時代、本当に半導体は至る所に入っているといってもいいくらいで、少なくともソフトウェア分野だといえIT業界にいる人間がその動かす基盤となる半導体とその周辺について知らないのは恥ずかしいということでつい手にとってしまいました。

最初平積みを手にとって「あれ?見たことがあるな。前に読まなかなったか?」
と思ったのですが、発行が2024年4月だったので安心して買って来たのですが、案の定以前読んだのは「ビジネス教養のための…」という似て非なる別著者の本でした。

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「スタートアップとは何か──経済活性化への処方箋」加藤雅俊(岩波書店)2024

新書です。
スタートアップ好きです。大好きと言っても過言ではない.
出来上がったものよりも、海のものとも山のものとも分からないものをこれから立ち上げていく、その過程が楽しくて仕方ありません。
成功を約束された訳ではないですし、なんなら失敗の確率の方が大きいかもしれない。
特に組織の中でスタートアップをやるくらいなら、もう世に出回っているプロダクトサービスを担当した方が収入は遥かに約束されているんですが、それでもスタートアップの方が面白い。そんな風に考えています。
そして、この本では今の時代こそスタートアップが必要だが、様々なリスクや障壁を少しでも少なくしてスタートアップがどんどん出てくるようなそんな社会の枠組が必要だ、ということを書いているようです。

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「2050年の世界」ヘイミシュ・マクレイ(日経BP)2023

2050年モノです。
何なんでしょうね?ちょっと未来の「2050年はこうなる」という予測本が山ほど出版されています。
ひょっとしたら自分たちも経験できるかも知れないちょっと未来については、みんな興味があるんでしょうか。
そういう僕も興味があるから買ってきたんですが。
2050年といえば26年後。うまくいけばまだ生きてこの目で見れる未来。
だけど、今の時代はほんの10年で、いや5年であっという間に技術が進歩してしまうので、26年先なんて全く分からない。
全然変わっていないこともある反面、跡形もなく変わり果てている分野もあるんだろうな。
少なくとも今より希望の持てる時代になっていればいいな。
限りなく厳しそうではあるけれど。
読むのがちょっと怖い。

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さいごに

最近は動画視聴との時間の奪い合いになっていますが、GWはできるだけ積読を解消するべく読書に時間を割きたいです。
だって通勤電車で紙の本を読むのはなかなかに難しいですからね。
昭和から平成の時代は地獄のように満員の通勤電車でしたが、それでもつり革をゲット出来た時には本を読んでいました。
他に見るものなかったですから皆んなが本を読んでいました。
ですが今は電車の混雑は若干減ったにも関わらず本を読むのは厳しいですね。
PCやタブレットを持ち歩かなければいけないのでそもそもカバンが重い。そして、前に担いでいるので本を持つスペースがない。
頑張って文庫本、いや難しいか。
同じ車両に乗っている皆さんもほぼ全員が「板」を見てます。
ですから積読は溜まっていく一方、しかし新刊はどんどん出版される。
そしてサイクルが速いので気がつくと廃刊になっている。
なので、見つけたら確保しておかないといけない。
そして積読が溜まる。以下、ループ。
そんな感じなので長い休みがチャンスです。
皆さんも読書に励みましょう。

それでは!

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